家族というのが罪悪になってしまったんだ  CURTIS MAYFIELD - カーティス・メイフィールド、ジ・インプレッションズ

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家族というのが罪悪になってしまったんだ  CURTIS MAYFIELD

「New World Order」CURTIS MAYFIELD


カーティス・メイフィールドの1996年のアルバムである。
カーティスは1990年8月13日に、ブルックリンの野外コンサート会場で強風が吹いたことで発生したステージ照明ややぐらの落下による直撃を受け、首から下が麻痺してしまうという大事故に遭遇しました。再起不能かと思われたカーティスですが、周囲の援助もあって、6年ぶりに奇跡の復活を遂げたのが本作です。しかし、1998年、糖尿病の合併症により右脚を切断し、1999年12月26日に、ジョージア州ロズウェルの病院で糖尿病の合併症により57歳で他界しました。

本作の中でも特に気になる曲について触れてみます。
「ミズ・マーサ」にはメイヴィス・ステイプルズが、「バック・トゥ・リヴィング・アゲイン」ではアリサ・フランクリンが、ヴォーカルに参加しています。この事実だけで、いかにカーティスがソウル界のトップ・ミュージシャンに慕われていたかが理解できるしょう。
「ジャスト・ア・リトル・ビット・オブ・ラヴ」は、「オレたちはずっと団結していなくては オレたちに破壊は必要ない 殺し合いは必要ない 堕落は必要ない クールにやる必要があるだけさ」と歌う、ノリのいいゴキゲンな曲である。息子と思われるブレイズ・メイフィールドらのラップが挿入されています。
「ザ・ガット・ダング・ソング」は、「ああ マイノリティのオレを食い物にして成功しようという陰謀でもあるんだろうか これはコンチキショウの歌」と歌う、カーティスの怒りの心情が感じられるレゲエ調の曲である。
「ザ・ガール・アイ・ファインド・ステイズ・オン・マイ・マインド」は、ピアノの美しいラヴソングである。
「レッツ・ノット・フォーゲット」は、至極のラヴソングでありながら、前向きな歌詞に共感を覚える。「試練の時があっても忘れないようにしよう オレたちはまだ戦いに負けてはいない」という歌詞は、現在の日本の危機的な社会状況においても、人々に勇気をもたらしてくれるだろう。

ところで、本作は、アルバムタイトル曲である「New World Order」で始まります。
それにしても、何故にカーティスは、このようなタイトルの曲を歌い、アルバムタイトルに名付けたのだろうか?カーティスが「New World Order」の言葉の意味を知らなかったとはとても思えません。
カーティスはイルミのエージェントだったのでしょうか?
そんなはずが有りません。歌詞の一部を見てみます(対訳:沼崎敦子さん)。



暗闇がやっと終わり 子供が生まれる
赤ん坊が呼吸をしだすと母親は歓びの涙を流す

親父はそこにいるべきなのに いない
ジョージアのどこかで身をかがめ賭博に興じているんだ
この近所にまた新しい犠牲者が生まれた
統計によるとそれはあまりいいことじゃない
福祉が勘定を持ってくれるから親父は署名することもできないし
姿を見せるわけにもいかない

家族というのが罪悪になってしまったんだ
さあ狩りが始まった ブラザーあんたが獲物

刑務所での服役なんてあんまりだ
オレは必死に生きている だから髪は灰色さ
変化させなくては 今こそ新しい時代を開くとき

新しい世界の体制 まったく新しい時代
人類のために考え方を変えるんだ



気になる箇所は、赤字で記しておきました。
以前からの当ブログの読者の方なら、ご理解いただけますよね。
明らかに、カーティスは「彼ら」の存在を意識して、「新世界秩序」を批判しています。
「家族から子供を引き離し、国家が子供を管理する」という「彼ら」の“理想の世界”が歌われています。先日、紹介した記事と同様の、オルダス・ハックスリーが描いた「すばらしい新世界」のことです。「彼ら」にとっては「すばらしい新世界」なのだろうが、我々一般国民にとっては、「夢も希望もないファシズム社会」であることは間違いないでしょう。
カーティスは「彼ら」への抗議の意を込めて、事故からの復帰後、「New World Order」というタイトルの曲を作り、アルバム名としたのでしょう。
「彼ら」にとっては、この事実が許しがたいことであったことは、間違いないでしょう。
カーティスの事故及び早すぎる死は、とても「偶然」とは思えません・・・。
文字通り、死を決して「彼ら」と闘ったカーティス・メイフィールドは、単なる天才ミュージシャンであるだけでなく、正真正銘の本物のプロテスト・シンガーでもありました。
私たちはカーティスの残したラスト・メッセージの真意を理解し、「新世界秩序」という名の悪魔の思想・行動計画を粉砕していかなければいけません。












