大群衆が目撃した巨大UFO、そしてファティマ第三の予言とは
「天孫降臨/神武の驚くべき正体 日本古代史の闇」第二部
コンノケンイチ(今野 健一)
前回に続き、今回は「ファティマ大奇跡・ファティマの予言」に関する箇所を引用する。
*ファティマ大奇跡は、現実に起きた確たる事象だった!まず、このことをしっかりと頭に入れていただきたい。
ファティマ大奇跡で大事な認識は、次の3点である。
① ファティマ大奇跡はUFO(地球外超文明)による現象だった。
② ファティマに出現した地球外超知性は、人類のルーツとなっていた哺乳類型のゴッドだった。
バチカンには「奇跡現象認定委員会」が存在し、奇跡現象の審査は厳重をきわめる。そして、これまでバチカンに正式に認定された奇跡現象は「ラ・サレットの奇跡」「ルールドの奇跡」「ファティマの奇跡」の3つだけである。
*このあとに、重要な3つの予言がルシアに告げられた。第一と第二の予言は25年後の1942年、初めて一般に公表された。そこには「秘密は3つの異なった事柄から成り立っていますが、互いに密接に関連しています。これから私(ルシア)はそのうちの2つを公表しますが、3つ目の事柄は秘密のままにしておかなければなりません」と述べている。
以下、その要点だけ記す。
今の戦争(第一次世界大戦)は終わりに近づいていますが、もし人々が主に背き続けるなら、次の法王(ピオ11世)の在位期間中に、もっとひどい戦争が始まることでしょう。
そのときあなたがたは、夜空に不思議な大きな光が輝くのを見るでしょうが、これを見たら神が与えたしるしと悟りなさい。それは戦争と飢饉、教会や法王への迫害が天罰として人類に降りかかる日の近いしるしです。
これから世界はロシアが災いの核になります。ですが最後には、天の汚れなき御心が勝利をおさめます。世界を汚れなき御心に奉献することが実行され、ロシアも改心し、地上に平和な時代がもたらされるでしょう。
第一の予言(第一次世界大戦の終結)に関して、ルシアは教会関係者に、聖母は「来年の終わりまでに平和が回復する」と告げたことを明らかにした。
その予言どおり、第一次世界大戦は1918年11月11日に終結した。
また、「ロシアが災いの核になる」という予言の3ヵ月後、ロシア10月革命が起こっているのである。この予言にこそ、旧約と新約聖書のゴッドが異種だという大きな意味が秘められていたのだ。
第二の予言は、明らかに第二次世界大戦の勃発を告げている。そこでは「次の法王(ピオ11世)の在位期間中に、もっとひどい戦争が始まり、そのときあなたがたは夜空に不思議な大きな光が輝くのを見るでしょう」と告げられている。
この予言どおり、1938年1月25日から26日にかけて、夜半のヨーロッパ全域の空に不思議な光を放つオーロラが出現した。この驚くべき現象は、当時の新聞にも大きく報道された。この不気味なオーロラの出現に呼応するように、ドイツではヒトラーが台頭し、まもなく第二次世界大戦の火ぶたが切られた。第二の予言の成就であった。
*その日ファティマ一帯は、爆発しそうな状況にあった。ヨーロッパ全土から7万~10万人もの大観衆が続々と詰めかけ、極度の興奮状態で運命の時刻を待ち構えていた。そのなかには、ヨーロッパの主要な国の新聞記者、科学者の顔もあった。
その日は気温が低く、上空は雲に覆われ、朝から土砂降りの雨が降りしきり、コーバ・ダ・イリア一帯は一面の泥沼と化していた。
当局の派遣した公安機動隊が群集をなんとかかき分けてくれたので、ルシアたち3人はようやく目的のセイヨウヒイラギの前にたどり着くことができた。
ルシアは群集に「雨傘を閉じてください」と頼み、群集は言われたとおりにする・・・。
正午ぴったり、ルシアは天を見つめながら身を震わせて叫んだ。
「あの方がいらっしゃいました!・・・」
