「本当に月に行ったのかしら?」byジュディ・デンチ - 映画
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「本当に月に行ったのかしら?」byジュディ・デンチ

「映画『ベルファスト』を観て」



映画『ベルファスト』を観てきたので、感想を書いておきます。
この映画、3月ぐらいから上映されていたんですよね。
全然知らなかった。この映画が存在していたことも知らなかった。
マイナーな劇場で観たのだが、この劇場、昔の映画やちょっと前の作品を上映することが多いのである。私がこの映画を観たのも全くの偶然である。
以前からこの映画を理解し、観ようと思って観に行ったのではないのである。
実は別の映画を観に行こうとしていたのだが、車で映画館に向かっている途中で上映時間を間違えていたことに気づいたのである(笑)
「今からでは上映時間に間に合わない。じゃあ他に今から観れる映画は何がある?」と調べた結果、観賞可能な映画として出てきたのが本作だったというわけである。
結果として上映時間には十分時間があまってしまい、運転途中でたまたま目に入った喫茶店でゆっくりと時間を潰した後に映画を観に行ったのである。
その喫茶店もけっこうオシャレで、食事やデザートもけっこうおいしかったのだ。

やっぱ人生は計画通りよりも多少の間違いがあった方がいいのかもしれない(笑)

ちなみに行った映画館は、当初行くつもりだった映画館とは別の映画館である。
前置きはさておき、本題に入る。感想を書いておく。

めっちゃ良かった!

行く予定だった映画もそれなりに良かったとは思うが、本作は本当に良かった。
まず、音楽がいい。
アイルランド出身のヴァン・モリソンの曲が、全編を通して流れていた。
正直言って私はそんなにヴァン・モリソンは好きな方じゃないんだが、この映画にはヴァン・モリソンの曲はピッタリ嵌っていた。ヴァン・モリソンもいいもんだ。

もう一つ、不思議なことがあった。
本作の監督であるケネス・ブラナーだが、先日も彼の監督した映画を観に行ったのだ。
『ナイル殺人事件』である。
この映画も前もって行こうと思って観たのではなく、「たまたま時間があったので、ちょっと観といたろか」という軽い気持ちというか思いつきで観に行ったのである。

このように偶然観に行った二つの映画の監督が同じ人物であるとは、不思議なものである。

ナイル殺人事件』でも「この監督は音楽の趣味がいいな」と思ったが、今回も同じ想いだ。
映画の内容に戻る(笑)

映画の冒頭シーンである。
現在のアイルランドが映された後、1969年8月15日のベルファストに時代が戻る。
平和な日常が、突然、プロテスタントの武装集団によって一変する。
本作は北アイルランド紛争のさなかのベルファストで、明るく懸命に生きる「普通の家族」の日常を描いた作品である。

主演は、ジュード・ヒルが演じる10歳の少年バディである。
バディの目を通して、当時のベルファストの危うさが描かれている。
実は、バディは、ケネス・ブラナーの子供時代を演じているようなものなのである。
本作は、ケネス・ブラナーの自伝映画と言ってもいいだろう。
ケネス・ブラナーの幼少期の体験をもとに、本作はつくられているのだ。
ちなみに、バディの家族はプロテスタントである。

ところで、私自身、アイルランドのことも、北アイルランド紛争のことも、今の今まで理解していなかった。
今は理解したのかと言うとそうでもないが、ある程度は理解できるようになった。
現在アイルランドは南部のアイルランド共和国と北部の北アイルランドに分かれており、北アイルランドはイギリスに属しているのである。
本作のタイトルにもなっているベルファストは、アイルランドではなくイギリスの都市なのだ。

皆さん知ってましたか?大半の日本人はこのことを知らないんじゃないのだろうか?

