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ソウルマン

ヒューマニズム レイシズム 陽が沈む 今日も沈む  amazarashi

「夕日信仰ヒガシズム」amazarashi


2014年10月発売のamazarashiの最新アルバムである。
まずは、アルバムタイトルでもある「ヒガシズム」だが、「ヒューマニズム レイシズム 陽が沈む 今日も沈む」と言葉の語呂合わせをうまく使った歌詞が印象的である。そして、「夕日の前では誰もが等しく赤く染まる罪と罰 夕日信仰ヒガシズム 全ては消え行く脆くも有限の一区切り 夕日信仰ヒガシズム」と歌う。あまりにも不平等なこの世界の状況のなかでも、夕日だけは万民共通に訪れる。こういった思いから「夕日信仰ヒガシズム」というタイトルを名付けたのでは、という気持にさせられた。
「穴を掘っている」は、「親父がよく言っていた 「悪人も天国へいけるぜ」 だって神様も悪人 だってことはガキだって知ってるぜ 泣いても喚いても祈っても こんな世界に生れ落ちたのが証拠」と歌う。秋田は「神なる存在の正体」と、「この世界の真実」を明らかに理解している。また、「絶望を連れてくるのは希望」という歌詞には、PANTAが以前、「右目の希望を左目の絶望が笑っている」と歌っていたことを思い出した。秋田がその曲を知っていたか否かは知らないが、もし知らなかったとしたら、シンクロニシティの存在を証明していることになるのではないだろうか。
「雨男」は、「暗闇と生涯暮らすには 僕はもう沢山知りすぎた」と歌う。どうやら、秋田は「知りすぎた男」であるようである。そして、「「やまない雨はない」「明けない夜はない」とか言って明日に希望を託すのはやめた」と歌う。秋田は「根拠のないポジティブシンキングは役に立たない」ことを理解している。
「ひろ」は、19歳の自分に、当時「将来はこうなりたい」と思っていた理想と、現在の「理想どおりになれなかった自分」に対して、自分の心のうちを語っている内容である。秋田の人間性と「前向きな素直な心」が感じ取れる名曲である。この歌は、「この世界の真実」に気付いていないが、「この世界をよくしたい」「明るい未来を築いていきたい」と、前向きに考えている大多数の人間(例えば「ゆず」や「いきものがかり」のファン)でも、素直に好まれる曲であると思う。

ところで、「amazarashi イルミナティ」で検索すると、当ブログのこの記事が一番初めに出てくる(笑)。秋田君、君の歌う楽曲は、現存するJポップ歌手のなかでも群を抜いて優れているのは間違いないと思いますよ。しかし、そろそろ「三角とホルスの目のマークをバンドのロゴに使用する」のはやめたほうがいいんじゃないですか?それとも、なにかやめられない理由でもあるんですか?ソニーの指示なんですか?













評点:100点



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(2014/10/29)
amazarashi

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Posted byソウルマン

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