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ソウルマン

「毎日100万トンもの水で薄めなければ流すこともできないほどの毒物を排出する工場、それが再処理工場である。こんな工場の運転を40年間も続けてよいという許可を与える権限が一体誰にあるのであろうか?」by小出裕章

「福島原発の汚染水の海洋排出の報道は、青森六ケ所村の汚染水の海洋排出を隠蔽するためのカムフラージュ報道ではないのか?」


昨日アップした小出裕章氏の講演会の動画を観て、最後に驚くべき発言があった。
「福島原発よりも青森六ケ所村での汚染水の海洋排出の方が格段に多い」という内容だ。
ネット検索して調べた情報を紹介する。

https://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/189/syuh/s189121.htm
第189回国会(常会)
質問主意書

質問第一二一号

福島第一原発の十一万倍ものトリチウムが六ヶ所再処理工場から海洋へ放出されたことに関する再質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によって提出する。

  平成二十七年四月二十八日
川田 龍平 

 福島第一原発の十一万倍ものトリチウムが六ヶ所再処理工場から海洋へ放出されたことに関する再質問主意書

 私が提出した「福島第一原発の十一万倍ものトリチウムが六ヶ所再処理工場から海洋へ放出されたことに関する質問主意書」(第百八十九回国会質問第五三号。以下「前回主意書」という。)に対する答弁書(内閣参質一八九第五三号。以下「答弁書」という。)は、放射性物質が環境基本法により規制されることになったにもかからず同法が全く尊重されず、旧態依然とした内容になっており、国民の信頼を裏切るものである。また、誤答や答弁漏れがあることから、再質問する。
 環境基本法、原子力規制委員会設置法の精神である「人と環境を守る」原点に立ち返り答弁願いたい。
・・・・・(中略)・・・・・
四 六ヶ所再処理工場から海洋へのトリチウムの放出量(管理目標値)は年に一京八千兆(1.8×1016)ベクレルになっており、実際、アクティブ試験ではこれに合致する放出があった(二〇〇七年九月から十月)。
 この放出年管理目標値は北海道電力株式会社泊発電所三基のトリチウム海洋放出年管理基準の百五十倍に相当し、東電福島第一原発六基の同年管理基準の八百二十倍に相当する。このような大量の放射性物質を海洋へ放出することは環境基本法第五条(国際的協調による地球環境保全の積極的推進)に逆行する行為ではないか。加えて、太平洋に面する世界各国の了解を得なくてもよいのか。政府の見解を明らかにされたい。

五 六ヶ所再処理工場から海洋へ高濃度のトリチウムが放出されていたアクティブ試験最盛期(二〇〇六年度から二〇〇八年度)の公的機関による海洋モニタリングデータを精査した。この間、事業者の日本原燃と青森県が海洋放出口の直上、南北五キロメートルと二十キロメートル地点の海水を同時期に五十から六十回測定したところ、全ての試料についてトリチウムは不検出であった。一方、東北電力株式会社は放出口北二十五キロメートル地点の東北電力株式会社東通原子力発電所沖合海水から三回にわたりトリチウムを検出(検出限界二ベクレル毎リットル)しており、これは六ヶ所再処理工場が起源と日本原燃も認めている。また、六ヶ所村にある公益財団法人環境科学技術研究所でも放出口に近い尾駮港の海水から三十三回中六回トリチウムを検出(検出限界二ベクレル毎リットル)している。日本原燃の海水トリチウム濃度データ(検出限界二ベクレル毎リットル)は実態を反映しない信頼性に欠けるものと思われるが、政府の見解を示されたい。