評点:100点


COMMENT

そういう歌手がいて、そんな事件があったなどとは全く知りませんでした。
『すばらしい新世界』は大学時代に読んでほんとうにぞっとしました。
 そのリアリティが、才能から来るのか、”計画”を知っていたからなのか
 (David Ickeは筆者はあっち側の人だと言っていますね。)。

Re: タイトルなし

「katsukoのブログ」さん

コメント有難うございます。

> そういう歌手がいて、そんな事件があったなどとは全く知りませんでした。

カーティスは数少ない「本物」のミュージシャンであると思います。
「彼ら」にとって都合の悪いことは、マスメディアはほとんど伝えていないので、真相に気付く人もほとんどいないのでしょう。
私は「音楽」「陰謀」と、両方に関心を持っている特異な性分である為、こういった事に気付いてしまうのだと思います。

> 『すばらしい新世界』は大学時代に読んでほんとうにぞっとしました。
>  そのリアリティが、才能から来るのか、”計画”を知っていたからなのか
>  (David Ickeは筆者はあっち側の人だと言っていますね。)。

ハックスリーはフェビアン協会出身で、「彼ら」の理想社会を書いている作家です。
当然、「計画」は伝えられているでしょうね。事前に「計画」を伝えられていた人物が地震を予言したようなものでしょうね。
こういった「彼ら」のお気に入りの作家は、マスメディアに大々的に宣伝され、ノーベル賞をとったり、
偉大な人物として後世まで「評価」されることが多いようですね・・・。

フェビアン協会

ここのロゴが羊の皮をかぶった狼だというのも『ムーン・マトリクス』で知ったのですが、これ、いったいどいういう意味なのでしょうか。
 ある友人は、そういうことが多いので気をつけなさいよという意味だろうと言うのですが、”彼ら”にそんな善意があるとはおもえません。
 
 音楽と八百の嘘とにお詳しいというのは頼もしい!
 音楽は危険なものだとおもっています。ナチスがワーグナーを悪用しましたし、たいていの映画やドラマももしBGMがなければ観客をひきつけ得ないでしょう。
 ランキン・タクシーさんを集会で聞いたことがありますが、
「バビロン・システム」という語が入ってました。でもあのときどのくらいの参加者が聞き取ってくれたか疑問・・

Re: Re: フェビアン協会

[誤字脱字、修正しました(笑)]

「katsukoのブログ」さん

コメント有難うございます。

> ここのロゴが羊の皮をかぶった狼だというのも『ムーン・マトリクス』で知ったのですが、これ、いったいどいういう意味なのでしょうか。
>  ある友人は、そういうことが多いので気をつけなさいよという意味だろうと言うのですが、”彼ら”にそんな善意があるとはおもえません。

少なくとも「善意」でないことは間違いないですね。
フェビアン協会については、改めて記事にしようと思っています。
 
>  音楽と八百の嘘とにお詳しいというのは頼もしい!

お褒めいただき、有難うございます。
自分で言うのもなんですが、音楽だけのブログ、陰謀だけのブログは腐るほど存在していますが、両方を深く取り上げているブログは他にはほとんど見かけません。全く違ったジャンルのことを少々理解していると、一つの共通するテーマが見えてくるということに、ブログを始めてから気付きました。

>  音楽は危険なものだとおもっています。ナチスがワーグナーを悪用しましたし、たいていの映画やドラマももしBGMがなければ観客をひきつけ得ないでしょう。
>  ランキン・タクシーさんを集会で聞いたことがありますが、
> 「バビロン・システム」という語が入ってました。でもあのときどのくらいの参加者が聞き取ってくれたか疑問・・

音楽は素晴らしいものですが、同時にご指摘の通り大変危険なものにもなります。戦争中には軍歌等によって国民を好戦的な思想にさせることに使われ、平時には国民を政治に無関心なバカにさせるために利用されています。
私は基本的にはそのどちらにも当てはまらない人々にプラスの作用を与えてくれる音楽をアップしていこうと思っています。
ランキン・タクシーさん、けっこうユニークですね。
しかし、「バビロン・システム」の意味は、ほとんどの聴衆は理解していないでしょうね。

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