自分の目で「何が真実なのか」を考え、「自分の意思」で「真実をつかむのだ」という強い意志がなければ、「真実の情報」が得られることはないだろう。
2018年02月19日
「新版300人委員会[下]陰謀中枢の正体」⑤(最終回)
ジョン・コールマン
前回に続く。今回は、特にテーマを絞らない。
以下、一部引用する。
*インチケープの例に倣って、300人委員会のメンバーで南アフリカでロスチャイルド家の「表看板」を務めたセシル・ジョン・ローズがクーリー労働を利用した点は注目に値する。ローズは、何十万というインドの「ハリジャン」を輸入し、南アフリカのナタール地方にあるサトウキビの大農場で重労働をさせた。ハリジャンとは祖国インドで大きな社会問題となっていた「不可触民」のことだ。彼らを指導したのが、共産主義のアジテーターでトラブルメーカーであったマハトマ・ガンジーだ。
*ところで300人委員会の系列企業のなかでも、アメリカン・エキスプレス(AMEX)は最大の企業の一つだ。同社の歴代社長は定期的に300人委員会の役員を務めている。私が初めてこの企業に関心を持ったのは、ドラッグ・マネーを追跡している最中に、調査の対象としてジュネーヴの貿易開発銀行が浮かび上がったときだ。
私は、貿易開発銀行が自行を通して何トンもの金(きん)を香港市場に供給していることを知った。当時の貿易開発銀行は、アヘンと金取引のキーマンであるエドムンド・サフラが経営していた。
・・・・・(中略)・・・・・
貿易開発銀行はその後、アメリカン・エキスプレスに身売りした。その際、前司法長官エドウィン・ミースがこの銀行をざっと調査したのだが、ミースはそのせいで地位を追われ、「汚職官僚」のレッテルを張られた。
果たして貿易開発銀行はドラッグ・マネーの洗浄機関だったのだろうか。少なくともこれまでのところ、なぜ一民間企業が、実質ドル紙幣に相当するものを印刷する権利を持っているのか、明確に説明できた者はいない(アメリカン・エキスプレスが発行するトラベラーズチェックは、ドル紙幣と同じ扱いを受けている)。
*国王が王位を継いだ当時、イランにはアヘン・ヘロイン中毒患者が100万人もいた。そこで国王は、イギリスがイランで行っていたアヘン貿易を取り締まり、事実上終わらせてしまった。そのうえ、モサデク博士の助言に従い、従来の石油政策を変えてしまったのだ。イギリスはこうした行為に我慢がならず、怒りを爆発させた。イギリスはアメリカとの「特別な関係」を利用して、CIAを使ってパーレビ政権を倒したのだ。
こうしてイギリスは自らの手を汚すことなく、カーミット・ルーズヴェルトの率いるCIAのチームに国王の政権を転覆させ、ホメイニを同国の指導者の地位に就かせた。
・・・・・(中略)・・・・・
先にも述べたが、ホメイニは自らの力でイランの指導者の座に上ったのではない。300人委員会が裏ですべてを調整し、指揮していたのだ。ホメイニはアフガニスタン生まれのアフガニスタン育ちで、父親はイギリスMI6のエージェントであった。こうした出自を持つ彼がテヘランを掌握すると、アヘンの生産量はたちまち急上昇した。
(管理人)
今回紹介した文章は、本書の膨大な情報のほんの一部に過ぎない。
そして本書の情報は、決して新聞・テレビからは得られない貴重な情報ばかりである。
本書の監訳者である太田龍氏は、「本書を知らずして、いわゆる「陰謀論」を云々すべきではないし、本書を読まずしてこれからの日本と世界の情勢を理解し、展望し、予測し、対処することは絶対に不可能である」と述べておられる。
全く持ってその通りである。
こういった情報に耳を傾けずして新聞・テレビが報道するデマ情報を基準にこれからの日本と世界の情勢を理解しようとすることは、真夜中の真っ暗闇の断崖絶壁を懐中電灯なしで歩くようなものであり、真実解明にはほど遠い行為であり、その行く先には死が待ち受けているばかりである。
我々が本当に知るべき「真実の情報」は、簡単に手に入れられる新聞・テレビや書店に山積みされているベストセラー本の情報ではなく、新聞・テレビが決して宣伝しない本書のような書のなかに含まれているのである。
自分の目で「何が真実なのか」を考え、「自分の意思」で「真実をつかむのだ」という強い意志がなければ、「真実の情報」が得られることはないだろう。
真実追及の求道者であった太田龍氏が他界されて久しい。
太田氏亡き現在、本書が発売されていた当時と比べて、真実の情報が得られる機会が減少していると感じる。
しかしそれでも、本書のような良書を我々は手に入れて読むことはできる。
近い将来、この国のファシズム化が進行すると、我々は本書のような良書を手にすることができなくなるかもしれない。
そのような事態になる前に、我々は本書のような良書を手に入れておくべきである。
それもただ単に読み流すだけではなく、「悪魔勢力に対抗するための指南書」として熟読するべきである。
著者は「イランのホメイニが300人委員会の傀儡であり、父親はイギリスMI6のエージェントであった」と指摘しているが、これは何も外国だけの問題ではない。
我々日本国民は、この指摘から「この国の首相とは一体全体何者であるのか」「その祖父は何者であったのか」ということを理解するべきである。
「300人委員会が“自分たちに都合のいい政権”を樹立するために、“自分たちに都合のいい傀儡指導者”を樹立することを得意技にしている」ことを理解するべきである。
「この国においては明治以降にこの「方程式」が成立している」ことを理解するべきである。
評点:100点