http://kakujoho.net/npt/tritium6ks.html
六ヶ所フル稼働なら福島処理水のトリチウム全量の10倍以上を毎年放出
福島第一原子力発電所に林立するタンクに貯蔵されているトリチウムを含んだ汚染水の処分方法をめぐる議論の中で、どういうわけか2022年初頭に運転開始予定の六ヶ所再処理工場のことが忘れ去られています。同工場が25年にフル操業に入れば、毎年、福島の総量の10倍以上のトリチウムが放出される計画になっています。海外の原子力施設でもトリチウムが放出されていることを強調する政府の図は、福島の総量が約860兆ベクレル(Bq)であるのに対し、フランスの再処理工場では年間海洋放出量が1京3700兆Bqであることを示していますが、六ヶ所では最大年間9700兆Bqが海洋放出される計画であることには触れていません。
ちなみに、日本原燃の社長は、「福島第一廃炉推進カンパニー・プレジデント兼廃炉・汚染水対策最高責任者」という経歴の持ち主。この問題について、青森県はもちろん、周辺県・道の住民・関係者の理解を得ることの重要性を認識しておられるのではないでしょうか。

トリチウム量の比較
(下の六ヶ所の目標値と福島貯蔵量の表2つを参照)
福島のタンク総量 約860兆ベクレル。
小委報告書を受けて出された東電素案(3月24日)pdf では、最大30年ほどかけて徐々に放出の計画
六ヶ所再処理工場 毎年9700兆ベクレルを海洋放出の計画
*上記は六ヶ所再処理工場が年間800t処理した場合の上限を定めた「管理目標値」(計画では2025年度に年間800トン処理のフル操業開始)
2006~2008年の試運転で425t処理の際 合計約2150兆Bq海洋放出
日本原燃の「安全協定に基づく定期報告書」にある実績から合算




https://www.tokyo-np.co.jp/article/97890
 福島第一原発の1000基以上のタンクで保管が続く処理水には、放射性物質トリチウムが多く残る。汚染水を浄化処理する多核種除去設備(ALPS=アルプス)ではセシウムなど62種類の放射性物質を除去できるが、トリチウムは取り除けない。
トリチウムは三重水素と呼ばれ、自然界にも存在する。放射能を帯びた水素で酸素と結合してトリチウム水になり、普通の水と分離するのは技術的に難しい。放射線(ベータ線)は比較的弱く、人体に入っても大部分は排出され、影響は小さいとされる。放射能は約12年で半減する。
 トリチウムは、原発や使用済み核燃料の再処理施設でも発生し、排出基準は各国で異なるものの海に流している。ただ、環境への蓄積により水産物を食べることで内部被ばくにつながるのではという見方もある。
経済産業省によると、福島第一原発の処理水約125万トンに含まれるトリチウムは約860兆ベクレル。事故前は年間約2.2兆ベクレルを海に放出していた。福島第一と発電方式が異なる加圧水型の関西電力高浜原発(福井県)などからは、年間18兆~83兆ベクレルを放出している。韓国の古里原発では、2016年に約45兆ベクレルを海に放出した。
 再処理施設では、桁違いに増える。フランスのラ・アーグ再処理施設では1年間の排水に含まれるトリチウムは1京(1兆の1万倍)ベクレル以上。日本でも青森県六ケ所村の再処理工場(建設中)は試運転をした3年間で2150兆ベクレルのトリチウムを海に流した。
 福島第一の処理水の処分で、政府と東電は国の排出基準(1リットル当たり6万ベクレル)を大幅に下回る1リットル当たり1500ベクレル未満に海水で薄めて放出するとしている。これは福島第一で汚染されていない地下水を海に処分する際と同じレベル。放出前には第三者機関が濃度を確認するとしているが、誰もが知ることができる情報公開の透明性がなければ、不安は払拭できない。(小川慎一)




小出裕章氏の2006年の講演会より。

chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/kouen/aomr0602.pdf
核燃サイクル阻止一万人訴訟原告団、講演会 2006年2月11日(土)、12日(日) 放棄すべき六ヶ所再処理工場 京都大学原子炉実験所 小出 裕章

