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ソウルマン

「誰かなんて知りたくない。場所なんて知りたくない。そこで何があったなんて知りたくない。知りたいのは、何故、何故、何故」byシェメキア・コープランド

「Done Come Too Far」SHEMEKIA COPELAND

シェメキア・コープランドの2022年8月発売の最新アルバムである。
本作における彼女の曲は、実に多岐にわたっている。
ソウルあり、ロックあり、ブルースあり、カントリーあり。
これだけジャンルを超えて歌える歌手も、他にいないだろう。
個別の曲に触れておく。

「Too Far To Be Gone」
いきなりソウルフィーリング満載である。
繰り返し流れるサニー・ランドレスのギターフレーズがいい。


「Pink Turns To Red」
2022 年 5 月のテキサス州ユヴァルデの学校銃乱射事件の前に書かれました。
アメリカにおける銃による暴力の蔓延を非難しています。
でも、アメリカの銃問題は単に規制したらいいといったレベルの話ではない。
何故なら、アメリカという国はとてもマトモな国ではないからだ。
国民が銃を所持していることが最後の自己防衛となっているからだ。
国民を強制収容所に入れようとしている政府は、国民から銃を奪いたいのである。
詳しくは、この記事や、この記事を見てください。
残念だが、シェメキアも「彼ら」に利用されているのかもしれない。


「The Talk」
「話をしなければならない。我々は生と死のはざまで生きている。お前が息を引き取る前に。お前が黒人であることは確かなことなのよ。お前の背後で狙っているのよ」と歌う。
恐らく息子に向けて母親が歌っていると思われる、静かなるプロテストソングである。
「アメリカという人種差別国家において、黒人として生きていくことがどれだけ厳しいことであるのか」ということを、改めて感じさせる曲である。

「Gullah Geechee」
奴隷制度のことを歌った曲であると思われる。
語り口調のカントリーブルースであるが、内容はヘヴィーである。

「Why Why Why」
「誰かなんて知りたくない。場所なんて知りたくない。そこで何があったなんて知りたくない。知りたいのは、何故、何故、何故」と歌う。
この曲だけで本作を買う価値はあるだろう。

「Fried Catfish And Bibles」
「ナマズのから揚げと聖書がここでは売られているわ 爆竹と冷えたビール バンドのロックが聞こえる オールド・ブルース・ママがナイフでスライドを弾くのよ」 と歌う。
ご機嫌なカントリーナンバーだ。

「Fell In Love With A Honkey」
これまた陽気なカントリーナンバーである。
「ホンキートンクバーで白人と恋に落ちた」と歌う。


「Nobody But You」
父親のジョニー・コープランドのカバーである。
ブルース好きなら誰でも知っている、あの曲と同じ曲調である。
はい、「フーチー・クーチー・メン」や「アイム・ア・マン」と同じ曲調である。
同じ曲調でタイトルの違う曲がどれだけ存在しているのだろう。



プロデュースをしたウィル・キンブローとマネージャーのジョン・ハーンがほとんどの曲を作っている。本作における二人の貢献度は実に大きい。

シェメキア・コープランドは、シンガーとしての力量のわりには、日本での知名度があまりに低すぎる。もっともっと多くの人に聴いてもらいたい数少ない“本物のシンガー”である。


評点:90点




SHEMEKIA COPELAND


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Posted byソウルマン

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