「タイトルの「お前は俺と同じぐらいのワルだ」という言葉の本当の意味は、「善人面した悪人に気を付けろ。この世界は善人面した悪魔どもで満ち溢れているのだ」ということを暗に指し示したトム・ウェイツのメッセージなのかもしれない」by ソウルマン - トム・ウェイツ
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「タイトルの「お前は俺と同じぐらいのワルだ」という言葉の本当の意味は、「善人面した悪人に気を付けろ。この世界は善人面した悪魔どもで満ち溢れているのだ」ということを暗に指し示したトム・ウェイツのメッセージなのかもしれない」by ソウルマン

「BAD AS ME」TOM WAITS


2011年のトム・ウェイツのアルバムである。
タイトルは「お前は俺と同じぐらいのワルだ」ということだ(笑)
個別の曲について少し触れておく。

「シカゴ」は、まるで特急列車の中で歌っているかのように高速でプレイしている。
ラストに汽車の汽笛のような音が挿入されているが、ウェイツもこういったイメージをして曲を作ったのだろう。

「トーキング・アット・ザ・セイム・タイム」は、いかにもウェイツらしいジャジーな曲調である。こっそり反戦の意志をウェイツは歌っているようだ。

「フェイス・トゥ・ザ・ハイウェイ」は、淡々とした曲調の中に哀愁を感じさせる。
歌詞がいい。擬人法というやつを用いている。

「ペイ・ミー」は、歌詞にも曲にも味がある。
ラストのピアノが効果的である。

「バック・イン・ザ・クラウド」は、究極のラブソングである。
「もしも君を抱くこの手がいらないのなら、君にキスする唇がいらないのなら、新しい誰かさんを見つけたのなら、この俺を大衆の中に戻してくれ。雲の後ろに太陽を押し込んでくれ」と歌う。しびれる名曲である。

「バッド・アズ・ミー」は、これまた擬人法らしき歌詞が用いられている。
裏返ったような声で歌っているが、要所要所で低い声で返事をするかのように囁く。
一人二役唱法が見事である。

「キス・ミー」は、めずらしくストレートなラブソングである。
ジャジーな曲調がいい。

「サティスファイド」は、ストーンズの「サティスファクション」をベースにしている。
「ミスター・ジャガー、ミスター・キース」といった歌詞が歌われている。
それもそのはず、ギターにはキース・リチャーズが加わっているのだ。ウェイツとキースは長年の親交があり、ウェイツ曰く「キースとは遠い親戚さ」とのことだ。
ホンマカイナ?ならば、タイトルはキースに向けての発言かな?それなら納得してしまう。

「ラスト・リーフ」は、「俺はこの木の最後の葉だ、秋は休暇を取っても俺を連れて行ってくれない」と歌う渋い曲である。
またもやキースがギターとバック・ヴォーカルで参加している。
「年をとってもまだまだ散りはしないぞ」という“老練ミュージシャン”二人の意気込みを感じさせる。

「ヘル・ブロウク・ルース」は、エネルギッシュで、ラップのようで、情念の塊をぶつけているような、ウェイツ節が炸裂した曲である。

「ニュー・イヤーズ・イヴ」は、昔の友との語らいが歌われている。
後半に「蛍の光」の原曲である「オールド・ラング・サイン」が挿入されている。
偶然ではあるが、年末近くにこのメロディーを聴くと、不思議と感慨深いものである。


アップテンポなラップ調の曲を甲高い声で歌うかと思えば、スローで味わい深いバラードも歌う。さらにはジャジーなラブソングもさらりと歌いこなす。
奇抜で即興のような歌詞も書けば、人生の酸いも甘いも悟りきったかのような歌詞も書く。
映画に出演すれば、地で演じているのか個性豊かな唯一無二の存在感を醸し出す。
本当にこのトム・ウェイツというワルは、あまりに魅力的なワルである。
この世界の巨悪を叩いている私だが、誤解を避けるために一言書いておきます。
皆さんがワルの意味を混同されないために。
本当の極悪人である悪魔勢力のワルと、トム・ウェイツのような内面に本当の優しさを抱えたワルは、ワルはワルでも正反対の存在であるのだ。
人を外見で判断してはならない。
善人面をした奴に碌な奴がいないことは、今も昔も同じである。
タイトルの「お前は俺と同じぐらいのワルだ」という言葉の本当の意味は、「善人面した悪人に気を付けろ。この世界は善人面した悪魔どもで満ち溢れているのだ」ということを暗に指し示したトム・ウェイツのメッセージなのかもしれない。




評点:100点








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