群集が見守るなか、ひとかたまりの小さな雲が3人の牧童を包み込むように3度くり返して湧き出し、ついで5メートルほど舞い上がった。目撃者たちの証言によれば、それは香の煙に似ていて空中に消えていったという。
貴婦人とルシアの対話が始まったが、群集には聖母の姿は見えず、その声も聞こえなかった。ただ閃光のきらめきや、奇妙な甘ずっぱい芳香が周囲に漂い、子供たちの顔がうっとり変化するのを目にしただけだった。
すると突然、ルシアが叫んだ。
「見て!お日さまが!」
ルシアが見つめる方向を、大群衆の視線が一斉に追いかける。そして彼らは観た。降り注いでいた雨がピタリとやんで、空を覆っていた雨雲からぽっかりと青空がのぞき、太陽のようなものが天頂に姿を見せた。その太陽は明るく輝いていたが、不思議なことに少しもまぶしくない。
すると突然、太陽が震え始め、ぐらぐらと動きだし、燃え盛る車輪のように回転しながら、四方八方へ無数の色の光線を発した。そのために雲や地面や樹木や岩が、そしてすべての群集が幻想的な色彩に染まっていった・・・。
太陽は回転を停止すると、水平に移動、また元の位置に戻ると再び回転を始める。
太陽は数分後いったん動きを止めたが、すぐ色彩も鮮やかな舞踏(ダンス)を再開した。2度の小休止をはさんで再開された3度目の太陽の色彩放射は、それまでにない激しいものだった。
そして突然、目もくらむような太陽の急降下が始まった。
強烈な熱を発しながらジグザグに太陽が落下してくるのを見た大群衆は、みな激しい宗教的恐れを抱き、すさまじい叫び声を一斉にあげた。群集は恐れおののき、ほとんどの人は最後の時が来たと思い込み、自分の犯した罪状を告白し始めたほどだった。
すると太陽は落下を止め、ジグザグに上昇しながら元の位置に戻った。
胸をなで下ろした群集は感動に打ち震え、クレド(ラテン語の信仰宣言)を合唱した。
太陽が去ってから群集は仰天した。自分たちの衣服をはじめ、木々や地面が完全に乾燥していることに気づいたからである。
この壮大なスペクタルが繰り広げられたのは、時間にして10分あまりだった。
以上が「ファティマ大奇跡」といわれる現象だが、みなさんはどう思われよう。
本物の太陽が雨雲を突き抜けて、ジグザグに動いたり、急降下するわけもない。
また、誰も太陽とはいっていない。「太陽のようなもの」といっているのだ。
・・・・・(中略)・・・・・
当時の有名な詩人A・ビエラも、ファティマから40キロ離れた自宅から見た光景を次のように話している。「私は驚いた。空中のスペクタルに魅せられた。まったく聞いたこともない現象なので、びっくり仰天した。このバルコニーから見たんだ」
この大奇跡は、ファティマを中心に半径40キロの範囲で目撃された。換算して推定すると500メートル以上の高空に出現した、直径1キロ余の円形の巨大UFOとなる。
こうして大群衆の頭上で奇跡が起こり「すべての人が信じることになるだろう」という聖母マリアの予言は、ファティマ上空の太陽のようなもの(巨大UFO)の乱舞という形で実現したのである。
以上が、妖しくも不吉な響きで語り継がれる「ファティマ大奇跡」の概要である。
*事件は、当時のヨーロッパ全土に大センセーションを巻き起こした。
13年後の1930年10月13日(大奇跡の日に合わせて)、バチカンは司教書簡「神の摂理」を全世界の教会に発令し、「ファティマにおける聖母のご出現は信じるに値するもので、聖書のゴッドは宇宙に実在した。ここにファティマの聖母に対する信心を認可する」という異例の宣言を行ったのである。
・・・・・(中略)・・・・・
その原因の第一は、バチカン司教も宣言したように、7~10万人の大群衆の頭上で起きた奇跡現象は錯覚でも幻覚でもない、まぎれもない現実の出来事だった。となるとイエス・キリストの母マリアを象意として人類を「わが子よ」と呼びかけていたことは、新約聖書のゴッド(神)は宇宙に実在し、その直系のルーツが人類となる。
