違う、違う。息子が仕えていたのは本物の金日成将軍だわ。いまのあの首領様じゃない。 - 歴史・宗教

嘘八百のこの世界

この世界の真実を追究して行くための読後評を中心に書いていきます

HOME プロフィール 真実を追究するマロン

ソウルマンの娘のマロンです。お散歩大好きです。 

最新記事 最新コメント 月別アーカイブ カテゴリ
ランキング
にほんブログ村 音楽ブログ CDレビューへ
にほんブログ村 ポチッと押してもらえると、明日への活力となります↑
ロック
頭脳警察、PANTA
RCサクセション、忌野清志郎
ブラック・ミュージック

違う、違う。息子が仕えていたのは本物の金日成将軍だわ。いまのあの首領様じゃない。

「北朝鮮を継ぐ男~革命家・朴甲東の80年の軌跡~」近藤大介


2003年の書である。
私が本書を読もうと思ったのは、太田龍氏を初めとする「この世界の真実を告発する強い意思を持った人物」の著書を数多く出版している成甲書房のことを調べたことがきっかけである。この出版社を創業した朴甲東(パクカプトン)氏が北朝鮮の金日成の粛清から逃れて日本にやって来た人物であることを知り、「日本人ではなく朝鮮人の朴甲東が、何故に成甲書房を創業したのか」ということが知りたかったのである。
以下、一部引用する。各項目にコメントを入れていこうと思う。(青字が私のコメントです)


*「甲東、知識はもっとも貴重な宝だ。お金は失うことがあるが、自分の頭の中にしまってある知識だけは安全だ。だから、その日教わった知識はその日のうちに全部頭の中にしっかり蓄えることだ。大将が戦場へ行って、兵書を読みながら戦えるか。宰相だって本を見ずに自分の言葉で語らねばならない。いま蓄えた知識の宝が、おまえの将来に必ず役に立つのだ」
甲東は、祖父から繰り返し聞かされたこの言葉が後年、身にしみるようになった。


この言葉には私も感銘を受けた。確かにお金は失えばそれで終わりだが、知識は失われない。当ブログでは学校や一般社会では決して教わらない「真実の情報」を、自分自身も勉強しながら皆さんにお伝えしていこうとしているわけだが、改めて「知識の重要性」、それも「真実の知識を身につけることの重要性」を教えられた気がする。

*冷静に考えてみれば、アメリカは南にアメリカの傀儡政権をつくるために李承晩をハワイから連れてきたわけだし、ソ連は同様に北にソ連の傀儡政権をつくるためにソ連から「金日成」を連れてきたわけだ

アメリカもソ連も元は同じ、イルミナティの管理下に存在しているのだ。ということは、朝鮮を南北に分断して、それぞれの傀儡政治家を用意した、ということが「朝鮮分断の真相」だろう。

*北朝鮮では発疹チフスが猛威をふるっており、三月の時点ですでに数万人の死者を出していたが、北朝鮮政府は「米軍が撒き散らした細菌によるものだ」と宣伝するばかりで何ら対策を講じていなかったと、のちに知った。

この頃も米軍は細菌兵器を使用していたようですね。

*息子の話を始めて、初めて歯のない顔にかすかな笑いを浮かべた。甲東が続けた。
「金日成将軍の部下として戦死したのなら、息子さんは革命烈士ではないですか。おばあさんは革命烈士の遺族として称えられてしかるべきなのに、なぜこんな生活を強いられているのですか」
違う、違う。息子が仕えていたのは本物の金日成将軍だわ。いまのあの首領様じゃない。だから戦死しても墓一つつくってもらえんのだわ。あたしだって、朝鮮に渡ってきたとたんに、こんなところに隔離されちまった