知ってる人には「常識」なのだろうが、私は全然知らなかった。
さらに疑問が出てくる。
本作を観ると「北アイルランドの大半の人がプロテスタントなのかな」と思ってしまうが、なんと41%がカトリックなのである。これ、どーゆーこと?
「北アイルランド紛争はプロテスタントとカトリックの宗教間の対立じゃないの?」「宗教間の対立が原因で同じ領土なのに別国家になってしまったのとちゃうの?」と思ってしまう。
そもそもイギリスのイングランド国教会は、プロテスタントでもカトリックでもない。
プロテスタント国家であるイギリスが、カトリックが気に入らないからカトリックを弾圧して、北アイルランドをプロテスタント国家にしたというわけでもなさそうなのだ。
北アイルランド紛争というのはわけが分からない。
詳細は別記事で書こうと思ったが、大変そうなのでやめとく(笑)
遠因はピューリタン革命にあるのは間違いなさそうだが、相当の裏がありそうだ。

かなり脱線したが、本作に戻ろう(笑)
ジュード・ヒルに限らず、どの俳優の演技も素晴らしかった。
ほとんどの俳優が何らかの形でアイルランドにかかわった人物ばかりであった。
その中でも一番良かった俳優を上げろと言われたら、バディの母親役を演じたカトリーナ・バルマを上げたい。
バディが年上の女の子に無理矢理引っ張られてプロテスタントの武装集団の中に入れられてしまいスーパーを襲って洗剤を持ち帰るシーンがあるのだが、母親はバディを連れてスーパーに行って洗剤を返却させ、バディに「今度こんなことしたら殺すからね」と怒鳴ったのだ。バディを無理矢理この暴動に巻き込んだ年上の女の子に対しても、「今度こんなことしたらただじゃすまない」といった怒りの言葉を発していた。
まさに鬼気迫るシーンであり、私は本作で一番感動した。

本作が良かった理由の一つとして、これだけの悲惨な現実を描いているにもかかわらず、意外と具体的な殺戮シーンを観客に見せなかったことをあげたい。
そういった生々しいシーンを映し出すのも現実世界の恐ろしさを伝えるために大事なことだということは分かるが、どうしても観客の立場からすれば、映画の登場人物に感情移入してしまっており、できれば子供や母親が死んでしまうようなシーンは見たくないものなのだ。
現実の北アイルランド紛争では死者や負傷者が多数出ていることは言うまでもない。

もう一つ本作が良かった理由の一つとして、これだけの悲惨な現実を描いているにもかかわらず、登場人物がとても明るく生活している様を描いていることをあげたい。
笑いあり、音楽あり、ダンスあり、恋ありと、普通の人間の普通の日常生活を等身大の目線で描いているところが本作を心温まる作品にしている。

最後にネタバレになって申し訳ないが(これから本作を観るつもりの人は読まないでください)、本作の後半のジェイミー・バードンが演じる父親がバディに語るシーンを紹介する。

バディの家族はベルファストを出て行くことになる。
バディは恋心を寄せる同級生の女の子にさよならを告げる。
そして父親に訊く。「あの娘と結婚できるかな?」と。
父親が言う。「大丈夫さ、できるよ」と。
バディが言う。「あの娘はカトリックだよ」
父親が言う。
「カトリックだろうと、異教徒だろうと、反キリストであろうと、何も問題ない」と。

うろ覚えなので、あくまでも大まかな内容であることを断わっておきます。
私は、このシーンにケネス・ブラナーの本作に込めた想いを感じました。

「問題なのは宗教・宗派なんかじゃない。本人の心の中にあるんだ。」という想いを。

素晴らしい映画をありがとう。


P.S.
もう一つのケネス・ブラナーの想いが感じられるシーンの動画があったので、追加でアップしておきます。
バディのおばあさんのグラニーを演じたジュディ・デンチの台詞です。

「本当に月に行ったのかしら?」

ケネス・ブラナーは正直な男のようです。
こうやって、こそっと大衆に真実を伝えているんですよ。

「騙されてはいけない」と。

好感が持てますね。
ケネス・ブラナーは、何も「月面着陸の嘘」だけを伝えているのではないんですよ。
暗に「コロナの嘘」も伝えているんですよ。
私が偶然彼の映画を観ることになったのは、何らかの導きがあったのかもしれませんね。








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