うんざりするぜ 星がいっぱいついたボロ布に敬礼なんて 思ったことを口にして目が見えなくなる方が 冗談めかして言うよりよほどまし by エルビス・コステロ
「MOMOHUKU」Elvis Costello & The Imposters
2008年のエルビス・コステロ&ジ・インポスターズのアルバムである。
タイトルは、チキンラーメン、カップヌードルの開発者である安藤百福に捧げられたことが理由であると、コステロ自身が明かしたとのことである。
その割にはタイトル曲もないし、このことを連想させる曲もない。
敢えて言えば、1週間でアルバムを完成させたことのように完成に時間をかけなかったことぐらいが由来になるのかもしれない。
コステロは、冗談めかしてこのように語っている。
「やることといったらお湯をかけることぐらいだった」と(笑)
「No Hiding Place」は、ギンギンのロックである。
デイヴィ・ファラガーの唸るようなベースが印象深い。
「American Gangster Time」は、デビュー当時のパンク・サウンドを連想させる。
特に、スティーヴ・ナイーヴのキーボードは“当時そのまま”である。
「うんざりするぜ 星がいっぱいついたボロ布に敬礼なんて 思ったことを口にして目が見えなくなる方が 冗談めかして言うよりよほどまし」という歌詞がいい。
きっちりとアメリカを批判するコステロの姿勢が潔い。
「Turpentine」は、これまたイケイケのロックである。
「テレピン油を飲んでいた頃を振り返る 僕を責めないでくれ きみに一杯くわせただけじゃないか 毒が回るには時間がかかる だからこの件は扉を閉めて鍵をかけよう そうすればこれはただの歴史上の偶然ってことになる」という歌詞が気になる。
こういうことか↓
https://prospine.ru/ja/useful-properties-of-turpentine-and-indications-for-use-live-turpentine-instructions-for-use-analogs-indications-contraindications-effects-side-effects-dosage-composition/
要するに、このような毒物を体内に入れさせられている危険性をコステロは訴えているのだろう。ワクチンもテレピン油を毒物である。悪魔に騙されて殺されて、「歴史上の偶然」で済まされてはならない。
「Harry Worth」は、肩の力の抜けたボサノヴァ風の曲で、実に心地よい。
「Drum & Bone」は、淡々としたロックである。
「我々は所詮皮と骨だけなのかもしれないね」という歌詞が粋である。
「Flutter & Wow」は、コステロの得意とするバラード・ロックである。
「Mr.Feathers」は、淡々とした“聴かせる”曲である。
タイトルは「ミスター羽」となるわけだが、「軽い人間」のことを歌っているのかな?
「My Three Sons」は、自分のことか他人のことか分からないが、3人の息子を持つ父親のことを歌っている。コステロは、本当はこの手の音楽が好きなんじゃないのかな?
「Pardon Me,Madam,My Name Is Eve」は、言わずと知れた旧約聖書の創成期に登場するイヴが語り手として登場する曲である。
アダムの今の奥さんに「別の生では私が唯一の妻だった」と迫る設定です。
コステロは、少なくともカトリックではなさそうですナ。
続編としてアダムを語り手としたアンサーソングを作ってもいいじゃないのかな(笑)
「Go Away」は、まるでアンコールの最後のライヴ会場にいるような臨場感を感じさせられるノリノリのロックである。
最後の最後まで盛り上げてくれたエンターテイナーのコステロに、アッパレをあげよう(笑)
基本的に“ロックンローラー、エルビス・コステロここにあり”といった感じのアルバムですね。ただこのロックンローラーは決して単純明快ではなく、一癖も二癖も三癖もある“思ったことを口にできる”“超うるさ型ロックンローラー”であると、一癖も二癖も三癖もなく”思ったことを口にできない”小心者の私は思うのである。
何? ホンマカイナって(爆)
冗談は抜きにして、10月に発売される新作が非常に楽しみである。
評点:90点
ポチッと押してもらえると、明日への活力となります

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2008年のエルビス・コステロ&ジ・インポスターズのアルバムである。
タイトルは、チキンラーメン、カップヌードルの開発者である安藤百福に捧げられたことが理由であると、コステロ自身が明かしたとのことである。
その割にはタイトル曲もないし、このことを連想させる曲もない。
敢えて言えば、1週間でアルバムを完成させたことのように完成に時間をかけなかったことぐらいが由来になるのかもしれない。
コステロは、冗談めかしてこのように語っている。
「やることといったらお湯をかけることぐらいだった」と(笑)
「No Hiding Place」は、ギンギンのロックである。
デイヴィ・ファラガーの唸るようなベースが印象深い。
「American Gangster Time」は、デビュー当時のパンク・サウンドを連想させる。
特に、スティーヴ・ナイーヴのキーボードは“当時そのまま”である。
「うんざりするぜ 星がいっぱいついたボロ布に敬礼なんて 思ったことを口にして目が見えなくなる方が 冗談めかして言うよりよほどまし」という歌詞がいい。
きっちりとアメリカを批判するコステロの姿勢が潔い。
「Turpentine」は、これまたイケイケのロックである。
「テレピン油を飲んでいた頃を振り返る 僕を責めないでくれ きみに一杯くわせただけじゃないか 毒が回るには時間がかかる だからこの件は扉を閉めて鍵をかけよう そうすればこれはただの歴史上の偶然ってことになる」という歌詞が気になる。
こういうことか↓
https://prospine.ru/ja/useful-properties-of-turpentine-and-indications-for-use-live-turpentine-instructions-for-use-analogs-indications-contraindications-effects-side-effects-dosage-composition/
要するに、このような毒物を体内に入れさせられている危険性をコステロは訴えているのだろう。ワクチンもテレピン油を毒物である。悪魔に騙されて殺されて、「歴史上の偶然」で済まされてはならない。
「Harry Worth」は、肩の力の抜けたボサノヴァ風の曲で、実に心地よい。
「Drum & Bone」は、淡々としたロックである。
「我々は所詮皮と骨だけなのかもしれないね」という歌詞が粋である。
「Flutter & Wow」は、コステロの得意とするバラード・ロックである。
「Mr.Feathers」は、淡々とした“聴かせる”曲である。
タイトルは「ミスター羽」となるわけだが、「軽い人間」のことを歌っているのかな?
「My Three Sons」は、自分のことか他人のことか分からないが、3人の息子を持つ父親のことを歌っている。コステロは、本当はこの手の音楽が好きなんじゃないのかな?
「Pardon Me,Madam,My Name Is Eve」は、言わずと知れた旧約聖書の創成期に登場するイヴが語り手として登場する曲である。
アダムの今の奥さんに「別の生では私が唯一の妻だった」と迫る設定です。
コステロは、少なくともカトリックではなさそうですナ。
続編としてアダムを語り手としたアンサーソングを作ってもいいじゃないのかな(笑)
「Go Away」は、まるでアンコールの最後のライヴ会場にいるような臨場感を感じさせられるノリノリのロックである。
最後の最後まで盛り上げてくれたエンターテイナーのコステロに、アッパレをあげよう(笑)
基本的に“ロックンローラー、エルビス・コステロここにあり”といった感じのアルバムですね。ただこのロックンローラーは決して単純明快ではなく、一癖も二癖も三癖もある“思ったことを口にできる”“超うるさ型ロックンローラー”であると、一癖も二癖も三癖もなく”思ったことを口にできない”小心者の私は思うのである。
何? ホンマカイナって(爆)
冗談は抜きにして、10月に発売される新作が非常に楽しみである。
評点:90点
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