人類の起源

本当の「とんでも論者」とは?

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「神々の指紋」下 ② グラハム・ハンコック

前回に続く。以下、一部引用します。


*スフィンクスは春分の太陽が昇る方向を正確に見据えており、春夏秋冬を知らせる標識ともなっている。これもギザの大計画の一環だろうか?
いつの時代も、歴史が始まってからも、あるいは始まる前も、スフィンクスは真東を見つめて、春分、秋分の太陽が昇るのを見てきた。だが、第5部に出てきたとおり、古代の人々は春分をもって天文学的年代を示すものとしてきた。サンティラーナとデヒェントは言う。

太陽の昇る直前に東に昇る星座は、太陽が安住する「場所」だった・・・星座は太陽を「運ぶもの」とされ、春分が「システム」の起点とされた。この起点が太陽の一年の周期の最初の位置となる・・・

だが、なぜ季節を示す標識が巨大なライオンの形をしているのだろうか?
現在は紀元2000年の時代であり、誰かがこのような標識を作りたかったら、魚の形がふさわしい。なぜなら、春分の時の太陽は魚座を背にして昇るからだ。この状態は2000年続いている。天文学上の魚座の時代はキリストの頃から始まっている。初期のキリスト教信者は十字架ではなくて、魚を主要なシンボルとしていたが、これが偶然かどうかは、読者自身の判断に任せよう。
・・・・・(中略)・・・・・
春分を示す標識をなぜライオンにしたのか?それは、造った時代が獅子座だったからだ。このとき春分時の太陽は獅子座を背景にして昇ったのだ。それから2万6000年経たないと、再び獅子座の時代にはならない。
紀元前1万450年にオリオンの三つの星は歳差運動周期の一番低い位置に来て、天の川の西側、南の空の水平線から11度08分の高さにあった。ナイル河の西の土地には、この姿が三つのピラミッドの形で刻みつけられている。この配置は間違いなく歳差周期の転換期の年代を示すものだ。
また紀元前1万450年頃、春分の日の太陽は、獅子座を背景にして昇った。ギザの地上では、この現象がスフィンクスというライオンの形をした建造物によって記録に残された。これはこれらの建造物の古さを証明する公式書類の二つめの署名のようだ
つまり紀元前1万1000年は「天空の臼」が壊れた後で、春分の星座も乙女座から獅子座に変わり、ギザに造られたスフィンクスが春分の日の出の時に、自分の星座と対面することができた唯一の時期だということになる。

*地殻のずれによって、北極と南極に位置している地殻(現在の南極大陸のように完全に氷で覆われていた)は、突然温暖な緯度に移動し、氷が急速に溶け始める。その反対に、それまで温暖な緯度に位置していた土地は、突然、極地帯に移動し、急激な気候の変化を被り、急速に拡大していく氷原の下に消失する。
つまり、北ヨーロッパと北アメリカの大部分が厚い氷に覆われていたのは、ゆっくりと作用を及ぼした気候が原因だったのではなく、現在よりも北極に遥かに近い位置にあったからなのだ。同様に、第4部で触れたウィスコンシン氷期とウルム氷期が、紀元前1万5000年頃に溶けはじめたのは、やはり気候の変化が原因ではなく、氷原が温暖な緯度に移動したからなのだ・・・。
つまり氷河期は、現在も進行中なのだ・・・北極圏内と南極大陸において・・・

失われた大陸
フレマスが指摘したもうひとつの重大なことは、いま述べたものから論理的に引き出されるものだ。もし地殻移動のような周期的な現象が起こり、最後のずれが南極大陸と呼ばれる巨大な陸塊を温暖な緯度から南極圏に移動させたのなら、遥か古代の失われた文明の数々の遺物が南極の3キロにおよぶ氷の下に眠っている可能性があるということだ。
突然すべてが見えてきた。何千年もの間、豊かな社会の拠点であった大陸が、どうやって痕跡も残さず消え失せたのかがわかった。フレマスが結論づけたように、「文明の起源の答えを見つけるには、氷に閉ざされた南極大陸に注目しなければならない。この忘れ去られた大陸の氷の奥深くに、答えが今も眠っているかもしれない

