歴史・宗教

獣の宗教とは堕落したキリスト教だということを今、明らかにしよう

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「ニュートンの予言 2060年、世界は滅亡する」第二部
中見利男





前回に続く。



*アイザック・ニュートンは先にも述べたように1642年にリンカーンシャー郡で生まれており、本人は出自を「古代スコットランド貴族」と主張していた。彼はケンブリッジで教育を受け、王立協会員に選出された、その次の年の1672年に、ロバート・ボイルと知り合っている。この王立協会は、現在のイギリス国家科学アカデミーで、もともとはイギリス人のフランシス・ベーコン、ロバート・ボイル、数学者で神秘主義者のジョン・ディーらによって創設されたのだが、彼らは秘密結社・薔薇十字団の会員であった。
ニュートンはこのロバート・ボイルの影響をかなりの部分で受けることになる
のだが、ここでこのロバート・ボイルという人物について説明しておこう。
1627年に生まれたロバート・ボイルはイートン校で教育を受けたが、そこの学寮長ヘンリー・ウットン卿は、パラティネート公国フリードヒの薔薇十字団の側近と密接な関係があった。
1639年、彼はヨーロッパへ長旅に出かけ、メディチ家のあるフィレンツェにもしばらく滞在しているが、そのメディチ家は教皇の圧力に対抗して秘儀主義者やガリレオら科学者に支援を続けていた。つまりメディチ家の庇護を受けていたのだ。そして約2年間過ごしたジュネーブでは、悪霊学などの多くの秘儀知識を学んだという。
実はニュートンに錬金術の秘密を教えたのは、このロバート・ボイルだといわれており、二人は定期的に会うと、錬金術について議論を交わしていたようである
またロバート・ボイルの影響もあってニュートンは当時、知識人の間で流行していた秘密結社・薔薇十字団に関連した書物を愛読していた。彼の書棚には秘密結社・薔薇十字団の宣誓書や100冊以上の錬金術の書物が並んでいたといわれている
一方、ボイルは、ジョン・ロックとも親友であり、このジョン・ロックは、「ダ・ヴィンチ・コード」でも有名になった聖杯伝説の原郷である南フランスに長期にわたって滞在し、ノストラダムスとルネ・ダンジューの墓を訪ねており、そこでカタリ派と呼ばれる異端について研究し、マグダラのマリアがマルセイユに聖杯を持ってきたという伝説を調査していたのではないかといわれている。

(ニュートン)
第9条 我々は我々の仲介者であるキリストに祈る必要はない。父なる神に正しく祈れば、キリストはすぐにとりなしてくださる。

第10条 息子の名によって父に祈りを捧げる以外の方法は、救いにとって不要である。

第11条 天使や王に向かって神の名を唱えることは、モーセの第一の戒律に反する行為ではない。しかし天使や王をユダヤの神のように崇拝することは戒律に違反する。戒律が意味するところは、わたし意外のいかなる神も崇拝してはならない、ということである。


そう、信条9、10、11を見れば明らかであるが、ニュートンはキリストに向かって神の名を呼ぶのはかまわないが、キリストを神の代わりに崇拝することは偶像崇拝であり、神の掟に反する行為だと断定しているのだ。これは我々日本人にとっても、かなり衝撃的な信仰告白であろう。

(ニュートン)
第12条 「わたしたちにとっては、唯一の神、父である神がおられ、万物はこの神から出、わたしたちはこの神へ帰って行くのです。また、唯一の主、イエス・キリストがおられ、万物はこの主によって存在し、わたしたちもこの主によって存在しているのです。」(コリントの信徒への手紙 8-6)
つまり、我々は父のみを全能の神として崇め、イエスのみを救い主、偉大なる王、神の子羊として崇敬しなければならない。イエスがわたしたちのために殺されて、ご自分の血でわたしたちを罪から解放してくれたからこそ、我々は王にも司祭にもなれるのである


・・・・・(中略)・・・・・
ニュートンの12の信条にもあるようにイエスの名の前では、すべての膝が屈せられるべきであるが、イエスに対する崇拝はすべて、究極の父なる神の栄光に向かわねばならない。つまり至高の絶対者は、神であってイエスではない。イエスは人間と神を執り成す立場にあり、神を王とすればイエスはあくまで副王の立場にある、と考えていたのである。
つまり王と副王がどちらも王であると言ってはならない。
ニュートンはこう主張するのである

それは究極の三位一体論否定であり、カトリック否定である
だからこそわれわれの祈りを子羊(イエス・キリスト)の名において神に向けることが正しいのであって、神の名において子羊(イエス・キリスト)に向ける必要はないというのである。正統的三位一体論の立場(父と子と聖霊は三つの位格において一者をなす)から大きく隔たっていたニュートン。つまり彼は、イエスを崇拝するのはそれ自体が偶像崇拝である、と考えていたのだ。