金日成も別人が本物に成りすましていたようですね。ビートルズの誰かさんと同じですナ。
世の中はどこまで嘘八百なんでしょうか。


*甲東は、ふたたび深い苦悩に陥った。自由国家に脱出するには東ドイツか中国へ行くしかない。
そして中国から香港へ出て日本に渡るのが最善の策だ。だが外国への家族帯同は認められていない。自分が亡命したら、残された妻と四人の子供が即刻粛清されることは火を見るより明らかだった。長い中国での避難生活で苦労をかけてきた家族を裏切ることはできない。だが、このまま平壌に残っても、数ヶ月以内に自分は逮捕され、残された家族はやはり強制収容所送りだろう。そうでなくても妻は余命いくばくもないほど弱ってきているというのに・・・。
牡丹峰にアカシアの黄色い花がぽつぽつと咲きだしたころ、甲東は断腸の思いで、自分が生き抜いて、金日成政権を外側から倒そうと決断を下した。


ということは、著者の家族は金日成に処刑されているのは間違いないだろう。著者が生き残るにはこの選択肢しか無かったのだろうが、あまりに惨い話である。

*だだっ広い執務室に入ると、「『ソウル新聞』の連載は全部読みました」と朴大統領が切り出した。「お兄さんが日本軍に殺されたって書かれていましたね。私のすぐ上の兄も10月の大邱(テグ)暴動のとき、警官に撃たれて殺されたんです。布団にくるまれた遺体を兄嫁が引きとったそうです。だから、兄を殺された人の気持はよくわかります」
つづいて朴大統領の口から出てきたのは、アメリカに対する恨みだった
・・・・・(中略)・・・・・
「朴先生、私は中ソと国交を結ぶ重責を担えるのは、あなたしかないと考えております。私の全権を担った密使として、モスクワと北京へ行ってもらえませんか」
・・・・・(中略)・・・・・
「閣下、冷静に考えてみてください。かつて私がソウル金浦空港に降り立ったとたんに、こちらの中央情報部の連中が私に張りついてきました。同様に私がモスクワ空港に降り立てば、CIAが追わないわけがありません。アメリカに秘密でやるというのは現実問題として不可能です。また、ソ連や中国だってアメリカは嫌いでしょうが、アメリカを無視して国交回復をしようといっても尻込みするにちがいありません。そして、密使となった私は、誰の手にかかったのかもしれないまま消されてしまうに決まっています」
大統領は甲東の言葉を聞きながら、こめかみをピクピク痙攣させた。よほどアメリカに対して激しい恨みを抱いているようだった。
大統領は、しばし沈黙したのち、話題を変えた。
「朴先生、それではわが国は中ソと国交を結ぶことは可能でしょうか」
「それはもちろん可能です。ただ、いま国をあげておこなっている反共スローガンを、反金日成スローガンに変える必要があるでしょう。私は大韓民国にとって、反共というのは反ソ連や反中国ではないと思っています。韓国は、中ソ両大国と一戦交えるなどということはできないからです。ソ連はアメリカに、中国は日本に任せておけばいいのです。雲海のような共産主義全体を消し去ろうとせずに、われわれは仇敵である金日成のことだけを考えるべきです」
「それは確かにそうだ。しかし、中央情報部がいうことを聞かないんですよ。私が反金日成スローガンをやれば、北も私の個人攻撃を始め、韓国側で北に同調する者が大勢出てくるといってね」
「ハハハ、それはそうだ。でも中央情報部がねぇ・・・・・」
朴大統領は別れぎわに「資金まで全部準備していたのですが、残念です。近いうちにまたお目にかかりたい」といった。
・・・・・(中略)・・・・・
甲東は、10月27日の朝、ラジオニュースを聞いていて仰天した。
「昨晩、韓国の朴 正煕大統領が、ソウル市内の料亭で暗殺されました。深夜になって同席していた金載圭(きんさいけい)・中央情報部長が殺人容疑で緊急逮捕されましたが、詳しいことはまだわかっていません」
犯人である金載圭(キムジェギュ)・中央情報部長はその後、裁判の過程で
「朴政権下で抹殺された自由民主主義を回復するためにおこなった。私とともに韓国を民主化しよう」と、自分を民主化運動の闘士であるかのように主張した。しかし、甲東が朴大統領に面会したときの様子などから考えて、金載圭の背後に大きな存在があるのではないかと思った
それにしても、朴大統領は死の直前に甲東に何を託そうとしたのだろうか