ここで重要なのは旧約聖書ではなく、新約聖書のゴッドということである。
第二は、「ファティマ予言」は、新約聖書の「預言」(イエスが弟子に託した言葉)とピタリと一致していることである。ついでながら、日本では預言と予言は表音こそ同じものの意が違うとされているが、預言には当然ながら未来に起こる事象=予言も含まれている。
予言とはつまるところ「警告」のことであり、人類に新約聖書をもたらしたゴッド(神)が20世紀初めにファティマに出現して、人類の未来にかかわる警告をルシアを介してバチカン法王へ託したことになる。しかも「ロシアが災いの核になる」という予言は、旧約のゴッドの染色体(DNA)に汚染された超国家勢力の台頭を警告していたのである。
・・・・・(中略)・・・・・
問題は、バチカンへ託されたメッセージの内容である。
人々の要請によって、第一と第二のメッセージ(予言)は第二次世界大戦終了後(1946年)にバチカンから公開された。
「第一のメッセージ(予言)」は第一次世界大戦(1914~1918)の終結時期と、その直後からロシアが「災いの核」になるという予言だった。
「第二の予言」は、第二次世界大戦勃発の予兆となるオーロラの発生、核兵器の使用などが告げられており、ほかも細部にわたって的中していた。
こうして人々は「第三の予言」の発表される1960年を待ち望んだ。「第三の予言」だけは1960年まで公表してはならないと、ルシアは貴婦人から固く告げられていたからである。
しかし予言は、1960年を過ぎても公開されることはなかった。
当時の法王ヨハネ23世、さらにそのあとを継いだパウロ6世が「第三の予言」を読んで卒倒するほどの衝撃を受け「これを決して外部に漏らしてはならない。私が墓の中に持っていく」と言って公表を差し止めてしまったからだと伝えられる。こうして「第三の予言」は秘密文書として、今もバチカン宮殿の奥深くに厳重に秘匿されているのである。
コンノケンイチ(今野 健一)
前回に続き、今回は「ファティマ大奇跡・ファティマの予言」に関する箇所を引用する。
*ファティマ大奇跡は、現実に起きた確たる事象だった!まず、このことをしっかりと頭に入れていただきたい。
ファティマ大奇跡で大事な認識は、次の3点である。
① ファティマ大奇跡はUFO(地球外超文明)による現象だった。
② ファティマに出現した地球外超知性は、人類のルーツとなっていた哺乳類型のゴッドだった。
バチカンには「奇跡現象認定委員会」が存在し、奇跡現象の審査は厳重をきわめる。そして、これまでバチカンに正式に認定された奇跡現象は「ラ・サレットの奇跡」「ルールドの奇跡」「ファティマの奇跡」の3つだけである。
*このあとに、重要な3つの予言がルシアに告げられた。第一と第二の予言は25年後の1942年、初めて一般に公表された。そこには「秘密は3つの異なった事柄から成り立っていますが、互いに密接に関連しています。これから私(ルシア)はそのうちの2つを公表しますが、3つ目の事柄は秘密のままにしておかなければなりません」と述べている。
以下、その要点だけ記す。
今の戦争(第一次世界大戦)は終わりに近づいていますが、もし人々が主に背き続けるなら、次の法王(ピオ11世)の在位期間中に、もっとひどい戦争が始まることでしょう。
そのときあなたがたは、夜空に不思議な大きな光が輝くのを見るでしょうが、これを見たら神が与えたしるしと悟りなさい。それは戦争と飢饉、教会や法王への迫害が天罰として人類に降りかかる日の近いしるしです。
これから世界はロシアが災いの核になります。ですが最後には、天の汚れなき御心が勝利をおさめます。世界を汚れなき御心に奉献することが実行され、ロシアも改心し、地上に平和な時代がもたらされるでしょう。
