また、COVID-19については無症状感染者がいるため、PCR検査で確認するのが信頼度が高いと考えているとのことでした。 ■3点目のコッホの原則につきましては、国立感染症研究所に確認いたしました。コッホの原則は定義されてから時間がたっており、『この原則にあてはまらないウイルスも存在する、』この原則を守らなくてはいけないと厳密に規定されているわけではない、よってコッホの証明がないからという指摘があったとしても、COVID-19が嘘だという理屈にはならない。 現在の病原体の存在証明は、臨床現場での事象や疫学的視点、細胞レベルでのもの、試験管での培養など多角的、総合的な判断をしているとの回答をいただいております。 まとめて答弁を戴きありがとうございます。 1 Nature論文 「大きな意味でウイルスの培養により分離がみられている」との回答では不正確ですのでウイルスの培養により、分離ではなく単離されているのか、細部も詳細にお伺いしたかったです。 私が調べた限りではございますが、純粋に単離・培養したようなモノは未だ発表されていない。と考えるところです。ございましたら具体的にお願いいたします。 2PCR検査 今問題にしているのは病原体のウイルスに感染し発症している事を、PCR検査により確定できるのか?病気の診断に使えるのか?と云う点ですので、そのあたりもう少しご説明頂きたかったです。私はHPVワクチンの交渉に厚労省担当官とこの7年間接して参りましたが、たまたまその方々がちょうど執務を取っておられます。とても立派な方々だと感じます。もう少し今度は胸襟を割って詳しいお話しをして欲しいものです。よろしくお願いいたします。 マリス博士は1996年のJohn Lauritsenとの取材中、PCRの話をしていますが、 The tests can detect genetic sequences of viruses, but not viruses themselves. 3
「テストではウイルスの遺伝子配列を検出できますが、ウイルス自体は検出できません。」と話しています。 http://www.virusmyth.com/aids/hiv/jlprotease.htm 3コッホの原則 先に挙げた論文(6月議会で)と同時期に発表された、 (資料1・論文掲示) A pneumonia outbreak associated with a new coronavirus of probable bat origin 「コウモリ由来の可能性のある新しいコロナウイルスに関連した肺炎の大発生」 https://www.nature.com/articles/s41586-020-2012-7 文中に、 However, there are still many urgent questions that remain to be answered. The association between 2019-nCoV and the disease has not been verified by animal experiments to fulfil the Koch’s postulates to establish a causative relationship between a microorganism and a disease. (しかし、まだ多くの喫緊の課題が残されています。2019-nCoV(ニューコロナウイルス)と病気の関連性は、微生物と病気の因果関係を確立するためのコッホの定説を満たすための動物実験では検証されていません。) との部分がございます。コッホの原則が如何に重要かを指摘し、本稿はその条件を満たしていないと、この論文は書いているのです。それを知りながらWHOは、『僅か10日で決めたゲノム配列を』COVID-19の原因ウイルスSARS-CoV-2 だと。大変だ!新型コロナだ!と、2009年の新型インフルエンザのパンデミック騒動と同様に、走り出している訳です。 また、前回6月議会でご紹介した、 (資料2・論文掲示) A new coronavirus associated with human respiratory disease in China 「中国のヒト呼吸器疾患に関連する新しいコロナウイルス」 https://www.nature.com/articles/s41586-020-2008-3?fbclid=IwAR1VfqWqfRxS1Fi7Mh8yK4X03bcT8VUnnaymxMGlXYdwzWLPv4XhCIuYmFY Although the isolation of the virus from only a single patient is not sufficient to conclude that it caused these respiratory symptoms, 4
の文中にも(たった一人の患者からウイルスを分離しただけでは、これらの呼吸器症状を引き起こしたと結論づけるには十分ではありません。)と、書かれております。 良く調べますと海外の研究所からコッホの原則を満たしたとする報告はあり、科学者がコッホの原則の証明を重要視している事がここからも良く分かります。その論文を調べますと、 (資料3・論文掲示) https://www.immunology.ox.ac.uk/covid-19/literature-digest-old/the-pathogenicity-of-sars-cov-2-in-hace2-transgenic-mice The Pathogenicity of SARS-CoV-2 in hACE2 Transgenic Mice hACE2トランスジェニックマウスにおけるSARS-CoV-2の病原性 研究のハイライトに 3. This study shows that SARS-CoV-2 meets the requirements of Koch’s postulate to formally identify it as the causative pathogen of COVID-19. (この研究は、SARS-CoV-2がコッホの原則の要件を満たしており、正式にCOVID-19の原因病原体であると特定される)と報告しています。 しかしながら、この実験で使用した単離ウイルスは、ウイルスを分離し培養し純化した過程が不明瞭であり、また感染したマウスでウイルスが増殖しているのか、そのウイルスのゲノム配列が最初に使用したウイルスと同じものなのかの実験は行っていない様子でございます。 ですが、海外の研究者達が現在でもコッホの原則を重要な指針だと認識している事に変わりはありません。つまり、新型コロナウイルスに関してコッホの原則を放棄して良しとする科学的コンセンサスは全く得られていないのが事実だと云う事です。 重要な事なので重ねて発言致しますが、 私は、国立感染症研究所の答弁は科学者として真に適切なものであろうかと、疑問に思います。コッホの原則は今も尚、感染症の病原体を特定するための大きな指針であり、現在においても大学は勿論、大学院においても学生に重要性を説いている理論であります。院生などの残した修士論文などにも、理論に基づき研究に邁進しておられる様子も垣間見られます。多くの科学者は、学術論文検索用サーチエンジンの1つであるGoogle Scholarの入口に、ベルナールの言葉で、ニュートンも用いた「巨人の肩の上に立つ」という言葉があることを5
上久保 「ウイルス干渉」という言葉があります。コロナウイルスに感染した場合、インフルエンザに感染しません。逆もまたしかりで、この周期がずっと続いてきたのです。 (Paradoxical dynamics of SARS-CoV-2 by herd immunity and antibody-dependent enhancement: https://www.cambridge.org/engage/coe/article-details/5ead2b518d7bf7001951c5a5)