エルビス・コステロ

僕の望みは君の血のかよった手の中にころげこむことだ ELVIS COSTELLO

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「IMPERIAL BEDROOM」ELVIS COSTELLO

エルビス・コステロの1982年の通算7作目のアルバムである。
私にとってコステロのアルバムは、デビューから5作目の「トラスト」までは印象が強いのだが、6作目の「オールモスト・ブルー」あたりから印象が少し薄くなってきている。
何故なのかはっきりとしていないが、恐らく当時の私はロック大好き少年だったため、
カントリーのカバーアルバムであった「オールモスト・ブルー」に対して拒否反応を示し、
ほとんど聴かなかったからなのではないかと思う。
はっきり言ってこのアルバムも個別の曲は馴染み深いのだが、アルバム全体としては
当時はあまり聴いていなかったのだと思う。
今改めて聴き返してみると、これが実にいいのである。はっきり言って、捨て曲なしである。
どの曲もシングルカットできるポップな曲ばかりなのだ。敢えて文句をつけるとすれば、
優れた曲の中でも飛びぬけた超名曲がないことぐらいであるだろう。
個別の曲にも触れておく。

「ビヨンド・ビリーフ」は、全体的に低いトーンの構成だが、コステロの語りかけるようなヴォーカルがマッチしており、ゾクゾクした気分にさせられる。

「シャビー・ドール」は、「彼女はただのぼろ人形だ」と繰り返す曲なのだが、印象に残る曲である。アルバム「トラスト」に入っていてもおかしくない渋めの曲である。

「ザ・ロング・ハネムーン」は、イントロがいい。ピアノもいい。ジャジーで、ちょっとタンゴ風でもある。全体的にアレンジが素晴らしい。

「マン・アウト・オブ・タイム」は、ロック調のリズムで始まり、同じロック調のリズムで終わる。が、まん中は重厚なバラード調である。実に不思議な曲だ。「時代遅れの男を今でも愛するつもりなのかい」と歌っている。

「オールモスト・ブルー」は、ピアノをバックに物憂げにコステロが歌い上げるバラードである。タイトルは全作のアルバムタイトルと同じなのだが、何故かこのアルバムに収められている。

「・・・・アンド・イン・エヴリ・ホーム」は、いきなりコステロのヴォーカルで始まる軽快でポップな名曲である。オーケストラが組み込まれていることからか、心なしかビートルズの影響が感じられる。

「ザ・ラヴド・ワンズ」は、ベースを基調としたポップ・ロックである。ピアノもいい。
最後に「愛されてるやつらなら何て言うだろう」と歌った後に、「P.S. I LOVE YOU」と歌っている。これまたビートルズの影響というか、パロディーのつもりでしょうナ。

「ヒューマン・ハンズ」は、これまたポップな曲調である。そして、これまた難解な歌詞である。「僕の望みは君の血のかよった手の中にころげこむことだ」という歌詞だが、何故に「君と手をつなぎたい」といった歌詞(これまたビートルズか)にしないのだ。コステロが相当な屈折した性格の持ち主であることは間違いない。

「キッド・アバウト・イット」は、ポップであり、バラード調でもある曲だ。「まさかそんな冗談やめて」という歌詞だが、コステロの冗談を理解することは実に難解である。

「ボーイ・ウィズ・ア・プロブレム」は、これまたヴォーカルから始まる秀逸なバラードである。「問題児のような気分だ」という歌詞にあるように、「問題児」コステロにしては理解しやすい歌詞である(笑)

「ピジン・イングリッシュ」は、間奏のギターがいい。これまたラストに「P.S. I LOVE YOU」と歌っている。皮肉っぽく・・・

「ユー・リトル・フール」は、これまた軽快でポップな曲である。コステロは、この手のポップ・ソングが山ほど出てくるドラエモンのポケットを持ってるんじゃないのだろうか。

「タウン・クライアー」は、美しいピアノのイントロで始まる。これまたオーケストラ・サウウドが組み込まれている。

後でウィキを見たら、プロデューサーのジェフ・エメリックはビートルズの多くの作品でエンジニアリングをしていたようだ。オーケストラ・サウンドを含めたビートルズの作風が随所で感じられたのは、ジェフ・エメリックによるところが大きいのだろう。こういったビートルズと関わっていた人物をプロデューサーに起用していることからも、コステロは「ビートルズの真実」を知っている可能性が高いだろう。私は複雑な心境である。
それはさておき、本作は文句なしの名盤である。
これまたアルバム・タイトルと同名の曲が当時発売の本作に含まれなかったのが不可解ではあるが・・・






評点:100点





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