ファティマ第三の預言には、イエス・キリストが異星人であることが書かれていた?
太田龍
前回に続く。以下、一部引用する。
*アイクは、アベラード・ロイヒリンの「新約聖書の本当の著者」に高い評価を与えている。
ロイヒリンの研究調査によれば、新約聖書とキリスト教およびキリスト教会は、実はローマの貴族、カルプルニウス・ペソとその一族の制作した虚構であるという。
アリウス・カルプルニウス・ペソは、三つの福音書を書いた。マタイ伝(AD70~75)、マルコ伝(AD75~80)、ルカ伝(AD85~90)の順序で。アリウスの息子ユスタスがヨハネ伝(AD105年)を。さらにペソ一族は、旧約聖書にも多くの修正を加えてそれを編集したと。
アイクはこのローマ貴族を爬虫類人的異星人の一味と見ている。彼らは何のためにキリスト教をでっち上げたのか。それは地球原人をコントロールするために、地球人類を操作するために。
当時のユダヤ人歴史家として有名なフラヴィス・ヨセフスはなんと、アリウス・ペソのもう一つのペンネームである(「ザ・ビッゲスト・シークレット」105~6頁)、さらにパウロという人物によるキリスト教の布教はペソ一族による作り事であると証明される。この仕掛けを完成させたのが、例のコンスタンティヌス大帝であると。
*ヨハネ・パウロ一世は「ファティマの第三の預言」を公表しようとした、まさにその前後(1978年9月28日から29日にかけて)毒殺されたのだという。
そしてこの第三の預言には、イエス・キリストが異星人であることが書かれていたという。アンドリューズは、ローマ・カトリック教会のニケア公会議(西暦325年)において、聖書の記述から異星人に関するすべての文章が体系的に削除され、そのようなものとして編集し直されたと書いている。つまりこれは、はっきり言えば偽造である。
*もともと、ニケア公会議以前には「エノク書(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ)」という著作が存在し、聖書の一部を構成していた。バチカンはこれを禁書とした。
なぜか。理由は、人類大衆をマインドコントロールする真理戦争の武器としてキリスト教なるものをでっち上げた闇の秘密結社は異星人の直系であって、そのつながりを彼らは人類の一般大衆に知られては都合が悪いからである(「ザ・ビッゲスト・シークレット」45頁)。
ローマ法王庁は一般信徒に対しては禁書としたが、その内容は極秘の秘儀として、秘密結社の中で脈々と保持、伝承された。西洋自体において秘密とされているとすれば、日本人に分かるわけがない。
・・・・・(中略)・・・・・
ジョージ・C・アンドリューズは、「エノク書」に描かれていることは、現在UFO研究科の間で「アダプション(地球人が宇宙人に誘拐されること)」と呼ばれている現象そのものである、と述べている(「我々の中に住んでいる異星人」55頁)。
エノク書によれば、エノクは二度、天国に連れて行かれている。一度目は、天国で神々から本360巻分にもあたる知識を与えられて地上に戻り、それを人びとに伝える。二度目は、天国に行ったまま帰らなかった、という。
*岩波文庫版セネカ(「人生の短さについて他二著」)の翻訳者(茂手木元蔵)は、ストア派哲学の理想は、主人も奴隷もいない人間平等の「世界国家」であった、などと解説している(前掲書226頁)。
これはいかにももっともらしいお話ではある。そしてこのストア派の理想なるものは、ストア哲学の禁欲克己主義とともにイエス・キリストの人物像に注入されている。しかし、キリスト教はイエス・キリストおよび新約聖書のみでは成り立たない。バビロンからローマへと続く秘密結社は、新約聖書の前に、ユダヤ教の教典を編集してこれを旧約聖書と名付け、新旧二冊を一巻としてこれをキリスト教会の正典(カノン)とした。
しかしそれでは、ユダヤ教とその経典(モーゼ五書)はいかなるしろものか。
