日本に残る竜神、蛇神伝承 - 歴史・宗教

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日本に残る竜神、蛇神伝承

「古代史のいぶき 日本文化の源流を探る」上田正昭


1981年の書である。今回は珍しく、京都大学名誉教授であり、わたしの忌み嫌う歴史学界の権威の代表的人物である著者の視点から古代史を読んでみた。
以下、抜粋。



*陰暦の十月は神無月である。全国の神々は出雲にあつまると信じられていて、出雲ではその月は神有(在)月とよばれている。神有の出雲の神事で、ことに心をうたれるのは、海と神縁をもつ神事のいぶきである。
出雲大社の神有祭のなかに、陰暦十月十三日に執り行われる「竜蛇(りゅうだ)さま」迎えの神事は、竜蛇神を玉藻にうけ、曲げ物にのせてしめなわをはり、大社の神殿に納める。こうした信仰は稲佐の浜での神迎えだけでなく、日御碕の海岸の竜蛇は日御碕神社へ、北浦の海岸の竜蛇は佐太神社へ奉納するという。

桓武天皇の母は高野新笠である。高野新笠は光仁天皇の夫人となる。皇后は井上内親王だが、讒言されて、皇太子他戸親王とともに大和の宇智郡に幽閉され、宝亀三年に廃后、廃皇太子の宣命がでる。非業の死にもとずいて怨霊として恐れられることにもなるのだが、そこで新笠との間に生まれた山部親王、つまり後の桓武天皇が皇太子となる。高野新笠は百済の武寧王の王族の流れをくんでいる和氏の和乙継を父とし、大枝真妹を母とする。高野新笠はまぎれもなく百済系の血脈をひいている。
そのことは勅撰の史書「続日本紀」にもはっきりと書かれている。武寧王の王族純陁太子の流れとして書き、新笠の伝記は朝鮮の神話からはじまる。


*天満宮にはなぜ牛が付物(つきもの)になっているかという問いかけがあった。先学によってすでに指摘されていることだが、天満天神の信仰以前に、雷雨神としての天神があり、日本の古代にも殺牛祈雨のまつりがあったことを述べて、天神と牛との深いつながりを語った。
日本の古代にも犠牲祭儀のかなりの史料があり、実際にそれを傍証する祭祀遺物や祭祀遺跡も検出されている。1978年、79年の発掘調査で明らかとなった石川県羽咋市の寺家遺跡でも明らかに馬が神へのいけにえとして供えられていることを、実地に観察した。・・・・・(中略)・・・・・
日本の古代でとくに注目されるのは、漢神のたたりがあるとされた場合に、牛を殺して神まつりをしたならわしのあったことである。八世紀のなかばには、殺牛馬の禁令をだしたり、八世紀の末から九世紀のはじめには、牛を殺して漢神をまつることをとりしまったりしている。

*奈良県桜井市三輪に鎮座する神体山、三輪の神奈備(かんなび)は、まこと秀麗の神山である。円錐形の三輪山は、周囲十六キロ、面積三百五十ヘクタールにおよぶ。大和盆地の東南方にそびえたつ三輪山は、西方の二上山にあたかも対峙するかのようにきわだって、古歌の“大和しうるはし”と詠みあげられた大和青垣(あおがき)の風情に、いっそうの深みをそえる。
・・・・・(中略)・・・・・
三輪山をめぐる信仰はさまざまな神話や伝説を生みだし、また三輪の神にたいする崇敬と祭祀は、日本の古伝承を豊かにしてきた。本殿がなくて、山そのものが神体山としてまつられ、その山中には、磐座(いわくら)や磐境(いわさか)などがある神社、そして神が蛇・猪・鹿などの動物の姿をとって現われる伝えをもつ神社は、大神神社のほかにもある。三輪の場合はそのもっとも代表的なものであって、こうしたおもむきの神社は三輪型と称されている。
さらに三輪の主神大物主神(おおものぬしのかみ)と活玉依毘売(いくたまよりひめ)との神婚譚は、蛇神が妻どいするいわゆる蛇聟入(へびむこい)りの要素を内包しており、さまざまな蛇聟入り説話のなかでも、「古事記」にしるす三輪の神の妻どい伝承は、日本における苧環(おだまき)型のもっとも有名な例として、三輪山型とよばれる。
・・・・・(中略)・・・・・
三輪山の神は蛇の姿はとっても、玉依(たまより・魂憑り)する毘売(ひめ・巫女)と結ばれて、神の子を産む。たたりする神ではあっても、人間に殺されることはない。むしろ畏敬されて祭祀された。三輪の山は神体山としてあおがれ、また蛇神の衣につながって残ったという麻の三勾(みわ)が、三輪の地名起源説話をも形づくったのである。

