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ソウルマン

WE SHALL OVERCOME!!! PETE SEEGER

「反戦フォーク歌手、ピート・シーガーの魂は不滅である」



ピート・シーガーが1月27日に亡くなった。遅ればせながら追悼したいと思う。
まあ、94歳とのことなので天寿を全うされたといってよいだろう。
当然、御活躍されていた全盛期は知らないのだが、ブルース・スプリングスティーンがピート・シーガーのカヴァー・アルバムを発表した際、彼の歌詞に触れ、「弱者の立場に立った目線で歌を作られている。曲調はフォークだが歌詞は十分ロックしている。」といった印象を持った。ただ、第二次世界大戦の真実は全く分かっていなかったようですネ。「ヒトラーを倒すために戦争に参加しなければならない」といった歌を歌っていたようである。
ウィキより引用



戦争支持[編集]
翌年、アルマナックスはフランクリン・ルーズベルトの戦争への取り組みを支持するアルバム『Dear Mr. President』(Keynote、1942年)を発表した。タイトル曲「Dear Mr. President」はピート・シーガーのソロによるもので、シーガーの生涯を貫く信条を歌ったものである。
さて、大統領閣下/これまでは意見が合わないこともありましたね/でも今やそんなことは重要ではありません/大事なのは我々がこれから成すべきことです/我々はヒットラー閣下をやっつけなくちゃなりません、それまでは/ほかの事柄はひとまず置いておきましょう
さて、思うに私たちの偉大な国は/完璧という訳ではないが、いつかはそうなるはず/もう少し時間をください//これが私が戦う理由/すべてが完璧だからでも、すべてが正しいからでもない/とんでもない、全く逆だ、私が戦うのは/私はよりよいアメリカ、よりよい法律を求めているから/そして、よりよい家、仕事、学校を/ジム・クロウ法はまっぴらだ、法律で/「お前はニグロだからこの列車には乗せない」/「お前はユダヤ人だからここには住まわせない」/「お前は組合員だからここでは働かせない」なんて//
だから、大統領閣下/我々はこの大仕事をやるんです/我々はヒットラー閣下をやっつけなくちゃなりません、そうしたら/誰にも彼と同じことはさせません/人類を踏みつぶさせるもんですか/ですから私に銃をください/急いで仕事を片付けましょう



まあ、あの時代(今も一緒だが・・・)、「戦争に参加することが正義である」と、大多数の人間が騙されていたのだから、責めることは酷ではあるが・・・。ヒトラーも「彼ら」が創作したエージェントの一人だったんですヨ。このことは別として、基本的には反戦を貫いた人だったと思います。
現在、秘密保護法制定戦争準備への不穏な雰囲気の感じる我が国においても、彼の「反権力・反戦争の歌」を聴き直してみる必要があるのではないだろうか。ピート・シーガーは理解していなかったようだが、このブログを見てくれている皆さんは「戦争を起こそうとしている勢力の正体が誰であるか」ということを理解されているはずであるから。
WE SHALL OVERCOME!!!









http://www.asahi.com/articles/ASG1X5RXSG1XUHBI027.html
米フォーク歌手ピート・シーガーさん死去 反戦活動も
2014年1月28日19時33分
ピート・シーガーさん=2006年5月、AP
 米国のフォーク歌手で、反戦などの社会運動でも知られたピート・シーガーさんが27日、ニューヨーク市の病院で死去した。94歳だった。AP通信が伝えた家族の話によると、数日前から入院していたという。
 1940年代から活動を始め、「天使のハンマー」「ターン・ターン・ターン」などを作曲。代表曲「花はどこへ行った」は、ベトナム戦争に抗議するフォークソング。賛美歌だった「ウィ・シャル・オーバーカム(勝利を我らに)」を、60年代の公民権運動を象徴する歌として広めた。ボブ・ディランやジョーン・バエズ、ピーター・ポール&マリー、ブルース・スプリングスティーンらに影響を与えた。
 政治的活動も活発で、共産党に在籍したことがきっかけで、50年代半ばから約10年間、米国のラジオやテレビから消えた。その後も公民権運動や反戦運動のほか、ハドソン川の浄化などの環境問題にも取り組んだ。(ニューヨーク=中井大助)
 ■音楽評論家・萩原健太さんの話
 歌のメッセージを主役に押し出すシンプルなサウンドで、虐げられた民衆の声を代弁。横暴に振る舞う権威に立ち向かい続けた。自作曲以外にも、「ウィ・シャル・オーバーカム」を始め、米国の古い民謡や労働歌なども数多く掘り起こし、現代社会に向けて放ち続けた。長い人生の中で米国の様々な社会問題に直面してきたが、それでも諦めることなく、弱者に寄り添い続けた。

















花はどこへ行った ~ソングス・オブ・ピート・シーガー花はどこへ行った ~ソングス・オブ・ピート・シーガー
(1998/07/21)
オムニバス、ビリー・ブラッグ 他

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Posted byソウルマン

Comments 2

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オリジナル「ポールマッカートニー」は素晴らしいヴォーカリスト

No title

ピート・シーガーさんは大往生ですね。
彼の奥さんは日系人で、
あの強制収容所生活を体験されているそうです。
1960年代には日本でライヴもされていて、高田渡が自叙伝で「ライブの後、楽屋に押しかけたら会ってくれた。フォーク歌手を目指している、と伝えた。」と、書いています。

2020/09/28 (Mon) 00:46
ソウルマン

ソウルマン

Re: No title

> ピート・シーガーさんは大往生ですね。
> 彼の奥さんは日系人で、
> あの強制収容所生活を体験されているそうです。
> 1960年代には日本でライヴもされていて、高田渡が自叙伝で「ライブの後、楽屋に押しかけたら会ってくれた。フォーク歌手を目指している、と伝えた。」と、書いています。


奥さんのことは知りませんでした。
強制収容所生活というのは、日系人が収容されたアメリカの収容所のことですかね?
高田渡の面会に応じたとのことですが、ピートは相当に心の広い人だったんでしょうね。

2020/09/29 (Tue) 08:28