著者は朴大統領にこれだけの相談を持ちかけられる程の人物であるという事実でも分るように、単なる出版会社の創業者といったレベルの人間ではない。相当な政治的影響力を有する人間なようだ。朴大統領の暗殺事件の直前にこんな会話を交わしていたとは・・・、
暗殺者の背後にいた勢力を暗に示しているようである。


読み終えて思うことだが、著者の人生はまさに「波乱万丈」そのものといってよいだろう。
簡単に本書の内容を要約する。
著者は1919年3月11日(3.11である。出生時から「3.11人工地震」のことを告発する出版会社を設立することが運命付けられていたのだろうか。偶然にしては恐ろしすぎる。)に、ソウルの南約300キロにある丹渓里(ダンゲリ)で、名門両班(ヤンパン)の地主の次男として生まれる。当時の朝鮮は日本に統治されていた時代であった。
幼少の頃から「朝鮮独立、日本支配からの脱却」を著者は家族から教育され、成長するにつれ、実際に朝鮮独立政治行動を行うようになる。
さらに著者は共産主義にも傾倒していく。どうやら当時は、「朝鮮独立運動=共産主義運動」といった風潮が存在していたようである。その後日本は敗戦し、朝鮮独立となるはずなのだが、「彼ら」の工作による傀儡指導者が現れ、朝鮮は北と南に分断される。
著者は南朝鮮労働党の総責任者であったわけだが、金日成は南朝鮮労働党に在籍していた人物を徹底的に弾圧する。著者も3年間も監禁生活を強いられ、風呂も入れず、着替えもなく、浮浪者のような生活をさせられている。
こういった激動の人生を送った末に、命からがら日本に脱出することが叶い、現在に至る。

ところで朝鮮の実情については書かれているが、私が一番知りたかった「何故に成甲書房を立ち上げたのか」ということについては一切述べられていなかった。これでは著者の激動の人生とこの出版社の関連性が全く分らない。私が知りたかったのは著者が「普通の出版社」ではなく、「真実を告発することを目的とした出版社」を立ち上げた真相なのである。私が推察するに、「自分自身がこれだけ激動の人生を生き抜いてきた人生訓から、『北朝鮮のみが奴隷国家ではなく、世界全体が「彼ら」による奴隷支配によって成り立っている』という真相にある時気付き、このことを世に知らしめようと思った」ということが、成甲書房を立ち上げた動機である、と勝手に判断する(笑)。

この推察が真実か否かは全く判らないが、「モラトリアムな人生を歩んでいる大多数の現代日本人にとって、本書を通して著者のあまりにもリアルな激動の人生を疑似体験することは、きっと各自の今後の人生において役に立つ貴重な「知識」となるであろう」と感じた。


評点:70点




北朝鮮を継ぐ男―革命家・朴甲東の80年の軌跡北朝鮮を継ぐ男―革命家・朴甲東の80年の軌跡
(2003/01)
近藤 大介

商品詳細を見る

COMMENT

EDIT COMMENT

非公開コメント

テンプレート説明

このテンプレートは、プラグイン1・2・3に対応しています。
背景はスライドショーになっています。

◎プラグイン説明

最上部のメニューバーがプラグイン1です。マウスオーバーで展開するメニューになっていますので、お好みでプラグインを設定してください。「HOME」のような普通のリンクも置けます。
←のエリアがプラグイン2です。有効範囲幅は180pxです。
このエリアがプラグイン3です。有効範囲幅は540pxです。
サイズの大きなプラグインに適しています。

※最上部メニューバーの上に隙間がある方

最上部のメニューバーの上にFC2検索バー用のスペースを設けています。
検索バーを表示しない設定にしている方は、cssの最上部メニュー.MegaMenuの中にあるtop:27pxをtop:0に変更してください。

◎背景スライドショー説明

random : 1, // ランダム 0:オフ 1:オン
transition : 1, // 0:単純画像切替 1:フェード 2~7:移動 8:ページ更新毎に切り替え
transition_speed : 1000, // 画像間の切替時間
slide_interval : 3000, // 1枚毎の画像停止時間
slides : [
{ image : '画像URL' } // 画像の追加・削除はここ

★テンプレート名で検索すると、作者のブログにより詳しい説明があるかも知れません。