ヴァチカン~イエズス会~ルター~ヴェネチアの黒い貴族~メディチ家~イルミナティ - 歴史・宗教

嘘八百のこの世界

この世界の真実を追究して行くための読後評を中心に書いていきます

HOME プロフィール 真実を追究するマロン

ソウルマンの娘のマロンです。お散歩大好きです。 

最新記事 最新コメント 月別アーカイブ カテゴリ
ランキング
にほんブログ村 音楽ブログ CDレビューへ
にほんブログ村 ポチッと押してもらえると、明日への活力となります↑
ロック
頭脳警察、PANTA
RCサクセション、忌野清志郎
ブラック・ミュージック

ヴァチカン~イエズス会~ルター~ヴェネチアの黒い貴族~メディチ家~イルミナティ

「ルネサンスとは何だったのか」塩野七生


2007年の書である。以下、一部引用する。


*「メディチ家ですか」
「いえ、メディチ家の繁栄は15世紀になってから。それなのにフィレンツェのルネサンスは、明らかに14世紀からはじまっている。メディチ家台頭のずっと以前から、フィレンツェの経済力は強大化していたのです。
フィレンツェ経済の二大支柱は何かと問われれば、金融業と織物業と答えるしかありませんが、経済も学芸同様に明快な分類は不可能なのが、フィレンツェ経済の特色なのです。まずバルディ、次いでペルッツィというフィレンツェの二有力家系が手を広げていた分野は、金融業、手工業、通商と広く、これではもはや財閥とするしかない。クライアントもヨーロッパ全土におよび、イギリス、フランス、ナポリの各王家に法王庁が最大顧客であったのです。バルディ家の融資がなければイギリス王もフランス王も戦争ができなかったくらいで、融資への担保は王領の関税。これでも破産は免れなかったのだから、王様への融資はハイリスク・ハイリターンだったのでしょう。しかし、これら当時のエコノミック・アニマルこそが聖フランチェスコの支持者であり、ルネサンス絵画のファースト・ランナーであるジョットーに、活躍の機会を与えることになる。フィレンツェのサンタ・クローチェ教会内にあるバルディ家の礼拝堂は、聖フランチェスコの生涯を描いたジョットーの傑作で埋まっています。もしかしたら、フィレンツェが経済大国であった時代は14世紀で、15世紀になると政治の成熟を迎える、としてよいかもしれません」

レオーネ10世(1513-21年)~俗名はジョバンニ・デ・メディチ。
「偉大なるロレンツォ」の次男。フィレンツェ出身。メディチ家の学問芸術への愛を、ヴァチカンにもちこんだ人。

・・・・・(中略)・・・・・
メディチ法王は、これまた父ゆずりの古代の美術品の収集にも熱心だった。この法王から、遺跡発掘の総責任者に任命されたラファエッロの指揮下、ローマでははじめての本格的な発掘作業が行われる。現在のヴァチカン美術館所蔵の古代美術は、レオーネ10世が音頭をとってはじまった、そしてそれ以後も歴代の法王たちに受け継がれた、遺跡発掘作業の成果であり、古代のギリシアやローマを異教の世界と断じて忌み嫌っていた中世のキリスト教世界も、その本山であるローマの法王庁においてすら完全な過去になったことを示している。
・・・・・(中略)・・・・・
しかし、ルネサンスの花をローマで咲かせるのは、膨大な資力を必要とすることでもあった。とはいえ、メディチ銀行が倒産することでメディチ財閥も解体した状態では、私財を使おうにもそれがない。法王レオーネは、免罪符なるものを売り出すことを考えつく。金貨を入れてチャリンと音がすると、入れた者の死後の天国の席は予約完了というわけ。このようなことに欺かれるイタリア人はいなかったが、ドイツの素朴な善男善女は騙されたのである。もちろん、天国の席の予約代金はローマに送られ、ミケランジェロ設計の聖ピエトロ大寺院やラファエッロ描く傑作や、レオーネ10世の華麗な生活に化けたのである。これに憤慨したのがマルティン・ルターで、ルターは法王に抗議し、プロテスタントたちはローマのカトリック教会からの分離を宣言した。狂信的なところはまったくなかったレオーネ10世だったが、ルターを破門に処すことでプロテスタント運動の失墜を謀るが失敗。キリスト教世界を二分する宗教改革が、ついに火を噴いたのであった。ラファエッロの死の年である1520年は、ローマの法王庁にとっても多難な年であったのだ。

十字軍とはそもそも、人口が増加したヨーロッパに増えた人口を養っていける余地がなく、食べていけなくなった人々が武器を手にどっとパレスティーナにくりだしたのが発端ですが、単なる難民では意気があがらない。このような場合は必ず理論武装が求められるもので、宗教はこのようなことにはすこぶる適しているときている。ヨーロッパの難民はそれを、聖地奪回に求めたのです。キリスト教の聖地を異教徒イスラムの手から奪回するのは神が求めていることであり、その神の意に従うのがキリスト教徒のつとめである、と。





