世界中の人々に愛されいる 努力の天才シンガー RAY CHARLES
「ジャズ、ゴスペル、ブルース、ソウル、カントリー、ジャンルの垣根を飛び越えた
努力の天才シンガー RAY CHARLES」
今日は、レイ・チャールズの命日である。彼のライブは、一度だけ来日時に観た。オープニングで「ミスター レイ・チャールズ」というMCの紹介で始まり、たどたどしく登場してピアノに座って歌いだしたのを覚えている。演奏時間もかなり短かかった(1時間もなかったと思われる)が、独特のオーラを放っていた印象がある。
それよりも「Ray」という映画の印象の方が強い。特に印象に残っているのは、幼少時のシーンである。弟が熱湯の容器に誤って落ちてしまったのを目撃したにもかかわらず、助けることができずに弟を死なせてしまったことがトラウマになってしまうのである。ジョージア州でのコンサートに関係するシーンも印象的であった。白人と黒人の観客席が隔離されているという黒人差別に対して抗議する黒人ファンの訴えを受入れたレイは、当日のコンサートをキャンセルしたのである。その後レイは、ジョージア州でコンサートが開催できないというペナルティを課せられるが、後年、ジョージア州がレイにそのことを詫び、あの有名な「我が心のジョージア」がジョージア州の州歌となるラストシーンには感動させられた。
レイは七歳で失明し、若くして「失明しても生きていく勇気を教えてくれた」最愛の母親と死別し、差別・貧困とも戦いながら、そのたゆまぬ努力によって才能を開花し、「世界にレイ・チャールズ有り」と知らしめた本当の“天才シンガー”であった。
レイを偲んで、代表曲の動画と一部対訳(泉山真奈美さん訳)を紹介する。
I’ve Got A Woman
街の外れにいい娘ができたんだ
僕に優しくしてくれるよ、oh yeah
街の外れに住んでいる彼女ができたのさ
僕の好みにピッタリなんだ oh yeah
僕がスッカラカンの時には小遣いをくれるし
Yeah そんな彼女は僕の大事な相談相手でもあるのさ
街の外れにいい娘ができたんだ
僕の理想通りの女性さ、 oh yeah
What’d I Say
Hey君に言っておくよ、僕を辛い目にあわせないと約束してくれ
さぁ、一晩中、君の愛するこの僕を可愛がっておくれよ
ベイビー、いいだろ、判ってくれたよな、hey hey hey yeah
僕が落ち込んでいる時は
ベイビー、会いに来てくれよ
いいぞ、yeah、ベイビー、その調子、その調子で、hey hey hey yeah
ダイヤの指輪をはめてる彼女をちゃんと知ってるのさ
男を虜にする踊りを彼女はちゃんと知ってるのさ
いいぞ、その調子、hey hey hey yeah
赤いドレスの女に注目しろよ
今流行のバードランドっていう踊りを一晩中
彼女は踊ってみせるはずさ
ベイビー、そうさ、いいだろう、hey hey hey yeah
Georgia On My Mind
ジョージア、ジョージアよ
懐かしくて甘やかな歌を聴いていると
一日中、ジョージアに思いを馳せてしまうよ
これはジョージアへの思いを綴った歌
今の僕はジョージアと共にあるよ
ジョージアに捧げる歌は
松の木々の間からこぼれる月明かりのように
やわらかくて澄み切っているんだ
Hard Times(No One Knows Better Than I)
僕の母さんが
息を引き取る前にこう言ったんだ
“よくお聞き、私が神様に召されたら
忘れずにお祈りするのよ”
“もっともっと辛い日々が待ってるんだからね”
神様、母さんは僕をそう諭したけど
僕以上に辛い経験をした人間が他にいるとでも言うのかい?
母さんが僕に言ったことが本当だったと
すぐに判ったよ
家賃が払えなくて、洋服を質草にした時
母さんの言葉が身に沁みて判ったんだ
これが母さんの言ってた“辛い日々”だったのか、ってね
神様、それにしても
僕ほど辛い日々を経験した人間はいないんじゃないかな?
いつ、どんな時でも
側にいてくれる彼女がいたんだ
なのに、僕が一文なしになったら
とっとと僕を捨てたのさ
これが母さんの言ってた“辛い日々”だったんだね
人生には辛い日々があるというけれど
Yeah、yeah、僕ほど身に沁みて感じた人間は他にいないよな?
神様、そのうちきっと
僕の悲しみが跡形もなく消える時が来ますよね
僕が神に召されたなら
もう辛い思いを
しなくて済むんだから
Yeah、yeah、僕以上に辛い経験をした人間が他にいると思う?