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ジョン・コールマン
前回に続く。今回は、特にテーマを絞らない。
以下、一部引用する。
*インチケープの例に倣って、300人委員会のメンバーで南アフリカでロスチャイルド家の「表看板」を務めたセシル・ジョン・ローズがクーリー労働を利用した点は注目に値する。ローズは、何十万というインドの「ハリジャン」を輸入し、南アフリカのナタール地方にあるサトウキビの大農場で重労働をさせた。ハリジャンとは祖国インドで大きな社会問題となっていた「不可触民」のことだ。彼らを指導したのが、共産主義のアジテーターでトラブルメーカーであったマハトマ・ガンジーだ。
*ところで300人委員会の系列企業のなかでも、アメリカン・エキスプレス(AMEX)は最大の企業の一つだ。同社の歴代社長は定期的に300人委員会の役員を務めている。私が初めてこの企業に関心を持ったのは、ドラッグ・マネーを追跡している最中に、調査の対象としてジュネーヴの貿易開発銀行が浮かび上がったときだ。
私は、貿易開発銀行が自行を通して何トンもの金(きん)を香港市場に供給していることを知った。当時の貿易開発銀行は、アヘンと金取引のキーマンであるエドムンド・サフラが経営していた。
・・・・・(中略)・・・・・
貿易開発銀行はその後、アメリカン・エキスプレスに身売りした。その際、前司法長官エドウィン・ミースがこの銀行をざっと調査したのだが、ミースはそのせいで地位を追われ、「汚職官僚」のレッテルを張られた。
果たして貿易開発銀行はドラッグ・マネーの洗浄機関だったのだろうか。少なくともこれまでのところ、なぜ一民間企業が、実質ドル紙幣に相当するものを印刷する権利を持っているのか、明確に説明できた者はいない(アメリカン・エキスプレスが発行するトラベラーズチェックは、ドル紙幣と同じ扱いを受けている)。
*国王が王位を継いだ当時、イランにはアヘン・ヘロイン中毒患者が100万人もいた。そこで国王は、イギリスがイランで行っていたアヘン貿易を取り締まり、事実上終わらせてしまった。そのうえ、モサデク博士の助言に従い、従来の石油政策を変えてしまったのだ。イギリスはこうした行為に我慢がならず、怒りを爆発させた。イギリスはアメリカとの「特別な関係」を利用して、CIAを使ってパーレビ政権を倒したのだ。
こうしてイギリスは自らの手を汚すことなく、カーミット・ルーズヴェルトの率いるCIAのチームに国王の政権を転覆させ、ホメイニを同国の指導者の地位に就かせた。
・・・・・(中略)・・・・・
先にも述べたが、ホメイニは自らの力でイランの指導者の座に上ったのではない。300人委員会が裏ですべてを調整し、指揮していたのだ。ホメイニはアフガニスタン生まれのアフガニスタン育ちで、父親はイギリスMI6のエージェントであった。こうした出自を持つ彼がテヘランを掌握すると、アヘンの生産量はたちまち急上昇した。
(管理人)
今回紹介した文章は、本書の膨大な情報のほんの一部に過ぎない。
そして本書の情報は、決して新聞・テレビからは得られない貴重な情報ばかりである。
本書の監訳者である太田龍氏は、「本書を知らずして、いわゆる「陰謀論」を云々すべきではないし、本書を読まずしてこれからの日本と世界の情勢を理解し、展望し、予測し、対処することは絶対に不可能である」と述べておられる。
全く持ってその通りである。
こういった情報に耳を傾けずして新聞・テレビが報道するデマ情報を基準にこれからの日本と世界の情勢を理解しようとすることは、真夜中の真っ暗闇の断崖絶壁を懐中電灯なしで歩くようなものであり、真実解明にはほど遠い行為であり、その行く先には死が待ち受けているばかりである。
我々が本当に知るべき「真実の情報」は、簡単に手に入れられる新聞・テレビや書店に山積みされているベストセラー本の情報ではなく、新聞・テレビが決して宣伝しない本書のような書のなかに含まれているのである。
自分の目で「何が真実なのか」を考え、「自分の意思」で「真実をつかむのだ」という強い意志がなければ、「真実の情報」が得られることはないだろう。
真実追及の求道者であった太田龍氏が他界されて久しい。
太田氏亡き現在、本書が発売されていた当時と比べて、真実の情報が得られる機会が減少していると感じる。
しかしそれでも、本書のような良書を我々は手に入れて読むことはできる。
近い将来、この国のファシズム化が進行すると、我々は本書のような良書を手にすることができなくなるかもしれない。
そのような事態になる前に、我々は本書のような良書を手に入れておくべきである。
それもただ単に読み流すだけではなく、「悪魔勢力に対抗するための指南書」として熟読するべきである。
著者は「イランのホメイニが300人委員会の傀儡であり、父親はイギリスMI6のエージェントであった」と指摘しているが、これは何も外国だけの問題ではない。
我々日本国民は、この指摘から「この国の首相とは一体全体何者であるのか」「その祖父は何者であったのか」ということを理解するべきである。
「300人委員会が“自分たちに都合のいい政権”を樹立するために、“自分たちに都合のいい傀儡指導者”を樹立することを得意技にしている」ことを理解するべきである。
「この国においては明治以降にこの「方程式」が成立している」ことを理解するべきである。
評点:100点
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