トム・ウェイツ - 嘘八百のこの世界

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金銭欲や名誉欲に騙されるな! TOM WAITS

「トム・ウェイツ 酔いどれ天使の歌」パトリック・ハンフリーズ


1992年発売のトム・ウェイツの評伝である。
以下、一部引用する。



*1976年マイク・フラッド・ペイジを前にウェイツが語った言葉はこうだ。
「昔から俺は音楽に興味はあったけど本気でミュージシャンになろうと考えたことは一度もなかったんだ。こうなったのは偶然もいいことさ。たまたま煙草を買ったらついてきたマッチの裏に“学歴無しで成功する法~ニューヨーク私書箱1513に5ドル郵送されたし”とあったんだ。載っていた職のリストにはTV修理工、洗濯屋、掃除夫、保険勧誘員、銀行家、ミュージシャン、徴兵忌避、殺人マニア、マゾヒスト、サディスト、ありとあらゆる職種がズラリ。なんとなくミュージシャンという言葉の響きが気に入って応募したらこうなったってわけさ。俺は“学歴なしで成功した”生ける見本ってわけだ。あとはご存知のとおりさ。ハッハッハ・・・・・」

*「イーグルスは好みじゃないよ」フレッド・デラーとのインタビューで、ウェイツはこのレーベル・メイトたちに手厳しい言葉を吐いている。
「彼らのサウンドに興奮しないかって? 油絵が乾いていくのを見ている程度にはね。彼らのアルバム? そう、ターンテーブルの上にのせておけばゴミよけになるから重宝だよな。いい所って言えばそれぐらいのものさ。奴らのどこがカントリー・ロックなんだ? みんなロス育ちで牛の糞も踏んだことのない連中だぜ。ローレル・キャニオンでブーツに犬の糞をつけたことぐらいはあるかもな。パットナム・カウンティにでもいけば、ものの5分でシッポを巻いて逃げだすだろうぜ。なにしろあそこは、土曜の夜に誰かがピストルで殺されても次の日の新聞には“死因は自然死”なんて出てるおっかない土地だからな。

*時間と気持ちの余裕がある時、ウェイツがいつも好んで持ちだす話題、それは靴だ。
「あいつの書く歌なんてどれもはいて捨てるだけ、二束三文の価値もないものばかりさ」とそのソングライティングについてはボロクソに言いながら「でもあいつの履いている靴は別だ。最高にいい趣味してるぜ」と語るウェイツ。“あいつ”とはニール・ヤングのこと。曲作りには思いっきり難癖をつけるものの、靴選びのセンスに関しては一も二もなくニール・ヤングを愛し、尊敬さえしているのだ。

*1989年にエルビス・コステロは私にこんなことを語ってくれた。
「『ソードフィッシュトロンボーン』と『レイン・ドッグ』のレコードが出た時、なんて恐れ知らずで思いきったことをやるんだとビックリしたよ。だってもうウェイツといえば、ケルアックとブコウスキー直伝のヒップスター伝説を下敷きにビート&ジャズのスタイルを確立したアーティストだろ。それが突然ハウリン・ウルフからチャールズ・アイヴスまでさかのぼるような音の探求をやりはじめたんだから。ビックリすると同時に羨ましいとさえ思ったね。そう思ったのは具体的な音のことじゃなくて、いったん作りあげ、評価を得た場所から飛びだして自分で別な分野を開拓しようとする彼の態度にさ。とても勇気のいることだし、こいつは本当に大胆なすごい人間だって恐れ入ったものさ。あれほど良質な音楽を、音楽として認められない奴がいたら、そいつの耳はきっと後ろ向きについているんだぜ!」

*あるウェイツびいきのミュージック・ライターは単刀直入にこんな質問を彼にぶつけた。“ヒット・シングルを作ることは目標にないんですか?”しかし、ウェイツの答えはきわめてクールなものだった。
「さてどうかなあ。だいたい自分では理解できないことを望むなんてできるのかね。ヒット・シングルをだすってことはたくさん金が入り、たくさんの人間に知られるってことだろ。
そんなことがほんとに魅力のあることなのかい?」
「コネチカットの小学生のランチボックスのふたに顔写真が印刷されるようになることが大事だとは俺は思わないな。人生の目標っていうのは誰もが情熱を賭けて追及するべきもんだろ。どうしてそんなつまらないことが含まれなきゃいけないんだ? 大勢の人から愛され、素晴らしいと思われたいって考える連中がいっぱいいるようだけど、名前も知らない人たちにそんなことを望むなんていったいどういう神経なんだ? 逆に見ず知らずの連中が勝手に友だちづらしはじめたらどうだい、たまらないと思わないか?」

