もし私たちが涙のない世界に住んでいたなら・・・ LUCINDA WILLIAMS - ルシンダ・ウィリアムス

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もし私たちが涙のない世界に住んでいたなら・・・ LUCINDA WILLIAMS

「World Without Tears」LUCINDA WILLIAMS

ルシンダ・ウィリアムスの2003年のアルバムである。
「フルーツ・オブ・マイ・レイバー」は、「努力によって実らせた果実(結果)」という意味である。ゆっくりしたギターとハーモニカが、いい味を醸し出している。
「ヴェンチュラ」は、これまたゆるやかな曲調だが、ルシンダのけだるいヴォーカルとペダルスティールがマッチしている。
「リアル・ライヴ・ブリーディング・フィンガーズ・アンド・ブロークン・ギター・ストリングス」は、「本物の血が流れる指と切れたギターの弦」という意味である。ギター中心のアメリカン・ロックである。
「オーバータイム」は、淡々とした曲調にキラリと光るものを感じさせる名曲である。
「ゾーズ・スリー・デイズ」は、恋人と過ごした三日間を歌うあからさまなラブソングである。間奏のギターが実にいい。
「ミネアポリス」は、「去って行った恋人をミネアポリスで待っている」という歌である。切ない女心を感じさせる名曲である。
アルバムタイトル曲である「ワールド・ウィズアウト・ティアーズ」は、「もし私たちが涙のない世界に住んでいたなら、どうやって心の傷は寄りかかる肩を持つ人を見つけるのだろう」と歌う。実に感慨深い歌詞である。
「ワーズ・フェル」は、「言葉は落ちてしまった、足下に散るバラの花びらのように、あなたが私に涙を見せて、沈黙の唇が私の頬に寄せられたとき、言葉は出てこなかった」と歌う。

全作ルシンダの自作である。とりたてて派手さはないが内省的な歌詞がほとんどであり、彼女の詩人としての才能が強く感じられる。また、彼女独特のあからさまな恋愛感情をさらけだした歌詞には、聞き手が気おくれするほどの“ほとばしる熱い思い”に満ち溢れている。
出遅れて彼女の存在を知った私だが、数少ない「本物」のミュージシャンであることは間違いないだろう。是非、多くの音楽ファンに聴いてもらいたいものである。
購入を検討されている方は、歌詞対訳が記されている日本盤をお勧めします。











評点:80点

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