努力の天才シンガー RAY CHARLES」
今日は、レイ・チャールズの命日である。彼のライブは、一度だけ来日時に観た。オープニングで「ミスター レイ・チャールズ」というMCの紹介で始まり、たどたどしく登場してピアノに座って歌いだしたのを覚えている。演奏時間もかなり短かかった(1時間もなかったと思われる)が、独特のオーラを放っていた印象がある。
それよりも「Ray」という映画の印象の方が強い。特に印象に残っているのは、幼少時のシーンである。弟が熱湯の容器に誤って落ちてしまったのを目撃したにもかかわらず、助けることができずに弟を死なせてしまったことがトラウマになってしまうのである。ジョージア州でのコンサートに関係するシーンも印象的であった。白人と黒人の観客席が隔離されているという黒人差別に対して抗議する黒人ファンの訴えを受入れたレイは、当日のコンサートをキャンセルしたのである。その後レイは、ジョージア州でコンサートが開催できないというペナルティを課せられるが、後年、ジョージア州がレイにそのことを詫び、あの有名な「我が心のジョージア」がジョージア州の州歌となるラストシーンには感動させられた。
レイは七歳で失明し、若くして「失明しても生きていく勇気を教えてくれた」最愛の母親と死別し、差別・貧困とも戦いながら、そのたゆまぬ努力によって才能を開花し、「世界にレイ・チャールズ有り」と知らしめた本当の“天才シンガー”であった。
レイを偲んで、代表曲の動画と一部対訳(泉山真奈美さん訳)を紹介する。
I’ve Got A Woman
街の外れにいい娘ができたんだ
僕に優しくしてくれるよ、oh yeah
街の外れに住んでいる彼女ができたのさ
僕の好みにピッタリなんだ oh yeah
僕がスッカラカンの時には小遣いをくれるし
Yeah そんな彼女は僕の大事な相談相手でもあるのさ
街の外れにいい娘ができたんだ
僕の理想通りの女性さ、 oh yeah
What’d I Say
Hey君に言っておくよ、僕を辛い目にあわせないと約束してくれ
さぁ、一晩中、君の愛するこの僕を可愛がっておくれよ
ベイビー、いいだろ、判ってくれたよな、hey hey hey yeah
僕が落ち込んでいる時は
ベイビー、会いに来てくれよ
いいぞ、yeah、ベイビー、その調子、その調子で、hey hey hey yeah
ダイヤの指輪をはめてる彼女をちゃんと知ってるのさ
男を虜にする踊りを彼女はちゃんと知ってるのさ
いいぞ、その調子、hey hey hey yeah
赤いドレスの女に注目しろよ
今流行のバードランドっていう踊りを一晩中
彼女は踊ってみせるはずさ
ベイビー、そうさ、いいだろう、hey hey hey yeah
Georgia On My Mind
ジョージア、ジョージアよ
懐かしくて甘やかな歌を聴いていると
一日中、ジョージアに思いを馳せてしまうよ
これはジョージアへの思いを綴った歌
今の僕はジョージアと共にあるよ
ジョージアに捧げる歌は
松の木々の間からこぼれる月明かりのように
やわらかくて澄み切っているんだ
Hard Times(No One Knows Better Than I)
僕の母さんが
息を引き取る前にこう言ったんだ
“よくお聞き、私が神様に召されたら
忘れずにお祈りするのよ”
“もっともっと辛い日々が待ってるんだからね”
神様、母さんは僕をそう諭したけど
僕以上に辛い経験をした人間が他にいるとでも言うのかい?
母さんが僕に言ったことが本当だったと
すぐに判ったよ
家賃が払えなくて、洋服を質草にした時
母さんの言葉が身に沁みて判ったんだ
これが母さんの言ってた“辛い日々”だったのか、ってね
神様、それにしても
僕ほど辛い日々を経験した人間はいないんじゃないかな?
いつ、どんな時でも
側にいてくれる彼女がいたんだ
なのに、僕が一文なしになったら
とっとと僕を捨てたのさ
これが母さんの言ってた“辛い日々”だったんだね
人生には辛い日々があるというけれど
Yeah、yeah、僕ほど身に沁みて感じた人間は他にいないよな?
神様、そのうちきっと
僕の悲しみが跡形もなく消える時が来ますよね
僕が神に召されたなら
もう辛い思いを
しなくて済むんだから
Yeah、yeah、僕以上に辛い経験をした人間が他にいると思う?