Category広瀬隆 1/4
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2023年03月08日 0
「ロマノフ家の黄金」③(最終回)広瀬隆前回に続く。以下、一部引用する。*そのトロワイヤの著書が描いた通り、女帝と呼ばれたエカテリーナ二世は、ドイツからやってきて、ピョートル大帝の孫ピョートル三世に嫁ぎながら、その結婚生活のなかでは処女であった。・・・・・(中略)・・・・・ところが女帝エカテリーナは、公式な王室記録によっても、パヴェル、アンナ、アレクセイの3人を出産しているのだ。処女が子供を出産する...
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2023年02月24日 0
「ロマノフ家の黄金」②広瀬隆前回に続く。以下、一部引用する。*フルシチョフについて見れば、筆者が見た限りいかなる人名録にも、父母や妻子の名前さえ記されていなかった。*簡単な歴史のトリックだが、フルシチョフの履歴についてすべてとは言わないが、ある部分が創作されてきた可能性のほうがはるかに高いと考えられる。系譜が事実であるならば、まったく話に整合性がないからである。それがクレムリンの指導者すべてについ...
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「ロマノフ家の黄金」①広瀬隆1993年の書である。再読した。以下、一部引用する。*フルシチョフ台頭期の1958年には、『フルシチョフ』(ヴィクトル・アレクサンドロ著、杉山市平訳、平凡社)などがあり、無数の関連書が出版された。これらの書物には、どこにもロマノフ家の存在が記されていない。しかし1963年にパリで発行された1冊の書物には、“フルシチョフとロマノフ家の関係“が正確に記されていたのである。そし...
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2019年07月14日 0
「持丸長者・日本を動かした怪物たち(戦後復興篇)」広瀬隆2008年の書である。前回に続いて発売当時に読んだものを再読した。以下、一部引用する。*このヤルタ会談に先立つ二カ月前、1944年12月19日には、日本占領政策を決定するために、アメリカの国務省・陸軍省・海軍省の三省調整委員会SWNCC(State-War-Navy Coordinating Committee)が設置され、国務次官ジョセフ・グルーが主導して、SWNCC主任にユージン・ド...
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「持丸長者[国家狂乱篇]~日本を動かした怪物たち」④(最終回) 広瀬隆前回に続く。以下、一部引用する。*さきほど、日本が最も危険な道を歩んだ時代に、軍需産業に融資をおこなった興銀総裁・河上弘一を紹介した。出自は、山口県の岩国藩士・河上又三郎の孫にあたる。又三郎のもう一人の孫が、日本におけるマルクス主義経済理論の先駆的な指導者であった。満州事変の翌年に共産党に入党し、1933年には治安維持法で検挙さ...