*アーティストとしての自分や作品を語る時には、思いきりとぼけて、ひょうきんなピエロと化することもしばしばだが、話がアーティストの社会的責任や倫理観の問題となると、ウェイツの言葉は限りなくストレートとなり、まじめな思考者らしく、服従を嫌う反骨精神に富んだ素顔をのぞかせる。企業コマーシャルの片棒をかつぐロック・スターたちへのウェイツの意見ははっきりとしたものだ。
「ああいうことをやる連中はマジで大嫌いだ。今まで俺のところにも下着から煙草までありとあらゆる会社から話がきたけど、全部断ってきたよ。“なあにベーコン一枚分ぐらい自分の肉を売ってかまうもんか”なんて思っていると、あっというまにハムにされちまうぜ。“私は商業主義には加担しないアーティスト”みたいな顔をしてても、こっそり日本へ行って向こうのCMをやってる連中も多いんだからな! 砂漠でクソをすれば誰も気づかないってか? どこかできっちりと自分というものの線を引いておかないとやばいことになるぜ。今、広告業界は新たなカウンター・カルチャーの連中をふところに抱き込んでそういうアーティストの仕事全部に自分たちの冠マークをはることに躍起になってるんだぜ。大事なことはどこのヒモつきにもならず“マギーズ・ファームじゃ働くものか!”ってきっぱり言いきることなんだ。なのにボブ・ホープのような馬鹿野郎と一緒になって、金さえもらえばあっちへへらへらこっちにへらへら、そういう連中があとを絶たないんだ。なんでそんな金が欲しいんだ? その金でてめえの精子を買われ、企業の種馬にされているってことがわかってないのかな?」




(管理人)
私にとってのトム・ウェイツは、後追い体験のミュージシャンでもあります。
だから、トムがこれまでどのような人生を送ってきたかといったことも、ほとんど知りませんでした。
そういった意味で、本書は大まかではあるが彼の音楽人生を紹介してくれており、
トムの音楽人生を系列立ててつかむことができたと思います。
できれば、ミュージシャンになる前の少年時代まで踏み込んで紹介してくれていたら、
尚更良かったとは思いますが。

私に限らず人間というものは、自分の価値観に近い人間に共感を覚えるものではないでしょうか。
音楽を聴くにあたり、当たり前ではあるが、まず、その音楽が自分の好みか否かということが、
そのミュージシャンの曲を聴くか否かの判断基準となるだろう。
基本的にクラシックが好きな人間はクラシック、ジャズが好きな人間はジャズ、ロックが好きな人間はロック、フォークが好きな人間はフォーク、演歌が好きな人間は演歌というように。
もちろん年齢・性別や育った環境というのも大きいと思うが、一度、自分が“好み”と捉えた音楽の嗜好は、そう簡単には変わらないものである。
ただ音楽をジャンルのみで区別するのではなく、ミュージシャンの声の特質、見た目・風貌、歌詞の内容、個性、物事の価値観等々、こういったミュージシャンの“人となり”からも、自分の好みのミュージシャンとそうでないミュージシャンが生まれてくる。

トム・ウェイツについては、彼が私の好みのロックではなく、フォーク、ジャズに近いミュージシャンであるということも、以前は聴いていなかった理由なのかもしれない。
私が遅ればせながらトムに魅かれるようになったのは、明らかに音楽のジャンルではなく、あの声の魅力と楽曲の素晴らしさからだろう。はっきり言って、歌詞は二の次であった。
トムの曲を聴いていくにつけて、彼の“人となり”にも魅かれるようにもなった。
だが勘違いしてほしくないのは、何も私がトムのことを人格者だと思っているわけではないのです。
もちろん人格はないよりあった方がいいのだろうが、
私は学校における優等生や会社における上司に好かれる社員などに魅力を感じることはなく、
トムのアウトロー的な人間臭さに魅力を感じるようになったわけである。
さらに勘違いしてほしくないのは、私は別に不良が好きだというわけでもないのですよ。
私自身の学生時代を振り返ってみれば、優等生でも不良でもなかったわけで、清く正しい優等生も、
いかにも頭の悪そうな不良にも魅力を感じませんでした。
私は、どちらのグループにも属さない“精神的なアウトロー”だったのかもしれません。
まだイルミの存在など知る由もなかった私ですが、ただ学生の身でありながらも、
この社会システムの矛盾には“漠然とした怒りの気持ち”を持ち続けていました。
こういった当時の心境が、私をロック好きにさせたのかもしれません。

