「誰かに自分が右か左かと訊かれたら、『前しか見ていない』と答えたらいい」by PANTA - 頭脳警察・PANTA
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「誰かに自分が右か左かと訊かれたら、『前しか見ていない』と答えたらいい」by PANTA

「PANTA、2017年4月、ライヴ評」


先日、久々にPANTAのライヴに行ってきた。本人も言っていたが、バンド以外のスタイルでのライヴは従来では考えられないものだった。「日本のロックの父」といってもいいPANTAが弾き語りのソロ・ライヴを行うというのは、「ロックの父」であるチャック・ベリーが弾き語りのソロ・ライヴを行うようなものである。

でも、メチャ良かった!

曲と曲の間で語りを入れるPANTAも、捨てたものではない。バンド編成の時よりPANTAの“想い”が伝わった。すっかりサンタクロースのような風貌になったPANTAだが、けっこうかっこよかった。しかし立ち上がったら、体系がポチャッとしていることに気づいた(笑)

マーティン・スコッセーシ監督の映画「沈黙」に出演したことについても語っていた。
映画でクリスマスソング(?)を歌う役を演じたようなことを語っていた気がする。
サンタクロースのような風貌から「適役」だと判断されたのだろうか?
残念なことにこの映画の情報は全く知らなくて、もう終了してしまっているようなのだ。
レンタルされるようになったら、是非、観てみたいものだ。
ただ長崎のキリシタンの悲劇を扱っているようなので、プロパガンダ映画であることはミエミエなのだが。PANTAは、そのようなことは全く理解していないだろうが・・・

1部と2部の2構成となっていたのだが、1部の後半に「七月のムスターファ」を歌った。
サダム・フセインの息子にウダイとクサイがいたのだが、「クサイの息子の当時14歳だったムスターファがアメリカの空挺部隊を相手に1時間銃をとって戦い続けた」という話を聞いたPANTAが、「サダムが悪いブッシュが悪いという話ではなく、ムスターファの勇姿を絶対に歌にしなければならない」と誓い、曲にした名曲である。


1部の最後に、「ライラのバラード」を歌った。重信房子の歌詞にPANTAが作曲したものだが、素晴らしい名曲である。「パレスチナ問題の真実」をこれほど分かりやすく歌った曲は他にないだろう。「どちらの立場についた方が得か」といった打算的な考えではなく、「誰に何を言われようと自分が正しいと感じたものをそのまま曲にする」というまっすぐな姿勢が、私がPANTAに魅かれる最大の理由である。


2部では、変わったところで、ビートルズの「イン・マイ・ライフ」を日本語に訳した歌詞で歌った。周囲のミュージシャンが他界していくことに対するPANTAの想いが、この曲をカヴァーした背景にあるようである。かまやつひろしのことにも触れていたし、RC(清志郎を指していたのだろう)にも触れていた。RCが商業主義を逆手に取っていたことを評価していた。PANTAはRCに対して負けを認めたようなことを語っていたが、私は決してPANTAはRCに負けていないと感じている。ちなみに「イン・マイ・ライフ」はジョン・レノンが書いたとPANTAが語っていたが、そうだとしたら、ジョンが歌詞に込めた想いは、亡くなった“ホンモノのポール”に対するものであるに違いないだろう。



「クリスタル・ナハト」から3曲歌った。このアルバムは「ナチスによるユダヤ人迫害」をテーマとして作られたPANTAの代表作であり大傑作である。その1曲である「夜と霧の中で」は、あの有名な本「夜と霧」を基にした曲だが、歌詞が実にいい。


「知りたがりやの少女は 屋根裏部屋で 退屈の次に嫌いな 鏡に舌出していた」

このような歌詞は、PANTAでないと思い浮かばないだろう。ヒトラーもナチスによるユダヤ人迫害も「彼ら」が仕組んだシナリオに過ぎないのだが、それは置いておいて、このようなヘヴィーな国際問題を曲にすることができるミュージシャンは、PANTA以外にはいないだろう。
さらにPANTAは、特定の立場につくことなく「自分が正しいと感じた想い」をストレートに歌うことのできるミュージシャンでもある。「ライラのバラード」のような「反ユダヤ」的な曲と、「夜と霧の中で」のような「親ユダヤ(?)」的な曲を、同時に歌うことのできるミュージシャンなのだ。それは、PANTAが揺らぐことのない強い信念を持ったミュージシャンであることの証明でもあるだろう。
PANTAが以前このようなことを語っていたことを覚えている。

「誰かに自分が右か左かと訊かれたら、『前しか見ていない』と答えたらいい」と。

実に「ナイス」な受け答えである。
ちなみに私が同じことを訊かれたら、何の思想にも偏っていないことを明言したうえで、
思想とは 右も左も 根は同じ 全ては芝居 洗脳のため」と、答えましょうか(笑)

アンコールは、「時代はサーカスの象にのって」と「さよなら世界夫人よ」だった。
この2曲の作詞は、ともにPANTAのものではない。「ライラのバラード」も、アンコール前に歌った「落ち葉のささやき」も、他人の詩である。PANTAは天才的な詩人であると同時に、他人のすぐれた詩に素晴らしい曲をつけ、名曲に仕上げる才能も天才的である。


次はバンドで演奏するようなことを語っていたが、ホントなら楽しみである。
同時に新作も、是非、発表してほしいものである。


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