納屋に潜む秘密情報部員、The Dukes Of Stratosphear
XTCは84年に「ザ・ビッグ・エキスプレス」、86年に「スカイラーキング」という超名盤を発表している。その両アルバムの間に当る85年に「25オクロック」を、「スカイラーキング」の翌年の87年に「Psonic Psunspot」をザ・デュークス・オブ・ストラトスフィア名義で発表している。ザ・デュークス・オブ・ストラトスフィアはXTCの変名バンドである。この二つのアルバムを合体させて92年にCD化して発売されたのが当作品である。ザ・デュークス・オブ・ストラトスフィア名義のアルバムはこれだけです。私は2枚とも輸入盤レコードも持っているが、このCDによって歌詞の意味も理解することができた。
それにしても、XTCはスゴイ!特にアンディは言うまでもなく天才である!
あれだけ素晴らしい内容のXTCのアルバムの間に“趣味の領域”とはいえ、これだけポップでサイケなアルバムを作ってしまうのだから・・・。
これだけの才能がありながら、実質XTCは解散状態である。アンディの性格に問題があるためか(?)メンバーはXTCから脱退していき、現在残っているのはアンディだけである。コリンは音楽活動から全く遠ざかっているらしい。
アンディーさん、いつまでもスウィンドンの田舎に引きこもっていてはいけません。ファンはあなたがアルバムを出すのを一日千秋の思いで待っているのです。
最後に「ザ・モール・フロム・ザ・ミニストリー」の歌詞が気になったので、その一部を記しておきます。
私は政府から派遣された秘密情報部員
あなた方の手に負える相手ではない
納屋に潜む秘密情報部員
私はあなたの頭の中にある悪い考え
私をつかまえることなどできはしない
何が気になったかというと、私は子供の頃、近所の子を泣かしたりするなど悪さをする度に母親に怒られて、家の納屋に入れられたのだ。納屋は薄暗くネズミでも出てきそうで子供の私にはまさに恐怖体験だった。今思えば、悪がきの私を厳しく怒ってくれた母親には感謝しています。おかげさまで、けっこう根性がついたように思っています。
そーゆーわけで、“納屋に潜む秘密情報部員”という歌詞が気になったのでした。
私は秘密情報部員じゃありませんヨ(笑)
これだけ政府や支配者層を批判している秘密情報部員はいないでしょうがネ(笑)
評点:90点
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