「ロック=社会に対する抵抗」だと、思っていましたから。

だから、「社会に対する抵抗」をしていると感じたミュージシャンは好きになりましたが、
単なるファッションや意味のない歌詞を歌っているミュージシャンは好きになれませんでした。
さらに言えば、“きれいごと”だけの歌詞で愛や恋を歌うような歌手も好きになれませんでした。
人間の心はそんなにきれいなだけのものとは思えなかったからです。
だから、こういった上辺だけのミュージシャンは信用が出来ませんでした。
「人間の内にある汚い部分をさらけ出してこそロックだ」と、思っていました。
忌野清志郎に魅かれた最大の理由も、このあたりにあると思います。
この気持ちは今も変わりません。恐らく一生変わらないでしょう。

こういった嗜好を持つ私にとって、トム・ウェイツの曲は嵌りました。
どう考えても美しいとは思えないあのダミ声で、あれだけ感情豊かに歌うトムは、
とても魅力的に映りました。
ただ、こういった想いはミュージシャンであるトム・ウェイツの曲を聴いた想いであり、
人間としてのトム・ウェイツに対する想いではありませんでした。
何故なら、冒頭でも述べたように、後追い体験でトム・ウェイツの音楽を聴いた私には、
トムの歩んだ人生や“人となり”は、ほとんど知らなかったからです。
基本的に、その楽曲とあの声に魅かれてトムのアルバムを聴くようになり、
今になって彼の評伝を読んだわけなのです。
あくまでも評伝を読んだうえでの感想なので、
会ったこともないトムの本当の“人となり”を理解したとは言いませんが、
本書を読み終えて、不思議なことに私が思い描いていたイメージと非常に近いものを感じました。
音楽的好みも似通っているようです。
イーグルスが嫌いですか。はい、そうですか。
思わず納得してしまいました(笑)

驚いたのは、「あのエルビス・コステロがこれだけトムを評価していた」という事実である。
まず、コステロは私がデビュー当初から好んで聴いていたミュージシャンであり、
現在も最も注目しているミュージシャンであるのだが、
コステロとトム・ウェイツに接点があることなど全く知らなかったので、二人の関係に驚かされたのである。
そして、コステロは今やその才能は誰もが認める存在でありながら、
他のミュージシャンに対する辛口発言でも有名な人物だったのです。
確かポリスなども、けっこうコステロに批判されていました。
コステロがリンダ・ロンシュタットに提供した楽曲である「アリスン」の感想を求められて、
「塩化ビニールの無駄遣いだ」と、答えたことは忘れられません(笑)
自分が曲を提供したくせに、よーここまで酷いことを言うわ、と(笑)

それが、あの口の悪い、あの気難しい男であるコステロが、トムを手放しで褒めちぎっているではないか! 私は何か悪い夢でも見ているのではないのだろうか、と感じた。
そんな性格の悪いコステロが、ここまでトムを評価しているということから、
「トム・ウェイツは、やはり只者ではない」と、改めて思わせられたのである(笑)

本書を読んで驚かされたのは、私とトムの音楽嗜好の類似性だけではありません。
音楽を飛び越えて、人生観というか、成功や金や名誉に対する価値観が、
私と似通っていることに驚かされたのです。
私事ではありますが、営業的な仕事に長く携わってきました。
会社内でもそれなりの成果を残してきたつもりであり、
自分としても、ある程度は「成功」したとも思っています。
しかし私は、他の人間と違って、「成功や金や名誉」に対して人よりも無頓着な方でした。
大抵の優績者と呼ばれる人間は、「成功や金や名誉」に強い意識を持っていることが多く、
自己の目標を達成するために、計画立てて行動していた人間がほとんどのような気がします。
しかし私は、こういった目標を立てたり計画通りに実行するのが苦手でした。
金ももちろん欲しいとは思いましたが、生活できるある程度の金があれば十分であり、
必要以上に稼いでも仕方ない、とも思っていました。
ただ、負けず嫌いな性格もあって、努力はけっこうしたと思います。
「私の人生における目標は、金や成功や名誉ではなく別の所にある」とだけ、
述べておきます。
こういった特殊な性格の私ですから、トムの発言には共感するものがありました。

音楽業界で大成功したトム・ウェイツが「金銭欲や名誉欲に騙されるな!」と、
言っているんですから。

たいしたもんだよ、トム・ウェイツ!
コステロに評価される理由が分かるような気がします。
これだけ「自分の本当の想い」を語れるミュージシャンは、他にいないだろう。
本書を読み終えて、私は益々トム・ウェイツという人物に好感を持つようになりました。
そして、「私の想いは間違っていなかった」と、改めて思えるようになりました。


THANK YOU“酔いどれ天使”トム・ウェイツ!





