コステロのメッセージ、「アメリカ国民は強盗団に奪われた国家の身代金を支払わされている!」
2010年のエルビス・コステロのアルバムである。
正直言って、このアルバムを購入した当時は“ちゃんと”聞いていなかった。来日コンサートに備える意味で、今回きっちりと聞き返してみたのだが・・・、まさに圧巻である。
そして、アルバムジャケットになんと“ピラミッドとホルスの目”が描かれているではないか!このことにも今回初めて気付いた。ということは逆に言うと、私自身も「9.11の詐欺」には気付いていたが、“イルミナティの度重なる悪逆行為”には、2010年当時はまだまだ理解できていなかった、ということである。
そして、「コステロよ、お前もか!」と思いかけたが、アルバムタイトル曲である「ナショナル・ランサム」の歌詞を読んで、コステロの意図が理解できた。
「ナショナル・ランサム」とは「国家の身代金」という意味である。そしてコステロは歌詞の最後のコメントとして、「1929年から現在まで」と記しているのだ。つまり、「彼ら」がFRBという名の私的銀行を作って、さもアメリカ国家の国有銀行であるかのように偽り、アメリカ国民から本来支払う必要のない紙幣発行に対する手数料を強奪していること。そしてさらに、「彼ら」が意図的に株価を吊り上げた後に、これまた意図的に暴落させた「1929年の世界(偽装)大恐慌」から現在に至るまでの“壮大な金融詐欺”のことを、「アメリカ国民が極悪強盗団である「彼ら」に奪われたアメリカ国家の身代金を支払わされている」と、コステロは「告発の歌」として歌っているのである。アルバムジャケットに“ピラミッドとホルスの目”と、“ドル紙幣を盗んで逃亡しているシルクハットを被った狼”を描いているのは、「コステロによる「彼ら」の悪事の暴露描写」、というメッセージなのだ。また、アルバムジャケットには“2機の航空機と炎上する煙”も描かれているが、これは「9.11が「彼ら」の仕業である」、ということを暗示しているのであろう。当然アルバム解説にはこういったことは一切書かれていない。解説者はこういったことに全く気付いていないだろうし、仮に気付いたとしても書くことはできないだろう。このようなコステロのメッセージが、次のアルバムである「WISE UP GHOST」に続いているということを今になって知った。
「ナショナル・ランサム」及び、“コステロが伝えたかった真のメッセージ”についてばかり書いたが、他の曲も実に素晴らしい。
「エルビス・コステロはミュージシャンとして超一流で超偉大な人物であるのみならず、「人間」としても、超一流で超偉大な人物である。」ということを、今回改めて痛感させられた。
評点:100点
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