*学校で地理を学びはじめたばかりの子供でも理解していることだが、正確な北(北極)は、磁気的な北(コンパスの針が指す方向)とは同じではない。磁北極は現在北カナダに位置しており、北極から約11度離れている。考古磁気学の研究の進歩によって、地球の磁気の極性は、過去8000万年の間に170回以上反転したことがわかっている・・・。
この磁界の反転は、どのような原因で起きるのか?
地質学者のS・K・ランコーンは、ケンブリッジ大学で教えていた時期に、『サイエンティフィック・アメリカン』に論文を発表し、以下のように述べている。

地球の磁界は地球の自転と何らかの形で結びついている。このことは、地球の自転そのものについての驚くべき発見につながる・・・。[避けがたい結論は]地球の自転軸もまた変化したということだ。別の言い方をすると、この惑星は、地理上の極の位置を変えながら回転してきたのだ。

ランコーンが想定しているのは、極が完全に180度反転して、文字どおりひっくり返った状態のようだ。一方、地殻が地理的な極の上を移動した場合でも、同様の考古磁気の測定結果が得られただろう。どちらにしても、こうした変動は文明と全生命にとって、想像ができないほど恐ろしい結果を生むことだろう。
もちろん、ランコーンは間違っているかもしれない。磁界の反転は、他の大変動なしでも起こり得るかもしれない。
だが、ランコーンが正しいということもあり得る。
『ネイチャー』と『ニュー・サイエンティスト』に発表された報告によると、最後の地磁気の反転があったのは、1万2400年前だという。これも紀元前1万1000年から前1万年の1000年の間になる。
これはもちろん、アンデスの古代ティアワナコの文明が破壊されたと思われる時期だ。ギザ台地にある巨大な天文学的建造物の配置や設計もこの1000年間を示しており、スフィンクスに見られる浸食のパターンも同様だ。また、エジプトにおける「早すぎた農業実験」が突然失敗したのもこの時期だった。同様に、大型の哺乳類の種が大量に絶滅したのもこの時期だ。さらに海面の突然の上昇、ハリケーンのような嵐、雷雨、火山活動による混乱、などがこの時期に起こっている。
科学者の予測では、次に地球の磁極の反転が起こるのは2030年頃だという
これは地球規模の災害の予告だろうか?1万2500年間振り子が時を刻んだ後、ハンマーが再び振り下ろされようとしているのだろうか?


・「ああウパリカラ・バスよ。空を飛ぶ巨大な機械がお前の所にやって来るだろう。そして、すべての死すべき者の中で、この乗り物に座ったお前だけが、神のごとく見えるであろう」
・「神々の中で建築家であるビスバカルマが、神々のために空飛ぶ乗り物を造った」

・・・・・(中略)・・・・・

これらはすべてバガバタ・プラーナとマハーバーラタから引用したもので、この二つは、インド亜大陸の古代の知恵の書のほんの一部である。そしてこのようなイメージは、他の多くの古代伝承の中にも繰り返しでてくる。一つの例を挙げると(第42章で見たように)、ピラミッド・テキストは、時代を間違えたような「空を飛ぶ」イメージで満ちている

王は炎で、風の先頭に立って空の果て、地球の果てまで飛んでいく・・・王は空を旅し、地球を横切り・・・空に昇る手段が王にもたらされた・・・

古代の文献の中で、空を飛ぶことが常に述べられているのは、忘れられた遠い昔の技術時代の歴史的証言ではないだろうか?

*同様に、オックスフォード大学の天文学者であるジョン・グリーブズが17世紀にエジプトを訪れたときに、古代から伝わる土地の伝承を集めた。その物語によれば、ギザの三大ピラミッドを建設したのは大昔の神話上の王であるという。

ピラミッドを建設したのは、王がある夢を見たからであった。それは、全地がひっくり返り、地上に住む者はうつ伏せになり、星は落ち、大音響とともに互いに衝突したというものであった・・・やがて王は目覚め、心配のあまりエジプトの全地方から長を務める神官を召集した・・・王は夢で見たことすべてを神官たちに語った。神官たちは、星の高度を測り、未来を占い、大洪水を予言した。王は尋ねた。大洪水はわが国に押し寄せるだろうか?
神官たちは、押し寄せてわが国を破壊するだろうと答えた。大洪水までは、ある年数が残されており、王はその間にピラミッドを建てるように命じた・・・そして王はこれらのピラミッドに、賢者が告げたすべてのことや、すべての深遠な科学、幾何学、医学を刻んだ。これらのすべては、その文字と言語を知る者によって解読されるだろう・・・。


