トム・ウェイツはデビュー前から既に完成していた TOM WAITS - トム・ウェイツ
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トム・ウェイツはデビュー前から既に完成していた TOM WAITS

「The Early Years Vol.2」TOM WAITS


トム・ウェイツの1992年に発表されたデビュー前のデモ・テープに収められていた音源を基にしたアルバムである。
録音時期はVol.1と同じく1971年である。
トムがまだ“あの声”になる前の“普通の声”であり、その点だけが少々迫力不足なのだが、
独特の歌いまわし・詩的センスの良さは、この頃から身についていたようだ。
ファースト及びセカンド・アルバムと曲が重なっているのだが、このアルバムで初めて聴いた曲について少し触れておく。

「Mockin’ Bird」
タイトルはツグミのことである。
ツグミのさえずりを聴いて別れた彼女が自分をからかっていると感じる男のことを歌っているユニークな曲である。
口笛がとても効果的だ。

「In Between Love」
「愛の中間で、愛を企てようとして 俺たちが何かを見つけるなんて誰も分からない」と、歌う。
いかにもトムらしい屈折した愛の表現ではある。

「Blue Skies」
「俺の頭の上に広がる青い空よ ベッドから出る別の理由をくれないか
俺の顔を照らす青い空 彼女に代わる別の女を見つけてくれよ」
「一言も言わずに彼女は出て行った 残された唯一の音は朝の鳥の歌声だけさ」
と、歌う。
「Mockin’ Bird」の延長線上にある曲のようだ。
落ち込んだ主人公のどんよりした心模様とは対照的に、
空の青さの鮮やかさが強烈に目に浮かんでくる。

「Nobody」
「誰も俺のように お前を愛せる奴はいない」と、歌う。
このような歌詞も、トムが歌うと不思議に嫌味には感じられない。



このアルバムを聴いて感じたことは、「トム・ウェイツはデビュー前から既に完成していた」ということである。
男女間の悲哀を中心とした優れた楽曲を次々に生み出すトムはまさに吟遊詩人そのものであり、トムと肩を並べることのできるミュージシャンは数えるほどしか存在しないだろう。
今更ではあるが、敢えてトムに注文を出すとしたら、「もう少し社会問題をテーマとした曲を増やしてほしい」というぐらいである。
そういった歌詞に重みがある曲が増えてくると、トムの曲はさらに深みが増してくるだろう。
トムはそれができるミュージシャンであると、勝手に感じている次第である。





評点:80点






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