評点:70点




ピアノが酔っぱらってグデングデンになってしまったが、酔ったのはピアノで俺じゃない TOM WAITS

「SMALL CHANGE」TOM WAITS


トム・ウェイツの1976年のアルバムである。

いきなり「TOM TRAUBERT’S BLUES」で始まる。
このトムの代表曲はオーストラリアの有名曲である「Waltzing Matilda」のサビの部分が挿入されている重厚な曲である。一般的にトム・ウェイツは詩人としてのイメージが強いと思われているだろうが、こういった曲を聴く限り、詩人というよりも作曲家の印象の方が強く感じられるのである。はっきり言って、歌詞の意味が分からなくても、曲を聴くだけでトムの世界に引きこまれてしまうのである。
この曲を発表時のトムは、まだ26歳である。本当だろうか? 人生の酸いも甘いも悟りきった人間しか歌えないような歌を、ものの見事に歌いきっているのである。つくづくトム・ウェイツという男が只者ではないということに、驚かされる次第である。



「STEP RIGHT UP」は、ノリノリのラップ調かつジャジーな曲である。
アルバムには「この曲の歌詞を欲しい人は写真とベンケイソウの葉を2枚添えて、住所氏名を書いた返信用封筒に切手を貼って同封して下さい」と、クレジットされているのである。それも宛先をモーター・ホテルにして・・・。
これがトム・ウェイツなのだ。どこまでユーモアのセンスがある男なのだ。




「I WISH I WAS NEW OREANS」は、これまたトムにしか出せない哀愁たっぷりの名バラードである。
この曲を聴いたら、音楽ファンでなくてもいっぺんでニューオーリンズに行ってみたい気にさせられるだろう。



「THE PIANO HAS BEEN DRINKING」は、「ピアノが酔っぱらってグデングデンになってしまったが、酔ったのはピアノで俺じゃない」という歌詞である。
いかにも“酔いどれ詩人”と呼ばれるトムに相応しい曲である。



「PASTIES AND A G・STRING」は、明らかなラップである。
このころからトムはラップの到来を予見していたのだろう。
“酔いどれラッパー”トム・ウェイツに一杯奢ってやりたい気分である。


「この男と朝まで飲み明かしたら、ハチャメチャだろうが一生忘れられない一夜
となるだろうな」と、日本の“酔いどれ親父”は思う次第である(笑)


評点:90点








お前が落ち込み、全ての夢を失っても、キャンプファイアーと豆の缶詰だけは無くならないのさ TOM WAITS

「THE BLACK RIDER」TOM WAITS



1990年のミュージカル『ブラック・ライダー』の音楽を担当したトム・ウェイツが、その音源を元に、1993年に新たに録音、リミックスしたアルバムである。
もちろん、私はこのミュージカルを見たことはないのだが、なんでも「悪魔と取引をして、射撃技術を手に入れた若者」の話らしい。例のロバート・ジョンソンの「悪魔と取引をして、卓越したギター演奏技術を手に入れた」という話(クロスロード伝説)に相通ずるものがある。この伝説を元にしたと思われるロバート・ジョンソンの曲と同名の、「クロスローズ」という曲も収められている。

アルバム冒頭の「ラッキー・デイ・オーヴァーチュア」は、曲というよりもサーカスの呼び込みが叫んでいるような内容であり、ウェイツのあの声であれば、迫力十分であることは言うまでもない。

