思いもよらずに 泥棒 襲撃して 北海道アイヌ 持つ 土 または 山 自分のものにするのは 本当に 不可解な 私である - ルーツミュージック・ニューオーリンズ・リズム&ブルース
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思いもよらずに 泥棒 襲撃して 北海道アイヌ 持つ 土 または 山 自分のものにするのは 本当に 不可解な 私である

「キーラ&OKI」KILA & OKI



キーラ&OKIの2006年のアルバムである。
本作発売当時、ピーター・バラカンの番組でこのアルバムを知り、購入したのだが、正直言ってそんなに聴いていなかった。しかし、最近になって聴き込んだ。
感想は、「メッチャいい」の一言である。
何でこんないいアルバムをしっかりと聴いていなかったんだろう。
そんないい加減な私なので、このミュージシャンのこともさしてよく分かっていなかった。

ちょっと調べたところ、キーラは、アイルランドで1987年に結成された、7人で構成される民族音楽グループである。個々のミュージシャンについてはよく分からないが、「なんと美しい音色を奏でる音楽集団なのだろう」と感じる次第である。

OKI(加納 沖)は、1957年生まれの樺太アイヌの伝統弦楽器トンコリ奏者である。トンコリやアイヌの伝統歌「ウポポ」によるアイヌ伝統音楽を基調に、ダブ、レゲエ、ロック、アフロ・ビートなど世界のルーツ音楽を取り入れた音楽を制作、マレウレウ の音楽プロデューサーであるとのことだ。幼少期に両親が離婚し、母親に育てられた。父親がアイヌであるため、半分アイヌの血をひいているとのことだ。しかし、彼は大学4年になるまでこのことを知らなかったらしい。アイヌの親戚を訪ねた時に渡された楽器がアイヌの伝統弦楽器トンコリであった。彼は独学でトンコリの演奏技術を習得したようである。純粋な日本人(だいたいそんな人間は存在するのかな?)でもなく、純粋なアイヌ人でもない自分という存在を探すためにアメリカに旅立ったそうだ。日本に戻ってからトンコリ奏者になり、アイヌの伝統音楽とロック・レゲエ・ダブ等を融合させた独自の音楽を生み出し、海外でもコンサート活動を繰り広げているようである。実にカッコイイミュージシャンである。

そんなキーラとOKIがどうして一緒にアルバムを作ったのだろう?
以下のように推測する次第である。
それはOKIが海外で活躍していたことも大きいだろうが、ともに自分たちとの共通点を見出したことにあるような気がする。キーラはケルトの民族楽器やゲール語を使用し、OKIはアイヌの伝統弦楽器トンコリやアイヌ語を使用していることからも分かる。

個々の曲に触れてみる。
1曲目の「トパットゥミ(襲撃)」には衝撃を受けた。
初めは歌詞の意味は分からなかったが、声のトーンに「アイヌの叫び」を感じ取った。
アルバムに歌詞が紹介されていた。冒頭の歌詞は以下の通りである。

思いもよらずに 泥棒 襲撃して 北海道アイヌ 持つ 土 または 山 自分のものにするのは 本当に 不可解な 私である

この歌詞は、明らかに日本人がアイヌを襲撃して彼らの土地を奪ったことを歌っている。「日本人は“自分たちにとって不都合な歴史(アイヌを征服し土地を奪った歴史)”を葬り去ろうとしてはいけない。“自分たちにとって不都合な歴史”こそ、子や孫に伝えていかなければならない。学校教育はいったい何を教えているのだ!」と私は言いたい。

「僕たちの子どもたちが笑っている」はインストの曲だが、あまりに美しすぎる。

「カイ カイ アシ トー(さざ波立つ湖)」は、まさに「アイヌとケルトの融合」といった感じがする曲である。

「一人ぼっちじゃなかった」は、フルート、ハープ、トンコリの絡みが美しく、かつ、躍動感のある曲である。

「オロロ ラハ(子守唄)」は、アイヌの長老、葛野 辰次郎(くずの たつじろう)による北海道の静内の子守唄だ。フィドル、トンコリ、そして何と言っても歌詞がいい。

「自分たちのルーツを追い求める」という共通の目的から伝統音楽と現代音楽を融合させ、独自の音楽を築き上げた異国のミュージシャン同志が手を組んだ本作は、国や民族を超えた音楽作品であり、人間そのもののルーツに迫る壮大な芸術作品である。この“世紀の音楽コラボ”に拍手を送りたい。










評点:100点






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