BC721年、イスラエル人あるいはカナン人は、アッシリアによって滅ぼされ、虜囚とされた。BC586年、残りのユダ族、ベンヤミン族からなる国もバビロニアに滅ぼされ、虜囚となった。そしてバビロンの地で、ヘブライの僧侶役階級レビ人(びと)は、バビロンの秘密結社の監督のもとに、古代シュメール以来の歴史資料にもとづき、のちに旧約聖書と呼ばれるようになる文書を作成した。いわゆるイスラエル人(びと)、ヘブライ人、ユダヤ人などは、この文書の作成にまったく関与していないし、またその内容に同意したわけでもない。
キリスト教の狂信者たちはこのようにして生まれた旧約聖書を神(God)のことばと信じ込んでいるが、それは神(God)のことばではない。それは純血爬虫類人的異星人とバビロンの秘密結社混血人種の指揮下で書かれたレビ人のことばである(「ザ・ビッゲスト・シークレット」80~81頁)。というわけで実は、なんとモーゼもソロモンも、ダヴィデ王も実在の人物ではなかった!と我々は聞かされる。
つまり、いわゆるモーゼ五書トーラーなるものが偽造虚構の書であり、モーゼ、ソロモン、ダヴィデ王は架空の存在であるという。
(管理人)
私はデーヴィッド・アイクの「ザ・ビッゲスト・シークレット」も以前に読んでいる。
アイクの代表作であり、レプティリアン支配者説に限らず、この世界の真実の情報を“これでもか”とばかり暴いており、まさにタイトル通りというか、それを上まわる名著である。
太田氏は「ザ・ビッゲスト・シークレット」の監訳者でもあるわけだが、この大著を日本人が理解するのは難解であろうと思い、その日本人向けの解説書として本書(元本は「聖書の神は宇宙人である」)を書いたのだ。
とりわけ、日本人には一部の人を除いて馴染みの少ないキリスト教や聖書について、アイクの語る「キリスト及び旧約・新約聖書はローマ貴族による虚構である」という説を、より分りやすく解説してくれている。
そのなかでも、旧約聖書の「創世記」に関する記述は圧巻である。
「われわれは人をわれわれの像の通り、われわれに似るように造ろう。彼らに海の魚と、天の鳥と、家畜と、すべての地の上に這うものとを支配させよう」と、創世記には記されているが、「これは一神教であるはずのキリスト教の経典ではないのか?」と、著者は疑問を投げかける。ごもっともな指摘である。
ヤーヴェ(エホバ)一神教であるはずのキリスト教の神が、なんと複数形である「われわれ」と表記されているのだ!
この驚くべき事実は、「旧約聖書の神」が「一神教の神」ではなく、明らかにシュメールやエジプトの古代の“神々”であることを証明している。この驚愕すべき事実を知っただけでも本書を読んだ価値があると言えるだろう。そもそも旧約聖書はキリスト教のみならず、ユダヤ教、イスラム教の聖典でもあるのだから、この問題は各宗教における神の存在自体を揺るがす重要問題であることは間違いない。宗教関係者の方でこの太田氏の指摘に対して正々堂々と反論できる方がいるならば、どうぞ聞かせていただきたいものだ。
太田氏の指摘はさらに続く。同じく創世記の「「海の魚と、天の鳥と、地に動くすべての生物を支配せよ」とはどういうことか?」とのことである。「われわれ」たる神々は、人間に他の生物と「共存」するのではなく、「支配せよ」と命じているのだ。
この創世記における「われわれ」たる神々の「教え」は、太田氏が指摘している日本古来の「カミ」の「教え」とは全く相反するものである。
太田氏は語る。日本古来の「カミ」への信仰は祖先崇拝であり、その祖先は「人間のみではない、地球生物全体社会、ひいては地球そのもの」であり、最終的には「大宇宙の親神さま」に行き着くと。
「他の生物を支配せよ」と命じる「聖書の神々」と、「人間のみではない、地球生物全体社会、ひいては地球そのものを大切にせよ」と命じる「カミ」と、あなたならどちらの「教え」が「正しい教え」だと思いますか?
通常の思考能力を持った方なら聞くまでもないことだと思いますが・・・。
戦争、人工地震、毒ワクチン、偽エボラ等が大好きな「彼ら」は、「彼ら」が信仰する「聖書の神々」(=「爬虫類人的異星人」)に命じられるまま、我々一般人も「他の生物」とみなして「支配」しようとしているのです。
故・太田龍氏の残してくれた「日本人が理解しておかなければならない正しき指南書」を、我々は肝に銘じて熟読しなければならない。「彼ら」(=「爬虫類人的異星人」)の支配に打ち克つためには。
評点:90点