今は水さえ売られる時代さ いつかきっと空気までカネで売られる 狂った世界 BUDDY GUY - バディ・ガイ、ジュニア・ウェルズ
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今は水さえ売られる時代さ いつかきっと空気までカネで売られる 狂った世界 BUDDY GUY

「Born To Play Guitar」BUDDY GUY


バディ・ガイの最新アルバムである。
バディは現在79歳だが、信じられないぐらい“元気”である。ここ数年、頻繁にアルバムを発表している。歌詞もワイルドそのものである。ブルース界の大御所としての落ち着き払った「渋み」を感じさせる内容であるかと思いきや、そのような「円熟の極致」といった内容とは程遠いものであり、まるで勢いに任せて音楽業界に登場した新人パンク・ロッカーのアルバムかと見間違うばかりである。いやはや、79歳のこの老年パワーは凄まじい。見習えるものなら見習いたいものである。
ここのところプロデューサー兼ソングライティングとしてバディのアルバムで活躍しているトム・ハンブリッジが今回も参加し、アルバム制作に大きく貢献している。バディは彼のことを「白いウィリー・ディクソン」と呼んでいるらしいから、その信頼は絶大なものであるのだろう。

「ボーン・トゥ・プレイ・ギター」は、「生まれ故郷はルイジアナ 俺が2歳のとき ママがパパに言った “この子は生まれついてのブルース・マン” 俺は瞬く間に成長し 遠くまで旅をした 俺には一つ確かなことがある 俺はギターを弾くために生まれてきたんだ」と歌う。まさに、「バディ・ガイの自叙伝」と言ってもいい内容の歌詞である。最後はこう締めくくる。「若い時分に名声を得た 俺の名前を知らないやつはいない バディ・ガイ そいつが俺の名前 このギターを弾くために俺は生まれてきた 全身を流れるブルースを感じながら」。こんな台詞が嫌味に聞こえないミュージシャンは、他にそういませんゼ。

「バック・アップ・ママ」は、「俺はそいつを愛の保険って呼んでいる そいつがあれば もしものときも安心 恋人をほかの男に奪われても大丈夫 なぜって 俺にはまさかのときのための女がいる」という歌詞である。本当にこの人は79歳なのだろうか・・・。

「キス・ミー・クイック」は、ノリノリのブルースロックでかっこいい。キム・ウィルソン(金日成じゃないですよ)のブルースハープが実にいい。

「クライング・アウト・オブ・ワン・アイ」は、「別れた女の片目は泣いていなかった」と歌う。ブルースフィーリングたっぷりの曲である。

「(ベイビー)ユー・ガット・ホワット・イット・テイクス」は、「あなたには(お前には)それだけの魅力がある」と歌う。1960年のダイナ・ワシントンとブルック・ベントンによるヒット曲である。孫のような年齢(28歳)のジョス・ストーンとのデュエットだが、バディ爺さんは、実にエネルギッシュに歌っています(笑)

「ターン・ミー・ワイルド」は、「ブルースが俺に自由をくれた 俺の心の深いところに届いた」「人の記憶に残るかどうかそれはわからない 覚えておけよ 俺は消え失せたりしない」と歌う。バディ、「あなたのことは、少なくとも私の記憶にはしっかりと刻まれていますよ」と言いたい。

「カム・バック・マディ」は、今年が生誕100周年との説が有力なマディ・ウォーターズに捧げた曲である。マディは死の1か月前に、バディを自宅に招いて語ったそうだ。「絶対にブルースを死なせないでくれ」と。バディはこの曲の最後にこう歌っている。「帰って来てくれマディ お前がいなくなって ブルースは変わってしまった 約束は守っている 今もギターを弾き 歌を歌っている マディ お前に会いたいよ」と。 

最後に、私が本作で一番印象の残った「クレイジー・ワールド」を取り上げる。
歌詞の一部を紹介する。「俺たちはみんな ただ働き続けるだけ だけど誰にでもいずれ死が訪れる 俺は川の水を飲んで育った だけど今は水さえ売られる時代さ いつかきっと空気までカネで売られる 狂った世界 狂った世界」。これは「彼ら」による「水道民営化詐欺」のことを歌っているのだろう。バディは明らかに「狂った世界の真実」を理解している。そして、悲しんでいる。そして最後にこう締めくくっている。「今夜もどこかで子供が飢えている 富める者もあれば 貧しい者もある 大義を掲げ 俺たちは殺しあう カネになる法律なら 誰も文句は言わない 狂った世界 狂った世界 狂った世界 狂った世界 この世界はイカレている」。
哀しいかな、当ブログのテーマ曲にしたくなるほどの歌詞である・・・。












評点:80点

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