第一の予言(第一次世界大戦の終結)に関して、ルシアは教会関係者に、聖母は「来年の終わりまでに平和が回復する」と告げたことを明らかにした。
その予言どおり、第一次世界大戦は1918年11月11日に終結した。
また、「ロシアが災いの核になる」という予言の3ヵ月後、ロシア10月革命が起こっているのである。この予言にこそ、旧約と新約聖書のゴッドが異種だという大きな意味が秘められていたのだ。
第二の予言は、明らかに第二次世界大戦の勃発を告げている。そこでは「次の法王(ピオ11世)の在位期間中に、もっとひどい戦争が始まり、そのときあなたがたは夜空に不思議な大きな光が輝くのを見るでしょう」と告げられている。
この予言どおり、1938年1月25日から26日にかけて、夜半のヨーロッパ全域の空に不思議な光を放つオーロラが出現した。この驚くべき現象は、当時の新聞にも大きく報道された。この不気味なオーロラの出現に呼応するように、ドイツではヒトラーが台頭し、まもなく第二次世界大戦の火ぶたが切られた。第二の予言の成就であった。
*その日ファティマ一帯は、爆発しそうな状況にあった。ヨーロッパ全土から7万~10万人もの大観衆が続々と詰めかけ、極度の興奮状態で運命の時刻を待ち構えていた。そのなかには、ヨーロッパの主要な国の新聞記者、科学者の顔もあった。
その日は気温が低く、上空は雲に覆われ、朝から土砂降りの雨が降りしきり、コーバ・ダ・イリア一帯は一面の泥沼と化していた。
当局の派遣した公安機動隊が群集をなんとかかき分けてくれたので、ルシアたち3人はようやく目的のセイヨウヒイラギの前にたどり着くことができた。
ルシアは群集に「雨傘を閉じてください」と頼み、群集は言われたとおりにする・・・。
正午ぴったり、ルシアは天を見つめながら身を震わせて叫んだ。
「あの方がいらっしゃいました!・・・」
群集が見守るなか、ひとかたまりの小さな雲が3人の牧童を包み込むように3度くり返して湧き出し、ついで5メートルほど舞い上がった。目撃者たちの証言によれば、それは香の煙に似ていて空中に消えていったという。
貴婦人とルシアの対話が始まったが、群集には聖母の姿は見えず、その声も聞こえなかった。ただ閃光のきらめきや、奇妙な甘ずっぱい芳香が周囲に漂い、子供たちの顔がうっとり変化するのを目にしただけだった。
すると突然、ルシアが叫んだ。
「見て!お日さまが!」
ルシアが見つめる方向を、大群衆の視線が一斉に追いかける。そして彼らは観た。降り注いでいた雨がピタリとやんで、空を覆っていた雨雲からぽっかりと青空がのぞき、太陽のようなものが天頂に姿を見せた。その太陽は明るく輝いていたが、不思議なことに少しもまぶしくない。
すると突然、太陽が震え始め、ぐらぐらと動きだし、燃え盛る車輪のように回転しながら、四方八方へ無数の色の光線を発した。そのために雲や地面や樹木や岩が、そしてすべての群集が幻想的な色彩に染まっていった・・・。
太陽は回転を停止すると、水平に移動、また元の位置に戻ると再び回転を始める。
太陽は数分後いったん動きを止めたが、すぐ色彩も鮮やかな舞踏(ダンス)を再開した。2度の小休止をはさんで再開された3度目の太陽の色彩放射は、それまでにない激しいものだった。
そして突然、目もくらむような太陽の急降下が始まった。
強烈な熱を発しながらジグザグに太陽が落下してくるのを見た大群衆は、みな激しい宗教的恐れを抱き、すさまじい叫び声を一斉にあげた。群集は恐れおののき、ほとんどの人は最後の時が来たと思い込み、自分の犯した罪状を告白し始めたほどだった。
すると太陽は落下を止め、ジグザグに上昇しながら元の位置に戻った。
胸をなで下ろした群集は感動に打ち震え、クレド(ラテン語の信仰宣言)を合唱した。
太陽が去ってから群集は仰天した。自分たちの衣服をはじめ、木々や地面が完全に乾燥していることに気づいたからである。
