黒人女性歌手と白人男性ギタリストによるトップレベルのフォークデュオ、Dorris Henderson & John Renbourn
「There You Go!」Dorris Henderson & John Renbourn
1966年のジョン・レンボーンのソロ・デビューアルバム「John Renbourn」に先立って、1965年に発表されたジョンの「本当の」デビューアルバムである。
正直言って私は、このジョン・レンボーンというミュージシャンのことは全く知らなかった。先日の訃報を聞いて初めて知ったのである。そしてYouTube動画を検索しているときに、今回のドリス・ヘンダーソンとの共作の存在を知ったのである。ドリスのことも全く知らなかった。YouTubeから流れる音楽に触れて、「これは素晴らしい」と感じ、即購入して聴いたのである。基本的に私が今まで聴いてきた音楽の流れは、ロック→ソウル→ブルースという順番に聴き進めており、フォークというのは一部の曲を除いてほとんど興味を持っていなかったため、苦手なジャンルであった。
しかし、この黒人女性歌手であるドリスと白人ギタリストであるジョンの組み合わせは、実にしっくりと私の耳に馴染んだ。どの曲も派手さはないが、絶妙なジョンのギターテクニックと、抑揚を抑えた深みのあるドリスの歌声が、見事なほどにマッチしているのである。
ほとんどの曲がアメリカのトラディショナル・ソングであるが、音楽もさることながら、その歌詞の内容が日常生活の悲哀から社会批判へと多岐にわたっており、聞けば聞くほど心を打たれる曲ばかりである。私にとって黒人女性歌手というものはソウルやブルースのイメージがどうしても強いわけだが、本作を聴いて、「こういったフォークを歌う黒人女性歌手もいいものだな」と、感じた次第である。
本作を聴いてみようと思われている方には、日本語対訳が記されている日本盤を購入されることをお勧めします。
評点:90点
1966年のジョン・レンボーンのソロ・デビューアルバム「John Renbourn」に先立って、1965年に発表されたジョンの「本当の」デビューアルバムである。
正直言って私は、このジョン・レンボーンというミュージシャンのことは全く知らなかった。先日の訃報を聞いて初めて知ったのである。そしてYouTube動画を検索しているときに、今回のドリス・ヘンダーソンとの共作の存在を知ったのである。ドリスのことも全く知らなかった。YouTubeから流れる音楽に触れて、「これは素晴らしい」と感じ、即購入して聴いたのである。基本的に私が今まで聴いてきた音楽の流れは、ロック→ソウル→ブルースという順番に聴き進めており、フォークというのは一部の曲を除いてほとんど興味を持っていなかったため、苦手なジャンルであった。
しかし、この黒人女性歌手であるドリスと白人ギタリストであるジョンの組み合わせは、実にしっくりと私の耳に馴染んだ。どの曲も派手さはないが、絶妙なジョンのギターテクニックと、抑揚を抑えた深みのあるドリスの歌声が、見事なほどにマッチしているのである。
ほとんどの曲がアメリカのトラディショナル・ソングであるが、音楽もさることながら、その歌詞の内容が日常生活の悲哀から社会批判へと多岐にわたっており、聞けば聞くほど心を打たれる曲ばかりである。私にとって黒人女性歌手というものはソウルやブルースのイメージがどうしても強いわけだが、本作を聴いて、「こういったフォークを歌う黒人女性歌手もいいものだな」と、感じた次第である。
本作を聴いてみようと思われている方には、日本語対訳が記されている日本盤を購入されることをお勧めします。
評点:90点