歴史・宗教

土葬の場合、死骸は人体生薬の原料として所要の部位を採取して製薬したが、その製造場所が極楽寺と呼ばれた

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「南北朝こそ日本の機密 現皇室は南朝の末裔だ」落合莞爾


2013年の書である。著者の書は初めて読んだのだが、文章が非常に分かりにくい。
そもそも南北朝という概念自体が分かりにくいのだが、著者の文章を読んでいると、さらに輪をかけたように難解な概念に思えてくる。


南北朝とは?
http://matome.naver.jp/odai/2143644415337701701


著者の説をまとめることは至難の業であるが、おおまかに言えば、以下のようになる。
1、後醍醐天皇の息子である護良(もりなが)親王(別名、「大塔(おおとう)宮」南朝である)は刑死したと伝えられているが、実は生き延びて西大寺に入り、その後も「ウラ天皇」になり、持明院統と大覚寺統を超えた第三の大塔宮皇統を創り、影響力を行使していた。この策謀(大塔政略)の背後に、後醍醐天皇の参謀総長であった真言律宗の高僧・文観がいた。
2、護良(もりなが)親王の第一皇子は、北朝第一代の光厳(こうごん)天皇の第一皇子に送り込まれ、後に北朝三代目の崇光(すこう)天皇となっている。
3、崇光天皇を始祖とする伏見宮は通説では北朝となっているが、実際は南朝であり、永世親王家(皇統が途絶えたときは、いつでも自分の血統から天皇が出せるスペアの家系)である。伏見宮の王子であった朝彦親王(香淳皇后の祖父である)は南朝末裔であると発言している。

さらに本書における説ではないが、いわゆる「孝明天皇弑逆説及び明治天皇入れ替え説」を、「孝明天皇自ら“納得して”崩御したことと偽装し、明治天皇も合意の上で入れ替わった」(堀川政略)と、主張しているのだ。
こういった著者の説の情報源として、「さる筋」という不確かな存在が上げられている。
「さる筋」とは一体何者なのか?何処の誰かは分からないが、その「さる筋」なる人物は、ある目的をもって著者に伝えていることは間違いないだろう。
その目的とは、私が思うに「孝明天皇弑逆説及び明治天皇入れ替え説」を否定したい勢力による、「高度なテクニックを駆使した裏の皇室史を否定する目的」ではないだろうか?
ただ単にこの説を否定するだけでは、この「裏の皇室史」を隠し通すことは難しいことに気付いた「さる筋」は、あえて「明治天皇入れ替え説」を認めたうえで、「孝明天皇弑逆説」は否定する「作戦」をとったのではないだろうか?
私は著者の説を全て否定はしないが、肯定もしない。歴史などというものは謀略に次ぐ謀略で成り立っているものであるのだから、著者の説には、正しい箇所も十分にあるだろう。
しかし、どうしても腑に落ちないのは下記の点である

1、「大塔政略」については十分理解できるが、「堀川政略」についてはとても納得できない。幕末・明治維新のタイミングで、孝明天皇及びその子供である「本当の」明治天皇が、“納得して”偽装政略に加わるとはとても思えない。孝明天皇がこの政略に加わることで得られるメリットが何一つ例示されていない。さらに、「孝明天皇弑逆説」を裏付ける書を否定する証拠が例示されていない。
2、「堀川政略」については「「南北朝の真相」にのみ「日本の機密」が存在する」と主張しており、明治維新を背後で操っていた「彼ら」(グラバー、ロスチャイルド、イルミナティ、フリーメーソン)のことについては一言も触れられていない。
3、著者は、日本初のM&Aを実現し、経営・投資コンサルタント、証券・金融評論家である。

以上の点から、著者及び「さる筋」が本書を世に出した目的は、「彼ら」の目的と合致するように思えます。
それは、「孝明天皇弑逆説及び明治天皇入れ替え説」に気付いた人間を、「高度なテクニックを使って騙す」ことを目的としているのではないでしょうか?
これだけ南北朝及び皇室史に詳しい人物が、「彼ら」の正体に気付いていないとは私にはとても思えません。
さらに言えば、私は著者の肩書にも信用することはできません。要するに、「経営・投資コンサルタント、証券・金融評論家」などと自称する者は、「私はイルミの下請を業務とすることで飯を食っているんですヨ」と、自ら白状しているとしか思えないのです(笑)

本書のなかで私が最大の関心を持ったのは、次の箇所である。



東大名誉教授鈴木尚著『骨が語る日本史』に拠れば、昭和34年(1959)年、鎌倉市極楽寺字迎山の山林を開発して作った宅地に新しく小道を切り開いたところ、道の壁面に人骨の詰まった竪穴を発見しました。人骨はすべて頭蓋で、手足など他の骨は無く、しかもすべて下顎骨が欠けていました。極楽寺遺跡から発見された人骨の総数は約1千体で、僅かながら馬などの動物の骨も交じっていたのです。人骨は成人男子・女性が最も多く、老年は少なく、幼年は例外的に少なかったようです。
・・・・・(中略)・・・・・
また、「極楽寺の高僧、忍性は社会事業として病宿を設けたが、当時、忍性の宗教上のライバルであった日蓮は、極楽寺の周辺で、葬送された死人の肉を食べる事件がたびたび起こっていることについて、非難をしている。人の肉を食うということは、人道上は許されることではないが、一方、迷信から‟人食い“は古い時代から行われている」と、結論しています。
東大医学部で西洋医学を学んだ鈴木教授は「迷信」と言いますが、人肉食は必ずしも迷信ではなく、人体から生薬を採るときには、胆嚢・肝臓・心臓・脳から採るそうですから、残った部分の利用と考えた方が合理的です。
人体生薬は効能著しく、ことに浅山丸(あさやまがん)は大変高価な貴重薬で、これを製造していた山田浅右衛門が莫大な利益を得たことなど、氏家幹人著『大江戸死体考』(平凡社新書)に詳しく載っています。
・・・・・(中略)・・・・・
土葬の場合、死骸は人体生薬の原料として所要の部位を採取して製薬したが、その製造場所が極楽寺と呼ばれた。
因みに安楽寺は、介護老人施設すなわち今でいうケアハウスで、麻薬を用いて鎮痛と尊厳死を実施し極楽寺と提携していた。極楽寺が製造した人体生薬は、近くに設けられた薬師堂を通じて頒布した~とのことでした。




以上、引用終了。

最早、「歴史の陰謀」云々ではなく、オカルトの領域である。ただ、これらの人骨が発見された事件は、「日本でも生贄儀式が行われていた」という意味ではなく、「人肉を食う習慣があった」ということと、「人体生薬が行なわれていた」らしいということのようなので、まだ救いが感じられる。残念だが、日本でも人食いの習慣は存在していたようである・・・。
「南北朝及び皇室史の真相を追う」という本書の主題からは離れた箇所ではあったが、この「歴史的事実」が、一番印象に残った。どうりで日本全国に極楽寺と安楽寺が数多く存在しているわけである。極楽寺を「極楽(天国)に行けるように導いてくれる寺」、安楽寺を「苦しまずに最期を迎えることができるように導いてくれる寺」だと名称から判断したら、大変なことである。触らぬ神に祟りなし、いや、触らぬ寺に祟りなし、正体のよくわからない寺には近づくなというわけですナ。


評点:50点





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