この壮大なスペクタルが繰り広げられたのは、時間にして10分あまりだった。
以上が「ファティマ大奇跡」といわれる現象だが、みなさんはどう思われよう。
本物の太陽が雨雲を突き抜けて、ジグザグに動いたり、急降下するわけもない。
また、誰も太陽とはいっていない。「太陽のようなもの」といっているのだ。
・・・・・(中略)・・・・・
当時の有名な詩人A・ビエラも、ファティマから40キロ離れた自宅から見た光景を次のように話している。「私は驚いた。空中のスペクタルに魅せられた。まったく聞いたこともない現象なので、びっくり仰天した。このバルコニーから見たんだ」
この大奇跡は、ファティマを中心に半径40キロの範囲で目撃された。換算して推定すると500メートル以上の高空に出現した、直径1キロ余の円形の巨大UFOとなる。
こうして大群衆の頭上で奇跡が起こり「すべての人が信じることになるだろう」という聖母マリアの予言は、ファティマ上空の太陽のようなもの(巨大UFO)の乱舞という形で実現したのである。
以上が、妖しくも不吉な響きで語り継がれる「ファティマ大奇跡」の概要である。
*事件は、当時のヨーロッパ全土に大センセーションを巻き起こした。
13年後の1930年10月13日(大奇跡の日に合わせて)、バチカンは司教書簡「神の摂理」を全世界の教会に発令し、「ファティマにおける聖母のご出現は信じるに値するもので、聖書のゴッドは宇宙に実在した。ここにファティマの聖母に対する信心を認可する」という異例の宣言を行ったのである。
・・・・・(中略)・・・・・
その原因の第一は、バチカン司教も宣言したように、7~10万人の大群衆の頭上で起きた奇跡現象は錯覚でも幻覚でもない、まぎれもない現実の出来事だった。となるとイエス・キリストの母マリアを象意として人類を「わが子よ」と呼びかけていたことは、新約聖書のゴッド(神)は宇宙に実在し、その直系のルーツが人類となる。
ここで重要なのは旧約聖書ではなく、新約聖書のゴッドということである。
第二は、「ファティマ予言」は、新約聖書の「預言」(イエスが弟子に託した言葉)とピタリと一致していることである。ついでながら、日本では預言と予言は表音こそ同じものの意が違うとされているが、預言には当然ながら未来に起こる事象=予言も含まれている。
予言とはつまるところ「警告」のことであり、人類に新約聖書をもたらしたゴッド(神)が20世紀初めにファティマに出現して、人類の未来にかかわる警告をルシアを介してバチカン法王へ託したことになる。しかも「ロシアが災いの核になる」という予言は、旧約のゴッドの染色体(DNA)に汚染された超国家勢力の台頭を警告していたのである。
・・・・・(中略)・・・・・
問題は、バチカンへ託されたメッセージの内容である。
人々の要請によって、第一と第二のメッセージ(予言)は第二次世界大戦終了後(1946年)にバチカンから公開された。
「第一のメッセージ(予言)」は第一次世界大戦(1914~1918)の終結時期と、その直後からロシアが「災いの核」になるという予言だった。
「第二の予言」は、第二次世界大戦勃発の予兆となるオーロラの発生、核兵器の使用などが告げられており、ほかも細部にわたって的中していた。
こうして人々は「第三の予言」の発表される1960年を待ち望んだ。「第三の予言」だけは1960年まで公表してはならないと、ルシアは貴婦人から固く告げられていたからである。
しかし予言は、1960年を過ぎても公開されることはなかった。
当時の法王ヨハネ23世、さらにそのあとを継いだパウロ6世が「第三の予言」を読んで卒倒するほどの衝撃を受け「これを決して外部に漏らしてはならない。私が墓の中に持っていく」と言って公表を差し止めてしまったからだと伝えられる。こうして「第三の予言」は秘密文書として、今もバチカン宮殿の奥深くに厳重に秘匿されているのである。