(管理人)
著者の書を読むきっかけは、イタリア旅行に行ったことにある。
旅行中に「銀色のフィレンツェ~メディチ家殺人事件」を読み、
けっこう面白かったので、本書を読んだのである。
「銀色のフィレンツェ~メディチ家殺人事件」を読んでいた時は、著者が女性であることも知らなかった。
当時のフィレンツェの情景が目に浮かんでくるかのような巧みな文章を読み進めるにつけ、
「著者は本当に日本人なのだろうか」とさえ感じさせられたものである。
著者は、イタリア人以上にイタリアの歴史に詳しいのである。
イタリアに関する知識が並大抵でないことと女性であることから、ある人の存在が目に浮かんだ。
ローマのコロッセオ及び歴史地区を案内してくれたガイドさんである。
私のようないい加減な男には決してできない
“真剣に歴史と取り組むことによってもたらされた知識に基づいた仕事ぶり”には、驚かされるばかりである。

ところで、本書で私が一番注目したのは、メディチ家とヴァチカンの関係である。
レオーネ10世は、メディチ家の人間であり、ローマ法王でもあった人間である。

これって許せるのだろうか?

メディチ家は銀行業(両替商)で成功した大財閥である。
かたやヴァチカンは、信者に金貸しを禁じているキリスト教の大本山である。
この相反するはずの存在であるべきメディチ家とヴァチカンが、結託しているのである。
しかも、フィレンツェ経済とヴァチカンの結託は、レオーネ10世に始まったことではない。
メディチ家以前からヴァチカンは、バルディ家ペルッツィ家と密接に繋がっていたのである。

つまり、こういうことだ。

ヴァチカンはキリスト教徒に対しては金貸しを禁じていたくせに、
自分たちは金貸しと結託していたのである。

前回記事じゃないけれど、「言っていることとやっていることが滅茶苦茶」である!
これが、キリスト教総本山のヴァチカンの正体である。

また、「現在のヴァチカン美術館所蔵の古代美術は、レオーネ10世が音頭をとってはじまった」とのことである。伊太利亜見聞録にも記したが、「何故にキリスト教とは関係のないローマ時代等の古代美術がヴァチカンに展示されているのだ」と、実際にヴァチカン美術館を訪ねて感じた。

イエズス会が設立される前から、
ヴァチカンは本来のキリスト教の教えとは関係のない存在になっていたのだ。

かといって、本来のキリスト教が善良な宗教であったなどと言うつもりはないが・・・
さらには、あの悪名高き免罪符を考え出したのも、レオーネ10世だったのだ。
これは、メディチ家がキリスト教を単なる金儲けのツールとして利用していた証拠だろう。

ところで、私は以前「イエズス会もルターもヴェネチアの黒い貴族が生み出したものだ」という重要事実を告発した太田龍氏の書を紹介した。
本書の記述により、下記のことが新たに証明されたこととなる。

ヴァチカン~イエズス会~ルター~ヴェネチアの黒い貴族~メディチ家
これらがすべて繋がっているという驚愕の事実が。

イエズス会とイルミナティが繋がっていることも、分かっている。
ということは、下記の繋がりも証明されたようである。

ヴァチカン~イエズス会~ルター~ヴェネチアの黒い貴族~メディチ家~イルミナティ

いやはや、この時代からすでに、この世界は嘘八百であったようですナ・・・



評点:60点





ポチッと押してもらえると、明日への活力となります
にほんブログ村 音楽ブログ CDレビューへ
にほんブログ村

COMMENT

EDIT COMMENT

非公開コメント

テンプレート説明

このテンプレートは、プラグイン1・2・3に対応しています。
背景はスライドショーになっています。

◎プラグイン説明

最上部のメニューバーがプラグイン1です。マウスオーバーで展開するメニューになっていますので、お好みでプラグインを設定してください。「HOME」のような普通のリンクも置けます。
←のエリアがプラグイン2です。有効範囲幅は180pxです。
このエリアがプラグイン3です。有効範囲幅は540pxです。
サイズの大きなプラグインに適しています。

※最上部メニューバーの上に隙間がある方

最上部のメニューバーの上にFC2検索バー用のスペースを設けています。
検索バーを表示しない設定にしている方は、cssの最上部メニュー.MegaMenuの中にあるtop:27pxをtop:0に変更してください。

◎背景スライドショー説明

random : 1, // ランダム 0:オフ 1:オン
transition : 1, // 0:単純画像切替 1:フェード 2~7:移動 8:ページ更新毎に切り替え
transition_speed : 1000, // 画像間の切替時間
slide_interval : 3000, // 1枚毎の画像停止時間
slides : [
{ image : '画像URL' } // 画像の追加・削除はここ

★テンプレート名で検索すると、作者のブログにより詳しい説明があるかも知れません。