*「日本書紀」の大泊瀬幼武(おおはつせのわかたける)天皇(雄略天皇)七年是年の条には、百済からの渡来技術者らをつぎのように表現している。「今来(いまき)の才伎(てひと)」(「手末(たなすえ)の才伎(てひと)」)と書き、また「陶部高貴(すえつくりのこうき)・鞍部堅貴(くらつくりのけんき)・画部因斬羅我(えかきにいんしらが)・錦部定安那錦(にしごりじょうあんなこん)・訳語(おさの・通訳)卯安那(うあんな)ら」を「新漢(いまきのあや)」と記す。この「今来」が「新来」を意味していたことは、「新漢」を「イマキノアヤ」と読む古訓にもうかがわれる。
五世紀後半の渡来人を「今来」と表現する意識には、それ以前の渡来人を「古渡(こわたり)」と見なした「日本書紀」編者らの観念が反映されているといえよう。じっさいに、弥生時代にも数多くの渡来集団があった。
・・・・・(中略)・・・・・
さきにも述べておいたが、「日本書紀」の雄略天皇七年是歳の条には「今来の才伎」として陶部(すえつくり)、鞍部(くらつくり)、画部(えかき)、錦部(にしごり)、訳語(おさ)などをあげている。陶部は主として須恵(すえ)器の生産に従った人びとであり、鞍部は馬具などの製作に、画部は絵かきに、錦部は錦、綾(あや)などの織物づくりに、そして訳語は通訳に従事した人びとであった。これらの人びとを「今来の才伎」と称しているのは象徴的である。
・・・・・(中略)・・・・・
「今来の才伎」らによる文明の導入と技術の革新は、陶部、鞍部、画部、錦部、訳語の関与した分野のみとは限らない。例をあげれば、鉄の文化などの発展にも大きなはたらきをもたらして、鉄製の武具、馬具、農具、工具、土木具などの改良にもめざましい作用をあたえた。
韓鍛冶(からかぬち)とよばれた人びとや忍海(おしみ)の漢人(あやひと)などは、鉄器の製作にたずさわったが、鋤や鍬の先がU字形に変わって鉄製の鋤先、鍬先が用いられるようになるのも、五世紀の後半からであった。



(管理人)
特に、一つのテーマに沿って書かれた書でもなく、著者の古代史に関する見解がダラダラと記されている。しかも、文体がいかにも大学教授といった感じで非常に解りにくく、読者に丁寧に解説しようといった考えが皆無であると感じた。あえていえば、古代の神社信仰がどういったものであったのかということと、特に朝鮮王朝との宗教・生活・文化を含めた関わりについて述べられていた。ただ、デヴィッド・アイクのレプティリアン説じゃないけれど、日本の古代史にも竜神や蛇神の伝承が残されているとの文章には興味深く感じた。
また、著者は、あの湯川秀樹と親交が深かったり、あの大本教の出口王仁三郎と関係しているというから、少なからず怪しさを感じる。そして、かなりの朝鮮贔屓のようにも感じられる。「天孫降臨神話は朝鮮神話と共通の要素があることを誰もが認めざるをえない」と、語ったりしている関係からか、韓国政府から最高位の文化勲章を授与されているらしい。
この書でも、後半は朝鮮侵略をした豊臣秀吉や1910年の韓国併合の際に「日韓同種論」を唱えた喜田貞吉を厳しく批判していた。
確かに、過去の歴史において、日本が韓国を含むアジア諸国に対して侵略行為をはたらいたということは紛れもない事実であると思う。しかし、現在、日本が韓国勢力にマスコミを中心に逆支配されてしまっているのも事実であるから、著者が日本人であるなら、なぜにそこまで朝鮮贔屓の主張をするのかと思ってしまう。
最後に、今上天皇の例の発言をされている動画を紹介する。ただ、桓武天皇の血筋が百済系だとしても、少なくとも明治天皇のときに入れ替わっているわけだから、あんまり関係ないとは思いますが・・・。



評点:30点

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