「ザ・ブライアー・アンド・ローズ」は、哀愁を帯びたスローな名曲である。

「ゴスペル・トイレイン」は、インストと歌詞入りの2ヴァージョンが収録されており、ともに汽車が迫って来るかのような迫力を感じさせる。

「アイル・シュート・ザ・ムーン」は、「君のためなら、月だって射ち落してみせるよ」と歌う、甘いバラードである。

「ラッキー・デイ」は、本作のハイライト曲である。後半の歌詞が印象的である。


俺が少年の頃、親父が俺を膝の上に乗せ、話してくれた。色々な話をしてくれた。
「この世界にはお前がどうすることもできない物事がたくさんあるんだ。お前が落ち込み、全ての夢を失っても、キャンプファイアーと豆の缶詰だけは無くならないのさ」













評点:80点












悪魔なんかいないんだぜ 飲んでる時にだけ神がいるのさ、TOM WAITS

「Heartattack And Vine」TOM WAITS



1980年のトム・ウェイツのアルバムである。
タイトル曲は「心臓麻痺とぶどうの樹」という意味だが、店の名前なのだろうか?
「ダウン・タウン」はヤク中とアル中が織り成す下町を歌っている。「ジャージー・ガール」はブルース・スプリングスティーンもカヴァーしているが、トムにしては珍しい比較的素直なラブソングである。「ティル・ザ・マニー・ランズ・アウト」は血を売って酒やヤクを買うという男の歌である。そして、最大の秀作が「オン・ザ・ニッケル」である。
冒頭部分の歌詞対訳を記す。



「オン・ザ・ニッケル」
“棒や石が俺の骨を砕いても
俺は真実の姿でいるだろう“
お前のママが死んだら
この子守歌を歌ってやるぜ
子供達はどうなるんだ
髪をとかすこともなく
家の周りに列をなす
5セント銅貨に踊らされて

バケツを持っていけ
これには穴があいているから
俺の手紙が届かなければ
きっと俺は監獄さ
子供達はどうなるんだ
祈ることもなく
赤ん坊のように眠っている
5セント銅貨の上でさ



酒や麻薬がひしめく場末の退廃したダウンタウンの安酒場を舞台にした「男と女」や「神と悪魔」が繰り広げる現実的であり非現実的でもある日常を歌にする、このトム・ウェイツという男は神なのか、悪魔なのか、それとも単なるアル中ヤク中男なのか・・・。どちらにしても、トムのような“超個性派シンガー”は他に存在しないことは間違いない。
タイトル曲でトムはこう言っている。
「悪魔なんかいないんだぜ 飲んでる時にだけ神がいるのさ」










評点:90点





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(2010/03/10)
トム・ウェイツ

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大人になんかなりたくない TOM WAITS

「BONE MACHINE」TOM WAITS




トム・ウェイツの1992年のアルバムである。まず、ジャケット写真からして“もろ悪魔”である。一曲目の邦題「地球の断末魔」というのがアルバム全体の印象にピッタリではないかなと思う。その「Earth Died Screaming」だが、聖書の「ヨハネの黙示録が題材と思われる終末世界」を歌っている。この曲に限らず、聖書及びキリスト教に関連する曲が数曲ある。「Dirt In The Ground」では、「人類初の殺人と言われているカインによるアベルの殺害」に触れている。「Jesus Gonna Be Here」では、「この世界が終了するときにイエス・キリストが再来するという聖書の終末観」について歌われている。
彼独自の恋愛観・人生観を哀愁に満ちたヴォーカルで歌う「A Little Rain」「Who Are You」「Whistle Down The Wind」は特に秀逸である。そして、「I Don’t Wanna Grown Up」は実に解りやすい歌詞で親しみが持てる。
今作品でトム・ウェイツは、「俺は神も悪魔も信じてなんかいないゼ、人生なんて水割り一杯分のようにはかないものヨ」と、言い放っているように私は感じた。










評点:90点




ボーン・マシーンボーン・マシーン
(1992/09/26)
トム・ウェイツ

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テンプレート説明

このテンプレートは、プラグイン1・2・3に対応しています。
背景はスライドショーになっています。

◎プラグイン説明

最上部のメニューバーがプラグイン1です。マウスオーバーで展開するメニューになっていますので、お好みでプラグインを設定してください。「HOME」のような普通のリンクも置けます。
←のエリアがプラグイン2です。有効範囲幅は180pxです。
このエリアがプラグイン3です。有効範囲幅は540pxです。
サイズの大きなプラグインに適しています。

※最上部メニューバーの上に隙間がある方

最上部のメニューバーの上にFC2検索バー用のスペースを設けています。
検索バーを表示しない設定にしている方は、cssの最上部メニュー.MegaMenuの中にあるtop:27pxをtop:0に変更してください。

◎背景スライドショー説明

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