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ソウルマン

不思議と心を落ち着かせてくれる“癒し系アルバム” NEIL YOUNG

「ON THE BEACH」NEIL YOUNG


1974年のニール・ヤングのアルバムである。
一言、「地味なアルバム」である。これといったヒット曲も無い。
しかし、味気ないようでさりげない、不思議な自然体の雰囲気が感じられる。

「WALK ON」は、「自分の噂をしている連中がいるらしいが気になんてしないさ 前を向いて歩いていくのさ」といった趣旨の歌詞を持つフォークロックである。

「SEE THE SKY ABOUT TO RAIN」は、「今にも雨が降りそうな空を見てごらん ちぎれ雲と雨」と歌う情緒的な曲である。

「REVOLUTION BLUES」は、打って変わってロックである。
全体的に歌詞の意味はよく分からないが、「我々は人口を抑えるために25挺のライフルを持っている」という歌詞が気になる。人口削減? FEMA?

「VAMPIRE BLUES」は、「俺は吸血鬼 地面から血を取っている」と歌う。
石油産業の人間のことを歌っているのだろうか。

「MOTION PICTURES」と「AMBULANCE BLUES」は、共通点がある。
ともに歌詞はよく分からないが、雰囲気がある。
そして、ハーモニカが効果的である。

本作の邦題は「渚にて」だが、間違えても夏真っ盛りのビーチを連想しないでほしい。
夏の終わりの人がいなくなった冷たい風が吹いているビーチのイメージである。
まぁ、このような情緒的なアルバムも悪くはない。
不思議と心を落ち着かせてくれる“癒し系アルバム”である。
貧弱な観葉植物らしき物体と砂に頭を突っ込んだミサイルらしき物体が映されているビーチのジャケット写真にも笑わせてもらえる、“癒し系アルバム”である。




評点:60点






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Posted byソウルマン

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