(ニュートン)
ユダヤ人の偶像崇拝は、聖書の随所に、他の神々を追い求めるという表現で見うけられる。
・・・・・(中略)・・・・・
そして、隣国の民はことごとくユダヤ人以上の偶像崇拝者であるのに、偶像崇拝という行為を指摘され、非難されているのはユダヤ人だけである。理由は明白だ。ユダヤ人は、真の神と結婚していると見なされており他の国々は偽の神々と結婚の契約を交わしていると見なされているからだ。つまり、真の神とはユダヤ人の神のことをさすが、他の国々では偽りの神が神と呼ばれているのである。


・・・・・(中略)・・・・・
こうしてみると、ユダヤ教に対するニュートンの思い入れは半端なものではないようだ。
あえていうなら、ニュートンの思想・信仰のベースにユダヤ教が横たわっていたといっても過言ではない

(ニュートン)
底知れぬ所から上ってくることの意味するものは、ヨハネの黙示録20章に示されている。そこでは、妄想や間違った宗教の退治が、1000年の間、人々を欺かないように、竜を底知れぬ所に閉じこめることによって表現されている。しかし、その1000年の終わりには、竜(偽りで欺く宗教)は人々を欺くために再び現れ、新しいまやかしが起きると預言されている


ヨハネの黙示録20章とは次の一節である。
わたしはまた、一人の天使が、底なしの淵の鍵と大きな鎖とを手にして、天から降って来るのを見た。この天使は、悪魔でもサタンでもある。年を経たあの蛇、つまり竜を取り押さえ、千年の間縛っておき、底なしの淵に投げ入れ、鍵をかけ、その上に封印を施して、千年が終わるまで、もうそれ以上、諸国の民を惑わさないようにした。その後で、竜はしばらくの間、開放されるはずである。」(ヨハネの黙示録20・1-3)
そしてニュートンはここで女を脅かす竜の正体を明らかにしてみせる。この悪魔であり、サタンであり、年を経た蛇であり、竜である生命体の正体は「偽りで欺く宗教」だというのである。
果たしてニュートンのいう、この偽りで欺く宗教とは何か?


(ニュートン)
獣の興す帝国(それは第6の封印のときに部分的に始まり、7つのラッパが吹き鳴らされたときに完成した)は、獣と竜の二つの王国に分割され、ラッパが吹き鳴らされたすぐあと、獣に角が生えてきた。
・・・・・(中略)・・・・・
したがって、コンスタンティヌス帝の死後、ローマ帝国の西側こそが海から現れた獣であり、竜が獣にいにしえのローマの地位を与えたと考えるのが妥当だ


獣の興す帝国は「獣と竜の二つの王国に分割されるとは東西ローマ帝国の分裂を指している。そしてラッパが吹き鳴らされたすぐあと、獣に角が生えてくる」とは、キリスト教を迫害したテオドシウスが登場することを指している。
さらにニュートンは「したがってコンスタンティヌス帝の死後、ローマ帝国の西側こそが海から現れた獣であり、竜が獣にいにしえのローマの地位を与えたと考えるのが妥当」という。
そうなると一度死に、復活する海の獣の正体は、復活した西ローマ帝国だということになる
では、海の獣に対する礼拝を推進する宗教の獣とは何か?ひるがえって、これまで見てきたようにニュートンの12の信条に照らせば、間違いなく、これは三位一体と偶像崇拝を推し進めるローマ・カトリック教会のことである。そしてローマ教会が西ローマ帝国の政治力、軍事力と一体になったこの年から、教会の腐敗が始まった、とニュートンは見ているのだ。ちなみに初代教皇ペトロの名は「岩」という意味である。地中から上ってくる獣と一致している。
こうして女=教会、男の子=神の真の教えを守る者たち、そして竜=古代ローマ帝国(のちの東ローマ帝国、ビザンティン帝国)、海の獣=西ローマ帝国、地中の獣=ローマ教会と見たニュートンは、さらにローマ・カトリック教会の腐敗を指摘する

(ニュートン)
獣の宗教とは堕落したキリスト教だということを今、明らかにしよう


獣の宗教とは堕落したキリスト教だということを今、明らかにしよう
衝撃的な一節である。いわばニュートンは、神の国に生えた樹木から禁断の果実をその手でもぎ取り、そして鋭い歯をたててみせたのだ。
これまでヨハネの黙示録に対してこんな解釈をした人物はいなかったといっていいだろう。これまで暗号を読み解いた者たちは、必ずと言っていいほど、獣とはキリスト教に敵対する勢力だと指摘してきたが、ニュートンは違った。堕落したキリスト教こそが獣であると彼は断言したのである
ここでいう堕落したキリスト教とは、これまで見てきた秘密文書やニュートン12の信条からも明らかなように三位一体、偶像崇拝のローマ。カトリック教会のことであることは疑うべきもない




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