文字通り読むなら、これら二つの神話の伝えるメッセージは火を見るより明らかだ。世界中に散らばっているいくつかの謎の建造物は、天変地異によって破壊された大昔の高度な文明の知識を、保存し伝達するために建てられた、ということだ。




(管理人)
本書を読むまでは本書について、「古代史に関して問題提起をした告発書であり、ベストセラーになった書である」といったぐらいの知識しかなかったが、読んでみるとけっこうおもしろかった。
ピラミッド及び古代の神話・伝承をもとに、「いかに現代の考古学が間違っているか」ということを、証拠を例示して解き明かしている。ここで紹介したのは、本書のごく一部に過ぎない。また、デーヴィッド・アイクの書と間違うぐらい「蛇」に関する記述も多々記されており、隠された古代史及び人類誕生の真相にも肉薄している。

ただ、本書はアイクの書よりも遥かに売れてしまい、超ベストセラーとなったことから、「これはまずい」と考えた現代考古学の手先(つまり「彼ら」の手先)によって、必死のグラハム・ハンコック否定論が拡散されたようである。こういった工作員の特徴は、ハンコック等の現代考古学に異を唱える者の揚げ足を取ることばかりに専念していることであり、反面、自分の派遣元である現代考古学(つまり「彼ら」)が従来から唱えている「古代史や人類誕生に関する「公式ストーリー」の矛盾や嘘・デタラメ」には全く疑問を呈しようとしないところである。
そりゃあ、自分の「雇主」を批判できるわけがないことは理解できますが(笑)、もうちょっと上手に“工作活動”を行なうことができないのかと思ってしまう。ちょっとは現代考古学の矛盾を指摘する“ふり”をすることで、「私は「彼ら」の回し者じゃないですよ、ただ単にハンコックの説を否定しているだけですよ」といった具合に、一般人を騙すことがさらに容易になるであろうに(笑)

ただ、このような間抜けな工作活動でも簡単に、こういった工作員の言説を信じきってしまう人間が多いのも事実であろうが・・・。
こういった工作員の言説を信じてしまった人間は、ハンコックのような歴史定説に異議を唱える人間を、「とんでも論者」と思い込んで否定してしまう。ハンコックの書を読んで、ある程度歴史定説の矛盾に気づきながらも、基本的には「彼ら」が昔から垂れ流して続けている古代史・人類誕生史の「定説」を信じているのだ。「猿が直立歩行し人類に変貌を遂げ、道具を使い、農耕を始め、ピラミッドを造るようになった」という、“世にも奇妙な”「公式ストーリー」を信じきっているのだ。
これを洗脳と呼ばなくて、何を洗脳と呼ぶのだろうか?
こういった“信じやすい”人々は、どんな書物を読んでも、ネット等でどんな情報を見聞きしても、幼いころから「彼ら」に支配された教育システムから“教わった”「自分の考え」を変えようとしない。
こういった“信じやすい”人々は、相変わらず「9.11」や「3.11」の「公式ストーリー」を信じきっている人々である。「馬鹿につける薬はない」と昔の人は言ったそうだが、本当に言いえた故事だと思う。素直な気持ちで歴史や物事や情報を捉え、自分の頭で「何が真実であるか」ということを考えない限り、死ぬまで、いや死んでからも、「彼ら」に騙されたままであろう。

私は、何もハンコックの説を全面的に支持しているわけではないですよ。疑問に感じるところも多々あります。ただ、ハンコックに対する疑問よりも格段に多い疑問を、現代考古学が垂れ流し続けている「公式ストーリー」に感じているのです。
私に言わせてみれば、現代考古学が「これでいいのだ」とばかり垂れ流し続けている「公式ストーリー」を拡散している連中こそが、本当の「とんでも論者」であると感じます
「これでいいのだ」ではなく、「これではよくないのだ」と、バカボンのパパに成り代わって言っておきます(笑)



評点:80点




神々の指紋〈下〉神々の指紋〈下〉
(1996/02)
グラハム ハンコック

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