六ヶ所村に計画されている再処理工場では1年間に800トン分の使用済み燃料の再処理をする計画だが、それは約30基の原子力発電所が1年間に生み出す量に相当する(図7)。当然、環境に放出する放射能量も原子力発電所に比べて桁違いに多くならざるを得ない(表2、表3)。六ヶ所再処理工場から放出が予定され、そして実際にもそうなると考えられるもっとも量が多い放射能はトリチウム(三重水素)であろう。海に放出が計画されているその量は年間18000テラBqであり、1日あたりにすれば、約60テラBqとなる。それを施設から放出することが許容される濃度(60Bq/cm3)まで薄めようとすれば、1日あたり100 万トンの水で希釈しなければならなくなる。六ヶ所再処理工場の排水口は沖合3km、深さ44mの海底に設置されるが、それは、そうでもしなければこの厖大な毒物を排出できないからである。毎日100万トンもの水で薄めなければ流すこともできないほどの毒物を排出する工場、それが再処理工場である。こんな工場の運転を40年間も続けてよいという許可を与える権限が一体誰にあるのであろうか? ただし、トリチウムは水素の同位体で、環境に放出されれば水として挙動するため、液体として放出され海の水で希釈されてしまった後は、その汚染を検出することはなかなか難しい。むしろ、トリチウムは気体としても1900テラBqの放出が計画されており、周辺で空気中の水分を捕集して測定すれば、風下地域にトリチウムのマップが描ける可能性がある。青森県や事業者にその測定をさせるべきだろう。





青森六ケ所村での汚染水の海洋排出は、福島原発での汚染水の海洋排出よりもはるかに膨大である。
この「事実」をどれだけの国民が知っているのだろうか?
福島原発の汚染水の海洋排出の報道は、青森六ケ所村の汚染水の海洋排出を隠蔽するためのカムフラージュ報道ではないのか?
「狂ったニュース」を報道することで国民に「内容の是非は別として、国は事実を伝えている」と思わせて騙し、「超狂ったニュース」を隠蔽しようとしているのではないのか?
中国が「日本を原産地とする水産物の輸入を24日から全面的に停止する」と発表した報道も、「超狂ったニュース」を隠蔽することを目的とした“左右協力体制”から来ているのではないのか?
「狂ったニュース」は「超狂ったニュース」を隠蔽するために使われているようである。
原子力産業というものは廃棄することができない核のゴミ(毒物)(それを海に捨てようとしているのだが・・・)を未来永劫に生産し続けなければ成立しない産業である。
問題の解決方法が存在しないのを承知の上で、問題を未来世代に強制的に残すことを承知の上で、“今だけカネだけ自分だけ”という無茶苦茶な論理の上で成り立っている産業である。
原発事故・原発テロが起こらなくても、“負の遺産”を未来世代に残すしかないのである。
小出裕章氏の言葉をもう一度記しておく。


六ヶ所村に計画されている再処理工場では1年間に800トン分の使用済み燃料の再処理をする計画だが、それは約30基の原子力発電所が1年間に生み出す量に相当する(図7)。当然、環境に放出する放射能量も原子力発電所に比べて桁違いに多くならざるを得ない(表2、表3)。六ヶ所再処理工場から放出が予定され、そして実際にもそうなると考えられるもっとも量が多い放射能はトリチウム(三重水素)であろう。海に放出が計画されているその量は年間18000テラBqであり、1日あたりにすれば、約60テラBqとなる。それを施設から放出することが許容される濃度(60Bq/cm3)まで薄めようとすれば、1日あたり100 万トンの水で希釈しなければならなくなる。六ヶ所再処理工場の排水口は沖合3km、深さ44mの海底に設置されるが、それは、そうでもしなければこの厖大な毒物を排出できないからである。毎日100万トンもの水で薄めなければ流すこともできないほどの毒物を排出する工場、それが再処理工場である。こんな工場の運転を40年間も続けてよいという許可を与える権限が一体誰にあるのであろうか?





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