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ソウルマン

笠井紀美子はジャズ界を代表する名高いミュージシャンと共演した幸運な女性であると同時に、世界で十分通用する日本人ジャズ・シンガーである。

「This Is My Love」笠井紀美子


笠井紀美子の1975年にニューヨークで録音されたアルバムである。
プロデュースはマイルス・デイヴィス、セロニアス・モンク、チャールズ・ミンガス等の名盤に携わってきたテオ・マセロである。
アルバム参加者がまた凄い。
スタン・ゲッツ(テナー・サックス)、リー・コニッツ(アルト・サックス)、コーネル・デュプリー(ギター)、ボブ・クランショウ(ベース)等々である。
よくこれだけのメンツが集まったものである。
「笠井紀美子とは何者なのか?」というのが正直な思いである。
果たしてこれだけの名だたるジャズ・ミュージシャンをレコーディングに参加させることのできる日本人ジャズ・シンガーが他にいるのだろうか?
ミュージシャンどうしの繋がりがあったのだろうが、笠井紀美子の実力をこれらのミュージシャンが認めていたことの証であるだろう。

正直言って私は、つい最近まで彼女の存在を全く知らなかった。
FM番組で彼女のある曲を聴いて、初めて知ったのである。
その曲とは、本作の初めに流れる「Use Me」です。
ご存知、ビル・ウィザーズが1972年に発表した曲です。
私がこの曲を初めて知ったのは、ミック・ジャガーのヴァージョンである。

はっきり言って、ミックのヴァージョンよりも彼女のヴァージョンの方が断然良かった。

この曲に衝撃を受け、このアルバムを購入し、こうして聴いたわけである。
この曲以外でも、「Come Rain Or Shine」「Happy Together」「The Lamp Is Low」「I Wish I Could Walk Away」「Little Things」等、聴きごたえのある曲ばかりである。
彼女のヴォーカルが素晴らしいのは勿論のこと、バックを彩る錚々たるミュージシャンの演奏が圧巻であることは言うまでもない。

私が知らなかっただけかもしれないが、これだけの歌唱力を持っていながら笠井紀美子の日本での知名度はいまひとつであるような気がする。
メディアは今からでも彼女のことをもっと宣伝するべきだろう。

笠井紀美子はジャズ界を代表する名高いミュージシャンと共演した幸運な女性であると同時に、世界で十分通用する日本人ジャズ・シンガーである。







評点:90点



笠井紀美子



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Posted byソウルマン

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